- 「シェル」は、ユーザーが基本システムを制御するための操作画面や機能です。
- Windows の「シェル」としては、
デスクトップなどの「エクスプローラー」、
「設定」や「コントロールパネル」、
「コマンドプロンプト」や「PowerShell」などがあります。
1. カーネルとシェル
コンピュータの基本システム(OS)は、
- 「カーネル」という中核部分
- 「シェル」という外側部分
に分けられます1。
「カーネル(核)」は、コンピュータのハードウェアやメモリ、プロセスなどを制御します。
「シェル(貝殻)」は、カーネルとユーザーの間にあって、
- ユーザーの入力をカーネルに伝えたり、
- カーネルの出力をユーザーに表示したりします。
核が殻に包まれているイメージなんだね。
本来、OSにとって重要なのは「カーネル」の設計だけど、見た目や操作性という「シェル」の部分で OSの「良し悪し」は評価されがちだよね。
まぁ、「使い勝手」も大事な要素ですからね。
この「使い勝手」を支えるのが「シェル」です。
1-1. シェルを使い分ける
シェルは、主に「コマンドラインシェル」と「グラフィカルシェル」の 2種類があります。
Windows には両方のシェルがあって、目的に合わせて使い分けると便利です。
- コマンドライン シェル:
「コマンドプロンプト」「PowerShell」 - グラフィカル シェル:
「エクスプローラー」「タスクバー」
コマンドラインシェルの方が歴史が古いのですが、
現在はグラフィカルシェルの方が主流です。
2. グラフィカルシェル(エクスプローラーなど)
今は、多くの人がグラフィカルシェルから使い始めると思います。
グラフィカルシェルは、アイコンやメニューをマウスやタッチで操作するシェルです。
例えば、デスクトップやエクスプローラー、タスクバーなどのことです。
Windowsで「エクスプローラー」を開いて、
- フォルダやファイルをダブルクリックすると、開くことができます。
- 右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。
- ドラッグアンドドロップすると、移動やコピーができます。
OSの基本的な操作がわかりやすいです。
グラフィカルシェルは操作が直感的ですが、人間がいちいち操作する手間があるのが欠点です。
3. コマンドラインシェル(コマンドプロンプトなど)
Windows では簡単にファイル管理などの基本操作ができますが、これはグラフィカルシェルのおかげです。
それ以前は、コマンドラインシェルが主流でした。
コマンドラインシェルは、コマンドを入力して操作するシェルです。
例えば、コマンドプロンプトやパワーシェルなどがあります。
特にスクリプトによる自動化を知ると、面倒な作業を効率的にできます。
映画で「ハッカー」が操作しているみたいなやつだね。
ある程度慣れてきたら、コマンドラインシェルも使ってみるとよいです。
コマンドラインシェルでファイル管理を行うなら、
まず「コマンドプロンプト」を開いて、
dir
と入力して、現在のフォルダの中身を表示します。cd
と入力して、現在のフォルダのパスを表示します。cd ..
と入力して、一つ上のフォルダに移動します。
などのように、1つ1つ「コマンド」で操作します。
マウス操作とコマンドという見た目(シェル)は違うけど、同じこと(カーネル)ができるんだね。
コマンドラインシェルは、コマンドを覚える必要がありますが、スクリプトなどで複雑な操作を自動化できます。
ただし、操作ミスをすると大変です。