オンラインサロンに必要な機能とサービス構成を考える(プラットフォームと組み合わせ)

オンラインサロンに必要な機能とサービス構成を考える(プラットフォームと組み合わせ)
  • 「オンラインサロン」はファンクラブ型、ノウハウ型、コミュニティ型の3つの価値に分類でき、相重なる部分もあります。
  • 簡単にオンラインサロンを開設できる、オールインワン型のプラットフォームでは、コミュニケーション、コンテンツ配信、決済など5つの基本機能を一元管理できるのがメリットです。
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1. オンラインサロンの5つの機能

オンラインサロンを始めるにあたって、オンラインサロン作成サービス(YOORなど)を使おうかと検討しているところです。
そもそも、オンラインサロンに必要な機能は何がありますか?

オンラインサロン」は、インターネット上で特定のテーマについて交流できる会員制のコミュニティです。

「オンラインサロン」の定義はさまざまですが、集約してみると、

  • 月額制の会員制コミュニティ
    特定のテーマや関心事を中心に集まった人々が参加費を支払って加入する、クローズドなオンラインの集まりです。
    外部への情報共有は制限され、会員だけが特別なコンテンツや交流を楽しめます。
  • 双方向コミュニケーションの場
    サロン主宰者(オーナー)と会員、また会員同士が直接交流できるインターネット上の対話空間です。
    一方通行の情報発信ではなく、質問、意見交換、フィードバックなどの相互やり取りが特徴です。
  • 価値共有型の第三の居場所
    物理的な制約を超えて、同じ価値観や興味を持つ人々が集まる「サードプレイス」として機能します。
    専門的な知識、限定情報、人間関係など、会員にとって価値のある経験や繋がりを提供するプラットフォームです。

1-1. オンラインサロンの5つの機能

オンラインサロンの運営では、多くの人が気軽に参加できるよう、さまざまな機能が必要になります。

オンラインサロンの5つの機能
  • コミュニケーション機能
    メンバー同士や運営者との会話ができるチャットトークルームがこれにあたります。
    メッセージを送り合うだけでなく、画像や動画も共有できます。
  • コンテンツ配信機能
    運営者から参加者へ向けて、文章や画像、動画などの情報を発信します。
    これらは一般公開されていない「限定コンテンツ」であることが多いです。
  • 決済システム
    月額制の会費を集めたり、特別なコンテンツに追加料金を設定したりする仕組みです。
    これにより運営者は活動を続けるための収入を得られます。
  • イベント管理機能
    オンライン講座やウェビナーの開催予定を共有し、参加申し込みを受け付けます。
  • 会員管理機能
    誰がサロンに参加しているか、どのようなプランに入っているかを把握し、適切な権限を設定します。
オンラインサロンの5つの機能

これら5つの機能が組み合わさることで、インターネット上の特別な空間として、オンラインサロンが成り立っています。

1-2. オンラインサロンの3つの価値と機能

オンラインサロンには、大きく分けて3つの型があります。
それぞれの型によって、提供する価値や重視すべき機能が異なります。

オンラインサロンの3つの価値と機能
  • ファンクラブ型
    これは特定の人物や団体との近さやつながりを価値とします。
    例えば、好きなタレントや専門家の近況や裏話を知れたり、直接質問できたりするのが魅力です。
    運営者からの一方向の発信限定コンテンツの提供が重要な機能となります。
  • ノウハウ型
    専門知識や技術の習得を主な価値とします。
    例えば、プログラミングや料理、投資などのスキルを学べるサロンがこれにあたります。
    体系的な教材の提供質問への丁寧な回答機能が重視されます。
  • コミュニティ型
    メンバー同士の交流や相互支援が主な価値です。
    同じ目標や関心を持つ人たちが集まり、情報交換や励まし合いをします。
    メンバー間のコミュニケーションツールやプロフィール機能が特に重要です。
オンラインサロンの3つの価値と機能

実際のオンラインサロンでは、これら3つの要素が混ざり合っていることが多いです。
しかし、どれを主軸に据えるかによって、運営方針や必要な機能が変わってきます。

2. オンラインサロンプラットフォームと既存サービスの比較

誰でも簡単に無料でオンラインサロンを開設できるサービスとして、オンラインサロンプラットフォームも注目されています。

例えば、

YOOR(ユア)」は、シーサー株式会社が提供するオンラインサロンプラットフォームです。

プラットフォームの最大の特徴は、オールインワン型であることです。

オンラインサロンプラットフォームと既存サービスの比較

コミュニケーション、コンテンツ配信、決済、会員管理などの機能が一つのプラットフォームに統合されています。

オンラインサロンプラットフォームと既存サービスの比較

プラットフォーム利用は、初期費用や固定費用がかからず、システム全体のメンテナンスを一本化できるのも魅力です。

それに対して、既存のサービスを自分で組み合わせてオンラインサロンを運営する方法もあります。

例えば、Facebookグループ(会話)Stripe(決済)Google Drive(ファイル共有)などという組み合わせが考えられます。
この方法の利点は、各分野に特化した専門ツールを使えることです。
ただし、既存サービスの組み合わせは設定や連携に手間がかかります。

オンラインサロンプラットフォームと既存サービスの比較

オンラインサロンを始める際は、目的や規模、技術的な知識に応じて、YOORのようなオールインワンプラットフォームと、専門サービスの組み合わせのどちらが適しているか検討するとよいでしょう。

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