パソコンでネットニュースを見ていたら、急に「このPCへのアクセスはセキュリティ上の理由でブロックされています」という警告画面になって、操作できなくなってしまいました。
変な音声もなっていますが、閉じられません。
どうすればいいですか?
- この偽警告は、インターネットの画面が全画面表示になっているだけです。
- 本当にマルウェアに感染しているわけではないので、ウェブページを閉じれば大丈夫です。
- ブラウザの全画面を解除すれば、閉じることができるようになります
通常(Edgeの場合)は Escキーを押します。

このような詐欺は「サポート詐欺」と呼ばれています。
YouTube動画でも話しています。
1. ネットニュースのリンクに偽サイトがある?
「急にセキュリティ警告が表示された。
どうも偽警告だとは思うけれど、パソコンが動かせない」
という相談がありました。
インターネットや電子メールを見ていると、「ウイルスに感染した」という画面に遭遇することがあります。
実際には本当にマルウェアに感染していることは稀で、ほとんどが偽警告です。
パソコンを確認してみると、確かに偽サイトが表示されていました。


不安を煽るように、警告画面が動いて、音声もありました。
このように偽の警告表示でサポートの電話をさせようと促す詐欺を「サポート詐欺」といいます。
【偽警告の音声】
お使いのパソコンへのウィルスに感染より危険にさらされる可能性があります。
デビットカード、クレジットカードなどの銀行情報、ウェブ履歴、電子メール、Facebookのパスワードなどの個人情報は、盗まれる可能性が非常に高いです。
お客様の情報保護するため、050-〜-〜までご連絡してください。
電話番号は050-〜-〜。
2. 全画面表示だから閉じるボタンがない

あれ?
閉じるボタンがないよ💦
偽警告は放っておけばよいのですが、画面を操作できないと困ります。
閉じられない原因は、「ブラウザの全画面表示」です。
ブラウザの全画面表示は、キーボード操作で解除できます。
- Windows PCでよく使われる Edge では、「Escキー」を押すと全画面を解除できます。
- そのほか、Chromeでは Escキー、Safariでは F11キーです。
このような偽セキュリティ警告(サポート詐欺)については、情報処理推進機構(IPA)が「体験サイト」を用意しています。

ちなみに、もっと原始的ですが、パソコンの電源を長押して、強制終了・再起動する方法もあります。
このケースでは考えにくいですが、更新中などに強制終了すると、Windowシステムを破損してしまうことがあります。
そうなると、パソコンが起動できなくなります。
なるべくブラウザ画面を閉じる正しい方法を覚えておきたいところです。
ブラウザ(インターネット閲覧ソフト)の全画面表示は、通常はネット動画を画面全体で大きく見る時などに利用されます。
偽サイトはこの機能を悪用して、ウィンドウの閉じるボタンやスタートボタンなどを非表示にしてしまうのです。
3. タスクマネージャーで強制終了する
偽サイトによっては、さらに細工されていて Escキーに反応しなくなっている場合もあります。
この場合は、ブラウザを「強制終了」する必要があります。
そのために使うのが「タスクマネージャー」。

- CtrlキーとAltキーを押しながらDelキーを押すと、「Windows セキュリティ画面」1」が表示されます。
- 「タスクマネージャー」を選択して、起動します。
- 「Microsoft Edge(あるいは利用しているブラウザ)」をクリックし、「タスクを終了」します。
- 画面を閉じることができたら、タスクマネージャーも終了します。


ここでの「タスク(作業)」というのは、各アプリのことです。
タスクを終了したら、残っているタスクマネージャーを終了します。





(補足)
- 「Windows セキュリティ画面(Windows Security Screen)を開くために使用される Ctrl + Alt + Del キーの組み合わせ」 – ControlAltDelete | Microsoft Learn, (英語)ControlAltDelete | Microsoft Learn