最近はインターネットでサービスが完結するので、これまでだったら郵送されていた書類もデジタルデータで送られてきます。
しかし、デジタルデータだと、うまく表示されずに困ることがあります。
今回は、ネット証券の「株式取引報告書」を例に、PDFの表示について説明します。
1. SBI証券から電子交付のお知らせメールが届いた
SBI証券から「株式取引報告書」の電子交付のメールが届きました。
最近は、どの証券会社でも書類の電子化が進んでいます。
スマートフォンでウェブサイトにログインして確認してみました。
しかし、「PDF 表示」をタッチしても、表示できません。
データのダウンロードはできているようなので、もう一度 開いてみます。
「ダウンロードマネージャ」の通知をタッチすると、「ダウンロード」のファイル管理画面になりました。
2. なぜかPDFファイルが表示できない
ファイルをタッチすると「アプリで開く」で選択します。
ところが、「ドライブPDFビューア」と「OfficeSuite」で試してみましたが、どちらもエラー表示になってしまいました。
ドキュメントはPDF形式ではありません。 [閉じる]
どうも、対応していないPDF形式のようです。
このようなときは、2つの可能性を考えます。
2-1. まずはPDFビューアを変えてみる
証券会社のヘルプを確認してみると、基本的にはパソコンでAdobe Reader XI(11)以上で表示することが、推奨されているようです。
PDFファイルをご覧いただく場合は、お客さまのパソコンにAdobe Reader XI(11)以上がインストールされている必要があります。
PDFファイル(重要なお知らせの書面内容、各種目論見書、各種契約締結前交付書面など)が表示されない場合は?
SBI証券によるヘルプ
他の証券会社も同様です。
2-2. そもそもPDFファイルって何?
「PDF」というのは、印刷レイアウトをデジタル形式で保存したファイルで、いわば「電子の紙」です。
「PDF」は、「Page Data File(ページ・データ・ファイル)」の略です。
印刷する紙面をデジタルデータ形式にしています。パソコンやスマホの画面で見たり、プリンタで印刷するのに使われます。
無料で配布されているAdobeの閲覧ソフトを使えば、どのパソコンやスマートフォンでも同じように表示することができますので、書面データを相手に送るするときに利用されます。
Adobe(アドビ)は、Photoshop(写真編集ソフト)やPremiere(動画編集ソフト)で有名ですが、PDFの作成・閲覧ソフト「Acrobat」もよく利用されています。
Adobe Readerについては、スマートフォン版もあるので試してみました。
3. ダウンロードしたPDFファイルが破損している?
ところが、「Adobe Acrobat Reader」アプリで表示しても、エラーになります。
この文書は壊れている、または破損しているため、開けません。 [OK]
ファイルサイズを見てみると、「2.1KB」。
なんか、小さすぎるような気がします。
3-1. ブラウザをChromeに変えてダウンロードし直す
ということは、もう一つ考えられるのが、ブラウザ。
ブラウザによっては、うまくデータをダウンロードできないことがあります。途中でダウンロードが中断しているようです。
BASIOの標準ブラウザ「インターネット」アプリで表示したのが、ダメだったのかもしれません。
このようなときは、別のブラウザを試す必要があります。
Androidスマートフォンなら「Chrome」、iPhoneなら「Chrome」か「Safari」です。
今回はChromeアプリからダウンロードし直すことにしました。
ChromeアプリでアクセスするとPDFファイルが破損せず、ちゃんと表示されました。
ふだん、スマートフォンを使っているときに、どのブラウザを使っているかを意識することはあまりないですが、たまに不都合があることがあります。
4. 「株式取引報告書」の「電子交付」とは?
証券会社を利用していると、期間ごとの利益を計算した「株式取引報告書」が送られてきます。
これは、税金の計算などで利用される書類です。
ネット証券の場合は、「電子交付」になります。
「電子交付」では、利用者が自分でネット証券のウェブサイトにログインして、書類データをダウンロードする必要があります。
紙媒体で必要な場合は、自分で印刷する必要があります。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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