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パスワードは覚えておくもの?【同じパスワードを使い回さない3つの理由】

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スマートフォンを利用していると、会員登録の機会がよくあります。
しかし、スマートフォンに慣れていない方ほど、同じパスワードを登録する傾向があります。

そりゃあ、何個もパスワードを覚えられないよ。

実は、「パスワードは覚えない方がよい」のです。

パスワードを覚えようとすると、どうしても簡単なパスワードを使い回すことになりがちです。しかし、パスワードを使い回すと、パスワードを盗まれたときに被害が大きくなります。それだけでなく、どのサービスに登録しているのか把握しにくくなるという問題もあります。

同じパスワードを使い回す問題
  1. パスワード流出の被害が大きくなる。
  2. サービスによってパスワードの字数制限などが異なる。
  3. 登録しているサービスを把握しにくい(意外と大事!)。
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たくさんのアカウント登録が必要な時代

「暗証番号やパスワードは 覚えておくもの」という考え方がありました。
これは、登録するものが少なかった時代には よかったのですが、現在は無理があります。

ざっと並べてみても、たくさんのサービスでパスワードを決めているはずです。

スマートフォンで登録する主なアカウント
  • 基本システム(GoogleアカウントやApple ID)
  • 携帯会社(dアカウント、au ID、Yahoo ID)
  • メッセージアプリ(LINEアカウント、Zoomアカウント)
  • SNSアプリ(Instagramアカウント、Twitterアカウント、Facebookアカウント)
  • QR決済アプリ(PayPay、LINE Pay、au Pay、d払い)
  • 通販サイト(Amazon、楽天市場) …

スマートフォンを利用するには、たくさんのアカウント(会員登録)が必要なのです。

しかし、いろいろなサービスの登録で、同じパスワードを使い回すのは問題があります。

同じパスワードを使い回す問題点
同じパスワードを使い回す問題点
同じパスワードを使い回す問題
  1. パスワード流出の被害が大きくなる。
  2. サービスによってパスワードの字数制限などが異なる。
  3. 登録しているサービスを把握しにくい。

以下で3つの問題点を細かくみていきましょう。

(1)パスワード流出の被害

まず、一番よく言われる理由は「セキュリティ」です。

気をつけていても、自分のパスワードが第三者に知られてしまうケースが起こりえます。

一番注意したいのは、迷惑メールから間違えて「偽サイト」にアクセスして、パスワードを入力してしまうことです。これを「フィッシング詐欺」といいます。

個人で注意していても万全とは言えません。サービス会社への不正アクセスや不注意によって、個人データの名簿が流出してしまう事件も跡を絶たないからです。本来、サービスに登録した個人データは、しっかり保護される必要があります。しかし、どこかに「脆弱性」が潜んでいるかもしれないのです。

つまり、「パスワードはどこかで流出する可能性がある」と考える必要があります。

確かに「ここだけの話」でも、いつの間にか誰かから広がっているもんねー。

パスワードが流出して困るのは、まずはそのサービスで不正アクセスされることです。
しかし、パスワードを使い回している場合は、さらに ほかのサービスに侵入されてしまう危険性が増えます。

例えば、LINEアカウントのパスワードが流出した場合、まずは「なりすまし」や「個人情報を盗み見られる」という被害が考えられます。しかし、犯人はそれだけでなく、Amazonや楽天市場など 有名な他のサービスでも 同じメールアドレスとパスワードを試してきます。もし、同じパスワードで登録していた場合、勝手に買い物をされるなど被害が拡大してしまいます。

これが サービスごとにちゃんとパスワードを分けていれば、仮にパスワード流出があっても、被害を最小限に食い止められます。

防火扉で火事の延焼を防ぐ、みたいなイメージだね。

(2)登録できるパスワードの条件が異なる

2つ目の理由は、そもそも同じパスワードが登録できない場合があることです。

パスワードは、「大文字・小文字・数字を含む8文字以上」というのが一般的です。

しかし、サービスによっては異なります。
・もっと文字数が多かったり、
・必ず記号を含める必要があったり、
・英単語や誕生日が含まれてはいけなかったり、
・すでに登録したパスワードがはじかれたり、
などと、希望する同じパスワードが登録できないことがあります。

その度に、少しずつパスワードを変えて登録する必要が出てきます。
それらのパスワードを頭で覚えるのはほぼ不可能。
結局、どこかに記録する必要が出てくるのです。

(3)どのサービスに登録しているか把握する

もう一つ大事な理由は、サービスごとにパスワードを変えることで、どのサービスに登録しているか意識できることです。

スマホ初心者の方には、この点が特に大事です。

記憶を頼りにしていると、「ログイン画面」になんとなく同じメールアドレスとパスワードを入力することになります。これだと、どのサービスでも同じ操作で、確かに簡単ではあります。しかし、自分が今 どのサービスにログインしているのか 意識できません。

パスワードを使い回している弊害の一つに、どのサービスに登録したのかよくわからない、ということがあります。

・サービス
・ID
・パスワード
の3種類をセットで記録することで、アカウントの作成をしっかり把握できます。

パスワード管理ノートの書き方・作り方 【アカウント管理の基本】 – スマホ教室ちいラボ

パスワードを記録しておいたら危ない?

パスワードを紙に書いておくと、他人に見られてしまわないかな?

確かに、パスワードをノートに記録することには危険性があります。
誰かにノートを盗まれたら大変だからです。

しかし、だからといって、自分の頭だけに頼るのにも危険性があります。

というのも、パスワードをまとめておくことは「もしものとき」のためにも必要だからです。
もし、自分が事故や病気で動けなくなったり、あるいは死んでしまったりした場合などには、家族にアカウントを処分してもらう必要が出てきます。そういうときのために、メモ書きを残しておかないといけません。

結局は、日頃からノートに管理して、大事に保管をしておく必要があります。

確かに、「もしものときのノート」にもパスワードのページがあったねー。

パスワード管理方法には、今のところ 完璧な方法はないと思います。
あなたなりの良い方法を考える手がかりになれば嬉しいです。

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