radikoで「このアプリはお使いのデバイスに対応しなくなりました」と表示されたけど使い続けられる? 【AndroidバージョンとAPI】

radikoで「このアプリはお使いのデバイスに対応しなくなりました」と表示されたけど使い続けられる? 【AndroidバージョンとAPI】

radikoアプリがPlayストアのアップデートで表示されていました。

しかし、「更新する」を押しても、アップデートが始まりません。「詳細」をみると、「このアプリはお使いのデバイスに対応しなくなりました」と表示されています。
このスマホでは、もう使えないということでしょうか?

アプリが更新すると、古いスマホが動作対象から外れてしまうことがあります。

通常は、更新されていないアプリは使わない方がよいのですが、radikoの最近の更新内容を よく調べてみると (しばらくは)そのまま利用しても大丈夫そうです。

今回は、radikoアプリの更新をもとに、それぞれのアプリがAndroidシステムのバージョンに依存する、「API」の仕組みについて見てみましょう。

ポイント
  • スマホアプリはAndroidのAPIという機能を利用しているので、バージョンが古いと動作しない。
  • radikoアプリでは、オフタイマー設定やバッファ時間の機能を追加するために、より新しいAndroidバージョンを必要とするようになった。
  • 最新版に更新できないものの、しばらくは新機能なしでそのまま使うこともできる。
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1. アプリには推奨環境がある

Androidスマートフォンのアプリは、Google Play ストアで配信されています。

しかし、Playストアで配信されているすべてのアプリをインストールできるわけではありません。

アプリ毎に、端末の解像度やOSバージョン、言語、利用地域、機種、メーカーなど、動作に必要条件が指定されているからです。つまり、条件を満たしていないスマートフォンでは、そのアプリをインストールやアップデートができないません。

radikoアプリの更新が開始しないのも、スマートフォンが必要な条件を満たしていないからです。Playストアで radikoアプリの詳細情報を見てみましょう。

radiko – Google Play のアプリ

radikoアプリの詳細情報(2021年6月26日時点)
  • バージョン:7.3.8
  • 更新日:2021/03/21
  • 推奨環境:Android 5.0以降
radiko – Google Play のアプリ
radiko – Google Play のアプリ

1.1. Android OS 4.4(2013年10月〜)が動作環境から外れた

過去のradikoの推奨環境を調べてみました。Wayback Machineに2020年7月時点の記載情報が残っていました。

Wayback Machine
Wayback Machine

これをみると、更新前は最低動作環境に「Android OS 4.4以降」が含まれていたことがわかります。

ちなみに、Android OS 4.4は2013年10月公開なので、2021年3月時点では 8年前のバージョンということになります。

1.1. Android OS 4.4(2013年10月〜)が動作環境から外れた
1.1. Android OS 4.4(2013年10月〜)が動作環境から外れた

ほとんどのアプリは、約6年前までの過去バージョンまで対応するのが一般的です。radiko はかなり長く対応していたことになります。

2. 過去のバージョンの対応が外れる理由はAPIレベル

2. 過去のバージョンの対応が外れる理由はAPIレベル

なんで、古いスマホだと使えなくなるの?

もしかして、買い替えさせるため?

利用者としては、古いスマホでも使い続けたいものですが、アプリ開発者にとっては、過去のすべてのスマートフォンに対応するのは現実的ではありません。古いスマートフォンには、使用できない機能があるからです。

特に 基本システムであるAndroidのバージョンは重要です。Androidは、「API」としてアプリ共通の機能を提供しています。アプリは、AndroidシステムのAPIに依存しているのです。

API

API(Application Programming Interface)は、システムがアプリケーションに公開・提供している機能・操作。

AndroidとAPI
AndroidとAPI

アプリ開発者は、アプリが対応する最も古いバージョンを「API レベル」というAndroidのバージョンごとの数字(たとえば、Android 1.0 は API レベル 1、Android 4.4 は API レベル 19 )で指定します。「API レベル」は、そのアプリがどんな API を利用しているかによって決まります。

また、アプリを更新して、新しい API を利用するようになると、API レベルは上がります。

つまり、アプリの要求する API レベルを低く抑えれば、幅広いスマートフォンで利用できる反面、より高機能なアプリを開発するには APIレベルを高くする必要があるのです。

2. 過去のバージョンの対応が外れる理由はAPIレベル

デバイスの適合性の概要  |  Android デベロッパー  |  Android Developers

2.1. Android 5.0で変更されたAPI

radikoは、Android 4.4までが廃止になり、Android 5.0が必要になっている、ということなので、Android 5.0 で追加されたAPIを利用していることになります。

なぜ Android 5.0 が必要になったのか、調べてみました。

Android 5.0(Lollipop)は大規模なアップグレードで、通知の改善(ロック画面の表示など)やバッテリーセーバーなど、たくさんの変更がありました。

Android Lollipop  |  Android デベロッパー  |  Android Developers
Android Lollipop  |  Android デベロッパー  |  Android Developers

Android 5.0 API を見てみると、ずらっとこんなにあります。

Android 5.0 API  |  Android デベロッパー  |  Android Developers
Android 5.0 API  |  Android デベロッパー  |  Android Developers

2.2. radikoの設定にオフタイマーとバッファ時間が追加された

ここで、radikoの更新内容を見てみます。

2.2. radikoの設定にオフタイマーとバッファ時間が追加された

「オフタイマー」機能と「バッファ時間の調整」ができるようになっています。

2.2. radikoの設定にオフタイマーとバッファ時間が追加された

「オフタイマー設定」は、時間経過で自動的に停止する機能です。

「バッファ時間」は、回線状態に合わせて、遅延や途切れやすさを調整する機能です。

バッファ時間
  • 短い…すぐに再生されるが、電波状態が悪いと途切れやすい。
  • 長い…途切れにくいが、再生にタイムラグが生じる。

Android 5.0 API の項目を見てみると、たしかに 音声の再生や制御の API があります。

音声の再生

今回のリリースでは AudioTrack に次の変更が加えられています。

アプリから音声データを浮動小数点形式(ENCODING_PCM_FLOAT)で提供できるようになりました。これにより、優れたダイナミック レンジ、より安定した精度、ヘッドルームの向上が実現します。
アプリから音声データを ByteBuffer として、MediaCodec で提供されるものと同じ形式で提供できるようになりました。
一部のアプリでは、WRITE_NON_BLOCKING オプションを使用することでバッファ処理とマルチスレッド処理を簡素化できます。


メディア再生の制御
新しい通知 API とメディア API を使用して、メディアの再生についての情報をシステム UI に知らせ、アルバムアートの抽出と表示ができるようにしてください。UI とサービスにまたがるメディアの再生の制御が、新しい MediaSession クラスと MediaController クラスを使用して、より簡単に行えるようになりました。

Android 5.0 API  |  Android デベロッパー  |  Android Developers

3. 結論:今インストールされているradikoアプリを利用してもよい

radikoアプリは、最近の更新によって新しい機能が追加され、Android 5.0より前の古いスマートフォンは動作対象から外れました。

しかし、追加された機能を利用しないのであれば、そのまま radikoアプリを利用し続けることができます。

ただ、一度 radikoアプリをアンインストールすると、再度 インストールできないので注意してください。

また、「システムアップデート」で Androidバージョンを更新できる場合は、アップデートするのも一つの方法です。

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