- Windowsの回復環境(RE)を使用している場合、通常のWindowsは「オフライン状態」となり、稼働していません。
- sfcやdismコマンドで復旧するには、オフラインのWindowsを明示的に指定する必要があります。
- ボリュームレターを確認するには、diskpartを使います。
1. 「オフライン状態」のWindowsを復旧する
Windows REを起動しているときに、通常のWindowsは「オフライン状態」です。
ここでの「オフライン」は、「インターネットに接続していない」という意味ではありません。
「現在、稼働していない」という意味です。
というのも、Windowsの起動エラーで復旧しているときの回復環境も Windows のサブシステムだからです。

この状態で、そのまま sfc や dismなどのシステム復旧コマンドを実行すると、Windows REが対象になってしまい、実際の「Windowsインストール」がスキャンされないのです。
「Windowsインストール」という言葉は、コンピュータにMicrosoft Windowsオペレーティングシステムをセットアップするプロセスのことですが、インストールされたWindows自体を指すこともあります。
2. オフラインWindowsを指定する
そのため、sfc や dismでは対象を指定する必要があります。
まず、対話型シェルのdiskpartを起動します。
「list volume」でシステムのボリュームレターを確認します。
このコマンドでは、接続しているすべてのドライブ・パーティションを確認できます。
確認したら、「exit」でdiskpartは終了します。
2-1. sfcでオフラインWindowsを対象にする
sfcコマンドは、通常は起動中のWindows を対象に復旧します。
sfc /scannow
例えば、システムドライブが「c:」なら、オフラインのWindowsインストールは「c:¥Windows」にあることになります。
sfc /scannow /offwindir=C:\Windows /offbootdir=C:
2-2. dismでWindowsイメージを対象にする
dismでも通常は起動中(/Online)のWindowsが対象になります。
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
Windowsイメージの場所は「c:¥」で指定して修復するには?
DISM /Image:C:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth
単に、状態を確認するだけなら、「/ScanHealth」オプションを使います。
DISM /Image:C:\ /Cleanup-Image /ScanHealth

DISMは、オプションの順番が重要です。
/Image を指定すると、次の/Cleanup-Imageオプションを受け付けるようになります。
さらに、それによって /RestoreHealthや/ScanHealth ができるようになります。
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