- Apple は、次の iOS 18 で「生成AIベースのSiri」へとアップデートしようとしているようです。
- iPhone単体で文章を要約したり、メッセージへの返答を生成するような機能がテストされています。
1. Siri + 生成AI = ?
Siriは、iPhoneの音声アシスタント。
音声指示で簡単な操作ができるのが便利な機能です。
ただ、質問のパターンが限られているのが、ちょっと残念な点でした。
これが「生成AIベース」になれば、もっとより柔軟に回答できるはず。
あなたが「今日の天気は?」と聞くと、これまではただ天気を教えるだけだったSiriが、新しい技術を使って「今日は雨が降るので、傘を持っていったほうがいいですよ」と、もっと具体的なアドバイスをくれるようになりるかも。
2. iOS 17.4に見られる「SiriSummarization」
新バージョンの Siri の手がかりは、iOS 17.4 のベータ版にありました。
新しく見つかった「SiriSummarization(Siriの要約)」というフレームワークは、独自のオンデバイス型AIモデルで要約を行えるようです。
Siriに「この文章を要約して」とか「この質問に答えて」と言ったときの反応を改善するための仕組みです。
また、メッセージアプリで質問があったときにに、自動で答えを補完したり、提案したりする機能がテストされています。
Gmailとかでもあるね。
画面上の文章への応答なら、オンデバイスでも自然言語処理としてできそうかも。
処理を端末内で完結させて、ユーザーデータをクラウドに送信するリスクを減らすことは、プライバシー保護にもつながります。
3. Appleは生成AIには出遅れていたけれど……
Apple といえば、iPhone や iPad、MacBook など新しい技術でコンピュータの世界をリードしてきた企業です。
しかし、最近の急速に発展している「生成AI」の分野では、Google や Amazon、Microsoft などに比べて出遅れている印象でした。
- OpenAI … ChatGPT
- Microsoft … Copilot
- Google … Bard AI
- Amazon … Amazon Q
4. ChatGPTと比較しながらトレーニング中
SiriSummarization の中には、OpenAIの ChatGPT API にアクセスしている部分が見つかっています。
ってことは、iPhoneの中にChatGPTが入るの?
どうも Appleは ChatGPTをそのまま使うわけではなさそうです。
それでは「オンデバイス」を目指す方向性と根本的にずれてしまいます。
Siri の答えをより良くするために「ChatGPT」を使って、テストをしている段階のようです。