Windowsには、「回復パーティション」というトラブル復旧のためのデータ領域があります。
1. 回復環境(Windows RE)
「回復パーティション」は、ディスク内の非表示領域で、中には 「Windows RE(回復環境)」という回復用の予備システムがあります。
「回復環境」というのは、起動に何度も失敗すると出てくる「青い画面」のことです。
Windows RE には、縮小版 Windowsで、「スタートアップ修復」や「システムの復元」など修復ツールや、「コマンドプロンプト」があります。
「コマンドプロンプト」を使えば、かなり広範囲の修復作業ができます。
似たものに USBメモリの「回復ドライブ」がありますが、それよりは高機能です。
例えば、工場出荷状態に復元する機能があります。
回復環境は、Windowsの「設定」ー「システム」ー「回復」から「PCの起動をカスタマイズする」を選択しても起動することができます。
2. ディスクの管理
「回復パーティション」の存在は、「ディスクの管理」からも確認できます。
「ディスクの管理」は、スタートボタンを右クリックして起動できます。
826MB だから、そんなに大きくはないね。
3. reagentcコマンド
回復環境が動作しているかは、reagentcコマンドからも確認できます。
有効なWindows REがあれば、状態は「Enabled」で、
場所もパーティションを元に指定されます。
(ドライブレターがなくても場所が特定できる表記です)
つまり、PCシステム上は回復環境はここで登録されていて、起動エラーのときに呼び出されるわけです。
4. 回復パーティションにアクセスするには(diskpart)
回復パーティションは、非表示になっています。
diskpartコマンドでドライブレターを割り当てれば、アクセスできます。
回復パーティションは、中のファイルも非表示になっていました。
エクスプローラーで隠しファイルやシステムファイルを表示させても、何も見つかりません。
dirコマンドに -hiddenオプションを付けると表示されました。
この「Recovery¥WindowsRE¥Winre.wim」が、Windows REのイメージファイルです。
起動時には、このファイルが展開されてシステムが呼び出されます。
667,008,374Bなので、約 636MB ですね。
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