iPad をもらったので、iCloudのメールアドレスを作ろうとしましたが、エラーになってしまいます。
時間を置いて何度してもうまくいかないので、「設定のリセット」や「iPadのバージョンアップ」を試してみました。
しかし、 Wi-Fiの設定をし直してもエラーは変わらず、iOSの更新をしようとしても、「iOS9.3.6 最新です。」と表示されます。どうしたらよいでしょうか?
iPhone や iPadは高性能なので多少古くても動作します。しかし、システムが更新できないことで、うまく Appleサービスにつながらなくなってしまうことがあります。
Appleによるサポート期間は複雑です。iPad miniを例に見てみましょう。
1. 「現在アカウントを作成できません」
古い iPadのシステム1だと Appleサーバとの通信がうまくいかないことがあります。
アカウントを作成できませんでした
現在アカウントを作成できません
[OK]
Apple IDを作成するときの「現在アカウントを作成できません」というエラーは、
・インターネット通信が不安定だったり、
・Appleサーバが一時的につながらない、
という場合に表示されます。
インターネット接続をし直して、時間を置くとうまくいくことも多いです。
しかし、今回は何度もエラーになるということなので、
・Appleサーバの応答がiPadのシステムと適合していないこと
が考えられます。
2. iPadの型番から製造年を確認する
まずは、iPadの型番から製造年を確認してみましょう。
お持ちのiPadの場合、MD543J/A(iPad mini 初代)になっています。このモデルは、2012年11月に販売開始し、2015年6月 生産終了になっています。
2-1. iPadのサポート期間は約5年
もともと、アップルはiOSの各バージョンのサポート終了時期を明言していません。しかし、これまでの慣例をみると、出荷時のOSバージョンからメジャーアップデートは4回、その後1年でセキュリティアップデートが終了します。
今回のiPad miniでも、2012年から6年経過した2018年時点でサポート切れになっています。
3. iOSが古いのに「最新です」?
iPadのシステムは年々更新されていきますが、このiPad mini(初代)では、出荷時の iOS 6から iOS9(2015年〜)までは更新することができました。しかし、それより新しいバージョンは、Appleから提供されていません。
ですので、「ソフトウェア・アップデート」を確認すると、旧バージョンなのに「最新です」と表示され、操作が進みまないのです。
3-1. iOS 9(2015年) はいつまで使える?
iPad mini(初代)は、iOS 9まで対応しています。
iOS 9.0は、2015年9月に公開され、機能・セキュリティ的には 2016年8月の9.3.5が最終更新でした。
ただし、GPSの不備を修正した更新があって、例外的に2019年7月に9.3.6が最終アップデートになっています。
3-2. アプリのインストールができない
iOSは古くなると、アプリの動作対象から外されてしまいます。アプリにもよりますが、基本的には 3世代前のiOSから外されることが多いです。
つまり、iOS 9の場合は、iOS 12が公開された頃(2018年6月)には、多くのアプリの動作対象外になりました。動作対象外になると、そのアプリのインストールができません
4. スマホ・タブレットの耐用年数が短い理由
スマホ・タブレットは機能的にはまだ動くものでも、インターネットサービスと密接に結びついているために、短い期間で利用できなくなってしまいます。
インターネット通信・アプリ追加ができなくなると、カメラ・写真閲覧・音楽・アラームなどの利用に限定されてしまいます。
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