- OneDriveの共有機能では「リンク共有」が推奨され、「直接アクセス」が控えめになっています。
- 直接アクセスを許可するには、フォルダの詳細情報からアクセス管理を開いてユーザーを追加できます。
- この変更はSharePoint由来の「直接アクセス」とOneDrive由来の「共有リンク」が統合されていく過程で生じています。

OneDriveでの共有操作がちょっと変わっていました。
1. ユーザーを指定した共有はどうすればいい?
すでに許可した共有フォルダのアクセス許可をいったん削除しました。

改めて、フォルダを共有してみます。

1-1. 共有相手を限定したリンク共有
以前は、OneDriveの「アクセスの管理」には、直接アクセスを許可するボタンがありました。

しかし、現在の操作画面で「ユーザー」タブから「共有を開始」しても、リンク共有になってしまいます。
気をつけないと、「リンクを知っていれば誰でも編集できます」のリンクを作ってしまうことになります。
2. ユーザーに「直接アクセス」を許可する方法もある
実は、「共有」からは「直接アクセス」を許可できませんが、直接アクセスを許可する方法はあります。
フォルダの詳細情報にアクセス管理があり、ユーザーを追加できるのです。
3. 「直接アクセス」と「共有リンク」という似た機能がある理由

どうも、従来の直接アクセスではなく、ユーザー範囲を指定した共有リンクを推奨しているようですね。
リンクを共有した後でも、許可範囲を柔軟に変更できるので、直接アクセスはそこまで必要ないんですね。
OneDriveの共有機能に「直接アクセス」が存在するのは、もともとSharePointとOneDriveの共有機能が異なる起源を持っているからです。
- SharePoint由来の「直接アクセス」の権限管理システム
- OneDrive由来の「共有リンク」機能
- SharePointは企業向けの文書管理・コラボレーションプラットフォームとして長い歴史があり、当初から「直接アクセス」によるきめ細かいアクセス権管理を特徴としていました。
これは企業内での複雑な権限管理ニーズに応えるためでした。 - 「共有リンク」機能は元々一般ユーザーがより簡単にファイルを共有できるようにするためにOneDrive(個人用)で導入された機能です。
その後、Microsoft Office 365(現Microsoft 365)の進化に伴い、両方の機能が OneDrive for Business(ODfB) と SharePointに統合されました。
特に初期のころは、これらのサービスの統合がまだ完全ではなく、両方の機能を維持する必要がありました。
3-1. 「直接アクセス」が「控えめ」になった理由
しかし、時間の経過とともに共有リンクの機能が進化し、きめ細かい設定が可能になってきました。
- 現在はより単純で管理しやすい「共有リンク」重視の方向へと移行しているようです。
- 「直接アクセス」機能は依然として残されているものの、UIの変更によってその使用を控えめにするデザインになってきているのが現状です。

OneDriveって、今や「Windowsの基礎」に組み込まれた保存場所なのに、継ぎ足されてきた機能同士の関係が複雑で「ごちゃごちゃ」しているよね。



