- 「UDデジタル教科書体」は読みやすく、プレゼンテーションに適しています。
- Windows 11からは標準搭載されていて、Macなどでもモリサワのフリープランから入手できます。
- Morisawa IDに登録しフリープランを申し込み、「Morisawa Desktop Manager」というアセット管理ツールをインストールすると、フォントが使える状態になります。
![[Mac] UDデジタル教科書体をフリーでダウンロードした(フリープランとアセット管理ツール)](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
フォントのライセンス管理の仕組みは、電子書籍サービスなどにも似ていますね。
1. UDデジタル教科書体はユニバーサルデザイン
「学会でのプレゼンテーションの字体に UDデジタル教科書体 が読みやすい」というSNS投稿がありました1。


macOSでも「UDデジタル教科書体」を使えるようにします。
1-1. 「UDデジタル教科書体」はWindows 11から追加された
「UDデジタル教科書体」は、Windows 11では初期リリース(2021年)から、システムフォントとして標準搭載されるようになりました。
Windows 10以前やMacでは標準搭載されていないため、「UDデジタル教科書体」を使うにはフォントを追加する必要があります。

幸い「UDデジタル教科書体 ProN」は、モリサワのフリープランに含まれています。
会員登録をして専用ソフトをインストールすれば追加できます。


ただし、会員登録では住所や氏名などの登録が必須項目になっています。
2. 「UDデジタル教科書体」を追加するには?
基本的には、Morisawa IDに登録して、フォントを利用する権利を取得し、アセット管理ツールからダウンロードします。
2-1. Morisawa IDを登録する
フリープランの申し込みをしようとすると、まずはMorisawa IDのログイン画面が表示されます。
アカウントがなければ、新規登録(サインアップ)をします。
- メールアドレスとパスワードを入力し「続ける」をクリックする
- 新規会員登録画面で必要な情報を入力する
- 登録メールアドレスに送られる確認コードを入力する

2-2. 「フリープラン」を申し込む
「フリープラン」の申し込みボタンは、プラン一覧の中にあります。
「個人・法人向け」のプラン一覧の下に「フリープラン」の「無料で始める」ボタンがあります。


「0円のサブスクリプション」って感じだね。
2-3. フォントのアクティベート
Morisawa Fontsでフォントを検索すると、購入可能なフォントを「アクティベート」できます。


プランに含まれていないフォントをオンにしようとすると、エラーになります。
3. Morisawa Desktop Managerをインストールする
モリサワからフォントをパソコンにダウンロード・インストールするには、専用ソフト(Desktop Manager)を使う必要があります。

マイページから「Desktop Manager」のインストーラーをダウンロードし起動します。
3-1. フォントのアクティベートと同期
インストールしたDesktop Managerを起動すると、アカウント画面が表示されます。
初回起動時は、Morisawa IDのログインが必要です。

ログインが完了すると、アクティベート済みのフォントがパソコン内で使えるようになりました。

3-2. アセット管理ツールとDRMシステム

「Kindle for PC」でのデータの同期と似ているね。
Morisawa Desktop Managerは、ユーザーにとっては、インストールしているフォントを追加や削除の管理画面です。
これは、「アセット管理ツール」としての側面です。
しかし、会社側でもどのデバイスでどのフォントを利用しているのかを捕捉できるようになっています。
つまり、ライセンス追跡、使用状況モニタリング、ユーザー認証、アクティベーション管理などの機能を備え、「DRM(デジタル著作権管理)システム」の要素も持っています。

ライセンス違反を防ぎながら、正規ユーザーには便利なフォント利用環境を提供しているわけです。

![[Cocoon]モバイルサイトフォントを17pxに変更した](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2022/05/image-28-8-320x198.jpg)



(補足)
- 学会などでプレゼンするときの字体は、メイリオ→游ゴシックと変遷してきたけど、3年くらい前からUDデジタル教科書体を使っている。 弱視の人でも読めることを目的に開発されたやつなので、とにかく読みやすい。 結果として、プレゼンの後に質問やコメントいただくことが増えた。 – ドスケベッチ・オンナスキーさん/ X