- Gmailで「〜年分のGmailの履歴にアクセスできなくなる可能性がある」という警告が出てくることがあります。
- 再設定用のメールアドレスが登録してあれば、基本的には電話番号は登録せずとも大丈夫。
- でも、アカウントを使い続けることを考えると、電話番号を登録しておく方が無難な面もあります。
- とくに、最近は Googleによる「不審なアカウント」の取り締まりが厳しくなってきているからです。
不正検知アルゴリズムの顔色をうかがうみたいで、なんか嫌な感じではあるよね。
もちろん、電話番号の登録には抵抗感もありますよね。
その場合は、パスワードを複雑にしたり、定期的にアカウントにログインしたり、再設定用のメールアドレスが有効かどうかをチェックしたりなど気をつけて利用するとよいです。
1. 「9年分のGmailの履歴にアクセスできなくなる可能性がある」というメッセージ
5つ所持しているGmailアカウントのうち、1つだけ電話番号登録をしていないアカウントで「9年分のGmailの履歴にアクセスできなくなる可能性がある」というメッセージが表示されました。
再設定用のメールアドレスは設定済みなのですが、このアカウントに電話番号登録をする必要はありますか?
結論から言うと、Googleアカウントで電話番号を登録する必要性については「よくわからない」のが正直なところです。
理屈の上では、再設定用のメールアドレスを設定済みであれば十分。
アカウントの復旧が可能だからです。
ただし、アカウントをより確実に保護するためには、電話番号を登録しておいた方が無難かもしれません。
というのも、不審なログイン操作によってアカウントがロックされたときに、電話番号による認証ができないと困る場合があるからです。
2. 基本的には再設定用のメールアドレスで十分なはず
Gmailを使っていると、「〜年分のGmailの履歴にアクセスできなくなる可能性があります」という通知が画面に表示されることがあります。
〜 年分のGmailの履歴にアクセスできなくなる可能性があります
再設定用の電話番号とメールアドレスを追加すると、ログインの手間を省き、アカウントの安全を保つことができます
[再設定用の情報を追加してください] [閉じる]
「Gmailにアクセスできなくなる可能性がある」と言われると急に不安になります。
しかし、「閉じる」という選択肢があるように、この通知は必須ではありません。
You could lose access to your Gmail history
Adding a recovery phone and email can help you sign in and keep your account secure
[Add recovery info] [Dismiss]
この通知は警告のような文面ですが、「再設定用の電話番号とメールアドレス」の登録を呼びかけるオススメ(依頼)です。
2-1. 放って置くとアクセスできなくなるわけではない
ここでの「Gmailの履歴にアクセスできなくなる可能性がある」というのは、パスワードがわからなくなったときなどの話です。
確かに、再設定用の電話番号とメールアドレスが登録されていなかったら、パスワードをリセットすることができません。
これが「アクセスできなくなる可能性」の意味です。
要は、「万が一、Googleアカウントにアクセスできなくなると、Gmailが見られなくなりますよ」といっているわけです。
紛らわしいことに、すでに再設定用のメールアドレスが登録できている場合にも、この通知は表示されるようです。
しかし、再設定用のメールアドレスがあれば、パスワードのリセットはできるはず。
したがって、電話番号登録は必須ではないと考えられます。
3. 電話番号を登録しておくメリット
しかし、Googleが依頼してきているわけで、電話番号を登録するメリットもあります。
一つ目の理由は、アカウントのセキュリティを強化するためです。
パスワードを忘れたり、スマホを紛失したり、アカウントがハッキングされたりした際に、電話番号を登録していればアカウントの復旧がしやすいです。
過信は禁物ですが、電話番号は強力な本人確認手段です。
これは、契約時に身分証による本人確認があるからです2。
たとえば、機種変更等で利用端末やネットワークが変わったときには、パスワードが合っていても本人確認を求められることがあります。
また、アカウントが不正アクセスされた際、登録された電話番号に確認のための通知が送られます。
これらのときに電話番号に送られる確認コードで、アカウントを保護できるのです。
3-1. スパム対策に協力した方が無難
もう一つの理由は、近年 Googleはスパム対策を強化しています。
大量のアカウントを作成して迷惑メールを送るのを防ぐために、電話番号認証を求めるケースが増えているのです。
電話番号が登録されていないアカウントは、「身元が確かではない」や「不正アクセスされやすいアカウント」とみなされる傾向があります。
セキュリティのアルゴリズムが不審な操作を検出するときに、これが悪影響を及ぼす可能性があるのです。
実際に、「電話番号を登録していなかったためにログインできなくなった」という事例も報告されています。
そのため、万が一の場合に備えて、電話番号を登録しておいた方が無難かもしれません。
4. それでも電話番号の登録に抵抗があるなら
もちろん、電話番号は重要なプライバシー。
なるべくなら電話番号を登録したくない、という方も多いと思います。
そういう場合は、アカウントへのアクセスを維持するためにいくつかの注意事項があります。
- Googleアカウントのログインパスワードを複雑にする
- 定期的にアカウントにログインしておく
- 再設定用のメールアドレスが有効であることを確認する
特に、複雑で固有のパスワードにしておくことが大事です。
ほかのサービスでのパスワードを使いまわしていて、不正アクセスの被害に合うことが多いからです。
一度 不正アクセスでアカウントがロックされてしまうと、パスワードは本人確認手段として「不完全」とみなされます。
ほかの本人確認手段が必要になり、アカウントを復旧するのが大変になるのです。
主にSNSで使用しているGmailなので、ログインできなくなると困ってしまうんですよね。
この機会に、アカウント整理して電話番号を登録しておこうと思います。
(補足)
- Google アカウントにアクセスできなくなるのを防ぐ – Android – Google アカウント ヘルプ
- ただし、「SIMスワップ」など、知らないうちに電話番号の契約を交換されてしまう被害も増えてきてます。