WordやExcelを使っていたところ、「Microsoft 365」という見慣れない言葉が表示されました。
この記事では、「Microsoft 365」と「Office 365」の違いや、WordやExcelとの関係について説明します。
1. こんなメッセージが出てきた
Office 365 は Microsoft 365 になりました
名前が新しくなり、利点が増えましたが、価格は同じです。
[OK] [詳細情報]
たまたまExcelの作業をしていたところ(2020-04-24)、こんなメッセージが出てきました。
どうも、4月から「Office 365」というサービスが名前を変更したようです。
そもそも、Office 365がわからん!
2. Office 365とは
ということで、まずは「Office 365」について解説していきますね。
「Office 365」は、マイクロソフトの提供するクラウドサービスでした。
それが、2020年4月から「Microsoft 365」という名前に変わりました。
出た!「クラウド」
一応、復習すると「クラウドサービス」とは、「インターネットを経由して動作するサービス」のことです。
つまり、ワードやエクセルが「インターネットを通して」利用できてしまうのです
3. ワード・エクセルのクラウド化とは
エクセルといえば、パソコンに入ってるやつだよね。
そうです。しかし現在は、営業の仕事でも資料を印刷せず、タブレット端末で見せる、そんなシーンも多くなってきています。
業務の「ペーパーレス」ですね
すると、ワードやエクセルのデータをパソコンだけでなく、スマホやタブレットでも表示するニーズが増えました。
そこで、そのようなインターネットに接続することができれば、タブレットでもエクセルデータを表示することができるようになっているのです。
へー。便利なもんだね
ただ、「インターネットを通して」操作するので、どうしても動作が遅いです。
ですので、編集作業はパソコンにインストールされたエクセルを利用することが大半です。
オンラインのエクセルでは、出先で確認したり、少し変更を加える、という用途に使い分けているわけです。
ちなみに、ワード・エクセル・パワーポイントなどをまとめて「マイクロソフト・オフィス」といいます。
4. 改めてMicrosoft 365とは
さて、さきほどの「オンラインのOffice(つまり、ワードやエクセル)」は、マイクロソフトの会員登録をしていれば、無料で利用できます。
Microsoft 365は必要ありません
ではMicrosoft 365は何かというと。
それは、「月額料金を支払ってマイクロソフトアカウントをパワーアップする」ためのものです。
パワーアップ?
具体的にいうと、最新のOfficeソフトをダウンロードしたり、Microsoft Teamsなどいろいろな企業向けのツールを利用できるようになります。
最近 オンライン会議「Microsoft Teams」が話題ですね。
あと、オンラインストレージの「OneDrive」が大容量で利用できるなど、便利なサービスです。
企業で使う場合は、利用人数と機能によって、月額料金が変わります。
ちなみに、表示されているのは「月額」ですが、契約自体は「年間契約」になります。
1ヶ月だけ使う、というようなことはできません。
5. 契約したつもりはない!?
なるほど、便利そうなのはわかったけど、お金がかかるんだよね。うちのパソコンでそんな登録したつもりはないんだけど。
パソコンによっては「お試し」があります
どういうことかというと、最近のパソコンを購入すると、「Microsoft 365」の1年間の利用権利がついてくることがあります。
2年目からは、Office 365サービスを購入することで、ご利用期間を延長いただけます。
https://www2.mouse-jp.co.jp/ssl/user_support2/sc_faq_documents.asp?FaqID=24034
例えば、これはMouse コンピュータの場合です。
セキュリティソフトの「試用期間」のようなものですね
ですので購入したパソコンの製造時期によっては、初期設定で「Office」をインストールすると、「自動的」にOffice 365のサービスとして利用開始する場合があります。
じゃあ、1年経ったらどうなるの?
何もしなければ、そこでOffice 365のサービスは終了です。
でも、焦らずにご安心を。
廉価なパソコンでない場合、無期限のライセンスである「Office 2019 Home & Business 」もセットになっていることが多いです(大まかに価格でいうとだいたい8万円以上のパソコン)。
ですので、Word, Excelは使えるままということが多いと思います。
その場合は主なデメリットとしては「OneDriveの追加容量がなくなる」ぐらいですので、ヘビーに使っていなければ特に問題ないでしょう。
6. まとめ:Officeの契約・ライセンスはいろいろある
WordやExcelは多くの企業で使われるソフトです。
時代の流れとともにパソコン・タブレット・スマホの使い方も変わってきました。
それに応じて、さまざまな契約の仕方、つまりライセンスが生まれました。
これまで同様の、無期限にソフトを利用するための「買い切り」ライセンスだけでなく、月額料金でいろいろなサービスを利用するための「サブスクリプション」も増えました。
その背景には、「ソフトを開発して販売する」という形から、「サービスをメンテナンスしながら提供する」という形へと移行していることがあります。
Officeに限らず、多くのソフトやアプリも「所有」から「利用」へと変化しています。
でも、月々でお金がかかるのがなんか抵抗があるんだよね
賢く付き合っていく必要がありそうですね