- QSMSは送信に料金がかかるはずなのに、どうやって大量の迷惑SMSを送ってくることができるの?
- A
迷惑SMSの通信料金は、犯罪者ではなく、別の被害者に請求されているケースがあります。
それは、勝手に迷惑SMSを発信する、悪質なスマホアプリ(マルウェア)があるからです。もし、そのようなマルウェアをインストールしてしまうと、迷惑SMSの送信元になってしまい、高額の通信料の請求が発生してしまいます。
1. 大量に届く迷惑SMSの通信量はどうなっているの?
スマホに迷惑メッセージが届くことがあります。
このようなメッセージには、だいたい怪しいURLがあり、タップすると偽サイトにアクセスしてしまいます。
人を騙すために偽サイトのアドレスを送信する意図はわかるのですが、このSMSの送信料はどうなっているのでしょうか?
確かに、SMSは1通ごとにお金がかかるもんね。
そんなに大量のSMSを送信して、料金を払えるの?
SMSを受信する側は無料ですが、送信する側には通信料がかかります。
送信文字数 | 半角英数字のみ | SMS(国内) | 国際SMS |
---|---|---|---|
1~70文字 | 1~160文字 | 3円(税込3.3円) | 50円 |
71~134文字 | 161~306文字 | 6円(税込6.6円) | 100円 |
135~201文字 | 307~459文字 | 9円(税込9.9円) | 150円 |
︙ (670文字まで) | ︙ (1530文字まで) | +3円ずつ (30円(税込33円)) | +50円ずつ 500円 |
実は、迷惑SMSは、悪質なアプリ(マルウェア)を間違ってインストールしてしまった、被害者のスマホから送信されていることが少なくありません。
つまり、悪人は自分の懐を傷めずに、迷惑SMSを送っていることになります。
例えば、「数万円という高額のSMS料金の請求に驚いて調べてみると、偽のセキュリティアプリをインストールしてしまっていた」という相談がありました。
いったん、騙されてマルウェアをインストールしてしまうと、今度は自分が別の人に迷惑SMSを送ってしまうことになるので、注意が必要ですね。
2. 「アプリに権限を許可する」は責任重大
インストール後に「電話・SMS発信」の権限を許可してしまうと、アプリは自由にSMSを発信することができることになります。本来、SMSを送信するためのメッセージアプリなら必要なアプリ権限ですが、そうでなければどんなSMSが送られるかわかりません。不審なときは「許可しない」ことが大事です。
たくさんあるアプリには便利なものが多いですが、インストールするときには、本当に信頼できるのか十分に注意するようにしましょう。
3. もし、乗っ取られたら?
もし、怪しいアプリをインストールして、許可してしまうと、勝手に思わぬ操作をされてしまうのです。
もし、マルウェアのせいで迷惑SMSの発信源に使われてしまうと、その被害は高額のSMS料金の請求だけではありません。場合によっては、SMSが利用停止になってしまうこともあるのです。
気づいたら、すぐにアプリを削除(アンインストール)して、セキュリティの確認をしましょう。
とはいえ、「セキュリティの確認」というのは、言うほど簡単ではありません。
一度 マルウェアが入った場合、どこにセキュリティの穴が空いているかわからないからです。
どこまで調べても「これで安心」とは言えないので、スマホの初期化や買い替えを検討したほうがよいかもしれません。