- Googleへのトラフィックが1年前と比べて4分の1に減少しているデータがあります。
- 生成AIの登場で、人々の情報検索方法が大きく変化しようとしているのが明らかになってきています。
2022年11月のChatGPTは、「黒船来航」だったことが数字的にも明らかになってきたね。
スマートフォンや家電へのAI搭載が進み、この傾向は今後さらに加速すると予想されます。
1. Googleのトラフィック減少について
最近、Googleへのトラフィック(アクセス数)が大幅に減少しています。
Ubersuggestのデータによると「1年前と比較すると4分の1まで落ち込んでいる」という衝撃的な数字が明らかになりました。
検索自体が大きく減っているということは、ウェブサイトへのアクセス全体が減っていることになるね。
他の分析ツール(SEMrushやAhrefsなど)のデータはどうなっているのかな?
2. 必要な情報を検索できない?
検索方法の変化が大きな要因として挙げられます。
Googleの検索結果について、以下のような課題が指摘されています:
- 大手企業のウェブサイトが優先的に表示される傾向がある
- 求める情報になかなかたどり着けない
- 必要のない情報が多く含まれている
この問題って、ユーザーやパブリッシャーの側は検索精度の問題と考えているけど、検索エンジンの側はEEATを強調しているように、信頼できないサイトのせいだと思っている節があるよね。
最近あった Uber Eats の「配送料算出アルゴリズムの変更で全然マッチングしない問題」と似ている感じがする1。
アルゴリズムに振り回されてユーザー離れが進むと、誰の得にもならないんだね。
2-1. 生成AIの台頭
SNSでの検索や特化型アプリ(天気予報や電車の時刻表、ネット通販など)の利用増加も、検索エンジン離れの一因の可能性があります。
しかし、この時期の検索エンジン離れの主な要因と言えば、「生成AI(人工知能による文章作成サービス)」。
BingなどGoogle以外の検索エンジンも同様にトラフィックが減少しており、検索エンジン全体の転換期が訪れているのかもしれません。
「生成AIを利用した方が、より効率的に必要な情報が得られる」という意見が多く見られます。
従来はインターネット検索で情報を探していた人々が、ChatGPTなどの生成AIを利用するようになってきているのです。
2022年11月末のChat GPTの登場で、大きな変化が生じていることになります。
YouTubeやInstagramで調べるになったことも大きいと思うよ。
「動画の方がわかりやすい」気がするし。
2-2. 検索という一時代
この変化は、スマートフォンなどの端末にAIが標準搭載されるようになれば、さらに加速する可能性があります。
Googleも、この状況を認識している可能性があります。
最近の広告からは、検索サービスよりもAI関連の技術開発に注力する方針が読み取れます。
特に音声によるAI利用は、子どもや高齢者にとっても使いやすく、今後さらに普及が進むと予想されます。
また、家電などへのAI搭載も増えていくと考えられます。
「インターネット検索」という行為自体が、ポケベルのような一時代の出来事だったのかな。
3. 【留保】トラフィック減少を測定できている?
ただし、これらのトラフィック減少データには重要な注意点もあります。
というのも、UbersuggestやAhrefsなどの分析ツールは、主にキーワードの検索順位、検索ボリューム、クリック率(CTR)を基にトラフィックを推計しています。
この測定方法では、以下のような現象を正確に捉えきれない可能性もあります:
- ブラウザ検索バーからの直接的な検索
- スマートフォンアプリからの検索
- 音声検索
- Google検索をOEMとして使用する他サービスからの検索
確かに、GoogleにGoogle検索でアクセスするかどうかは疑問だよね。
でも、それは1年前も同じ条件なので、一つのデータとして減少傾向があることは、何かしら意味があるのもするんよね。
3-1. GoogleのSearch部門の業績
実際、GoogleのSearch部門の業績は堅調に推移しており、2024年の広告収益も増加傾向にあります。
これは、Googleの検索プラットフォームとしての影響力が、むしろ強化されている可能性も示唆しています。
3-2. 検索行動の変化
さらに、検索行動自体も変化しています。
高品質なコンテンツの増加により、1回の検索で必要な情報が得られるケースが増加。
また、検索結果ページ上で直接答えが得られる「ゼロクリックサーチ」の普及も、従来の測定方法では捉えきれない要因となっています。