- chkdskコマンドは、ドライブ(HDDやSSDなど)の問題を検出し修復するための Windows標準ツールです。
- このログからは、ディスクの健康状態や検査プロセスの詳細が読み取れます。
![[Windows] chkdsk /rの正常終了時のログを読む](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2020/09/instructor-m.png)
通常、chkdskコマンドは、調子が悪くなって実行することが多いので、比較のために正常に終了したときの結果をみておきます。
1. 検査結果と統計情報
正常に動作しているWindowsのシステムドライブで chkdsk を実行してみました。
回復環境から chkdsk c: /f と実行すると、ドライブに問題ないことが確認できました。

ディスク全体の容量は約123GBで、そのうち約70GBが使用可能な領域として残っています。
ディスクには399,375個のファイルと182,931個のインデックスが存在し、不良セクターは見つかりませんでした。
検査の総所要時間は約18分40秒でした。

つまり、ドライブやファイルシステムが健全な状態であることを意味します。
ログの最後には「ログに記録されたメッセージを、状態6のイベントログへ転送できませんでした」というメッセージがありますが、これはCHKDSKの結果をWindowsのイベントログに記録する際の小さな問題で、ディスクの健康状態には影響しません。
ファイル システムの種類は NTFS です。
ボリューム ラベルは Windows です。
ステージ 1: 基本のファイル システム構造を検査しています ...
進行状況: 0 / 784896 完了、ステージ: 0%、合計: 0%、ETA: 34:00:22 進行状況: 784896 / 784896 完了、ステージ: 100%、合計: 0%、ETA: 0:38:31 ... 784896 個のファイル レコードが処理されました。
ファイルの検査を完了しました。
フェーズの継続時間 (ファイル レコードの検査): 15.84 秒。
進行状況: 38891 / 38891 完了、ステージ: 100%、合計: 0%、ETA: 0:38:27 38891 個の大きなファイル レコードが処理されました。
フェーズの継続時間 (孤立ファイル レコードの回復): 0.00 ミリ秒。
進行状況: 0 / 0 完了、ステージ: 99%、合計: 0%、ETA: 0:38:27 . 0 個の問題のあるファイル レコードが処理されました。
フェーズの継続時間 (不良ファイル レコードの検査): 0.06 ミリ秒。
ステージ 2: ファイル名リンケージを検査しています ...
進行状況: 22232 / 1150754 完了、ステージ: 1%、合計: 0%、ETA: 0:38:11 .. 進行状況: 75873 / 75873 完了、ステージ: 100%、合計: 1%、ETA: 0:37:10 75873 個の再解析レコードが処理されました。
進行状況: 785032 / 1150754 完了、ステージ: 68%、合計: 1%、ETA: 0:37:09 . 進行状況: 967679 / 1150754 完了、ステージ: 84%、合計: 2%、ETA: 1:23:19 .. 進行状況: 1150754 / 1150754 完了、ステージ: 100%、合計: 2%、ETA: 1:23:32 ... 1150754 個のインデックス エントリが処理されました。
インデックスの検査を完了しました。
フェーズの継続時間 (インデックスの検査): 1.70 分。
進行状況: 1 / 0 完了、ステージ: 99%、合計: 2%、ETA: 1:23:55 進行状況: 0 / 0 完了、ステージ: 99%、合計: 2%、ETA: 1:24:16 . 0 個のインデックスなしファイルがスキャンされました。
フェーズの継続時間 (孤立した再接続): 6.51 秒。
進行状況: 0 / 0 完了、ステージ: 99%、合計: 2%、ETA: 1:25:09 .. 0 個のインデックスのないファイルが lost and found に回復されました。
フェーズの継続時間 (孤立を lost and found に回復): 12.42 秒。
進行状況: 75873 / 75873 完了、ステージ: 100%、合計: 2%、ETA: 1:26:44 ... 75873 個の再解析レコードが処理されました。
フェーズの継続時間 (再解析ポイントとオブジェクト ID の検査): 3.09 秒。
ステージ 3: セキュリティ記述子を検査しています ...
セキュリティ記述子の検査を完了しました。
フェーズの継続時間 (セキュリティ記述子の検査): 155.42 ミリ秒。
進行状況: 22 / 22 完了、ステージ: 100%、合計: 2%、ETA: 1:26:51 182930 個のデータ ファイルが処理されました。
フェーズの継続時間 (データ属性の検査): 0.07 ミリ秒。
CHKDSK は Usn ジャーナルを確認しています...
進行状況: 0 / 4725 完了、ステージ: 0%、合計: 2%、ETA: 1:26:54 . 進行状況: 2224 / 4725 完了、ステージ: 47%、合計: 2%、ETA: 1:27:37 .. 進行状況: 4725 / 4725 完了、ステージ: 100%、合計: 2%、ETA: 1:27:15 ... 38708408 バイトの USN が処理されました。
Usn ジャーナルの確認を完了しました。
フェーズの継続時間 (USN ジャーナルの検査): 512.53 ミリ秒。
ステージ 4: ユーザー ファイル データの不良クラスターを検査しています ...
進行状況: 47 / 784880 完了、ステージ: 0%、合計: 2%、ETA: 1:27:11 進行状況: 783294 / 784880 完了、ステージ: 99%、合計: 39%、ETA: 0:28:43 進行状況: 784880 / 784880 完了、ステージ: 100%、合計: 39%、ETA: 0:28:43 . 784880 個のファイルが処理されました。
ファイル データの検査を完了しました。
フェーズの継続時間 (ユーザー ファイルの回復): 16.30 分。
ステージ 5: 不良空きクラスターを探しています ...
進行状況: 0 / 17561128 完了、ステージ: 0%、合計: 41%、ETA: 0:28:32 .. 進行状況: 2865 / 17561128 完了、ステージ: 0%、合計: 42%、ETA: 0:25:59 ...進行状況: 17523902 / 17561128 完了、ステージ: 99%、合計: 99%、ETA: 0:00:03 .. 進行状況: 17561128 / 17561128 完了、ステージ: 100%、合計: 100%、ETA: 0:00:00 ... 17561128 個の空きクラスターが処理されました。
空き領域の検査が終了しました。
フェーズの継続時間 (空き領域の回復): 0.00 ミリ秒。
Windows でファイル システムのスキャンが終了しました。
問題は見つかりませんでした。
これ以上の操作は必要ありません。
123040298 KB : 全ディスク領域
51542744 KB : 399375 個のファイル
341132 KB : 182931 個のインデックス
0 KB : 不良セクター
911906 KB : システムで使用中
65536 KB : ログ ファイルが使用
70244516 KB : 使用可能領域
4096 バイト : アロケーション ユニット サイズ
30760074 個 : 全アロケーション ユニット
17561129 個 : 利用可能アロケーション ユニット
合計継続時間: 18.65 分 (1119259 ミリ秒)。
ログに記録されたメッセージを、状態 6 のイベント ログへ転送できませんでした。
1-1. ファイルシステムの基本情報
ディスクのファイルシステムは「NTFS」でした。
NTFSはWindowsで使われる標準的なファイルシステムで、データの整理や保存方法を決めるルールのようなものです。

このディスクはWindows用にフォーマットされているわけです。
1-2. ステージ1:基本的なファイルシステム構造の確認

CHKDSKは5つの段階(ステージ)に分けて検査を行います。
1つ目のステージでは、ファイルレコードが 784,896個 確認されました。
「ファイルレコード」とは、ファイルの基本情報を記録したものです。
このプロセスは約16秒で完了しました。
また38,891個の大きなファイルレコードも確認されましたが、問題のあるファイルレコードは見つかりませんでした。
1-3. ステージ2:ファイル名リンケージの確認
このステージではファイル名とファイル本体の関連付けが正しいかを確認しました。
1,150,754個のインデックスエントリが確認され、75,873個の再解析レコードが処理されました。
「インデックスエントリ」とは、ファイル名と実際のデータの場所を結びつける情報です。
この確認作業は約1分40秒かかりました。
1-4. ステージ3:セキュリティ記述子の確認
「セキュリティ記述子」とは、ファイルやフォルダに対するアクセス権限の情報です。
この確認は約0.16秒と短時間で完了しました。
さらに182,930個のデータファイルが確認され、USNジャーナル(変更履歴を記録するファイル)も検査されました。
1-5. ステージ4:ユーザーファイルデータの不良クラスターの確認
このステージでは784,880個のファイルが確認されました。
「不良クラスター」とは、ディスク上の傷や物理的な問題によって正常に使えない領域のことです。
この検査はもっとも時間がかかり、約16分30秒かかりました。
1-6. ステージ5:不良空きクラスターの検索
最後のステージでは17,561,128個の「空きクラスター」が確認されました。
「空きクラスター」とは、まだデータが書き込まれていない使用可能な領域のことです。

![[chkdsk] 「検出された不良クラスターを置換できません」(/r と不良セクター)](https://chiilabo.com/wp-content/uploads/2025/03/image-18-320x198.jpg)

