簡単なファイル整理用のMacツールを作ってみたので、メモをしておきます。
1. ElectronとAtomとクロスプラットフォーム
Electronというアプリ開発環境があります。もともとAtomというエディタソフトを開発するときに生まれました。
ちょうどGIMPを作るときに生まれたGTKみたいですね。
Atomエディタは、WindowsだけでなくMac, Linuxそれぞれで動くエディタです。クロスプラットフォームなわけです。ElectronはAtomエディタを作るときに作ったフレームを利用して、さまざまなアプリを作ることができます。
2. Node.jsとChromium
Atomをクロスプラットフォームにするために大きな工夫があります。それは、Node.jsとChromiumをランタイムにしていることです。
簡単に言うと、Atomは、それぞれのプラットフォームに対応してあるブラウザの上で動作しているわけです。ちょうど、ウェブ上のサービスが、どのプラットフォームでも動作するように。
ファイル管理など、ローカルのシステムにアクセスする仕組みは、Node.jsという仕組みで実現しています。Node.jsはJavascriptを解釈して、ローカルコンピュータの入出力を扱うことができます。
このように別々に発展してきたChromium(外見)とNode.js(内部動作)というシステムを組み合わせることで、Javascriptを使って、GUI表示と入出力ができる、クロスプラットフォームなアプリができあがるわけです。
すごいですよね。
今回は、macで開発環境とアプリを作ってみました。
3. 準備その1:Node.jsのインストール
公式ページでnode.jsのパッケージをダウンロードします。
4. 準備その2:Electronのインストール
electronはターミナルからnpm(Node.jsのパッケージマネージャ)からインストールできます。
インターネットブラウザからインストーラーをダウンロードするのではなく、コマンド操作でインストールできます。
こちらもどうぞ。