- セキュリティソフトのライセンスは、一定期間・決められた台数のデバイスを保護するサービス契約です。
- セキュリティソフトのアカウントが必要になります。
- パソコンの買い替え時には既存のライセンスを活用し、二重契約を避ける必要があります。
1. セキュリティソフト代を支払ったのにまた請求?
家で3台のパソコンを使っていて、セキュリティソフトを入れています。
先日、1台のパソコンでセキュリティソフトの利用期限の更新のお知らせが来たので、支払いを済ませました。
しかし、別のパソコンでも更新のお知らせが出てきます。
「3台までの利用可能」と書かれているのですが、どうしてなのでしょうか?
もしかすると、それぞれのパソコンで設定されているセキュリティソフトの「ライセンス」が違うのかもしれません。
まずは、セキュリティソフトの会員ページにアクセスして自分のライセンスを確認してみましょう。
2. セキュリティソフトの「アカウント」を思い出す
セキュリティソフトの会員ページ?
そんなの見たことないけど。
セキュリティソフトを利用するときには、メールアドレス・パスワードの登録をしているはずです。
つまり、セキュリティソフト会社の会員登録で、これを「アカウント」といいます。
会員のメールアドレスやパスワードは、一般にセキュリティソフトを使い始めた時に決めているはずです1。
メールアドレスは、パソコンで利用中のセキュリティソフトの画面からも確認できます。
2-1. 会員ページの「ログイン」を探す
登録したメールアドレスがわかれば、次はログインです。
インターネットブラウザで公式サイトのログインページを探します。
たとえば、「(セキュリティソフト名) ログイン」などと検索します。
これが「会員ページの入口」です。
「ウイルスバスター」なら、「ウイルスバスター ログイン」で検索すればいいんだね。
公式サイトの画面右上にも「ログイン」ボタンがあるはずです。
2-2. 「ライセンス」の管理ページを見る
ログインに成功すると、「ライセンス管理」ページを表示できます。
自分が持っているライセンスは、シリアル番号で区別され一覧で確認できます。
実際に、ライセンスを利用中のパソコン・スマホも確認できます。
2-3. 有効なライセンスに切り替える
有効なライセンスがあれば、パソコンのセキュリティソフトと紐づけて利用できます。
更新のお知らせが出ている方のパソコンで、ライセンスを入れ替えたらよいわけです。
同じセキュリティソフトでライセンスが違うだけなら、設定からシリアル番号を登録し直すことができます。
セキュリティソフトが違う場合は、丸ごと入れ替える必要があります。
- 【用意】
あらかじめライセンス管理ページでインストーラーをダウンロードしておきます。 - 【削除】
パソコン設定で期限切れのセキュリティソフトを削除します。 - 【追加】
用意してあるインストーラーを開いて、セキュリティソフトを設定します。
3. ライセンスとパソコンの紐づけとは?
そもそも、セキュリティソフトのライセンスって何なの?
自分のパソコンが安全にしたいだけなんだけど。
ちょっとセキュリティソフトを入れたときに、どんな手続きをしたのか振り返っておきましょう。
セキュリティソフトは、パソコンの中に入れるだけでは動いてくれません。
正しい購入者か確認する必要があるからです。
これが「ライセンス認証」です。
「ライセンス」とは、セキュリティソフトの「利用権」のことです。
それを証明するのが「シリアル番号」。
製品パッケージの中に書かれてていたり、ダウンロード版だと注文メールに記載されていたりします。
初期設定でシリアル番号を入力すると、パソコンに入れたセキュリティソフトは動作するようになります。
このときにセキュリティソフト会社にも、利用したパソコンの識別番号が記録されます。
このように認証・管理することで、一つの製品の使い回しができないように管理しています。
「シリアル番号」は、販売されたソフトを一つ一つ区別するためのものです。
企業によって「シリアルコード」や「プロダクトキー」などの呼び方があります。
3-1. ライセンスとアカウントの紐づけ
大事なことは、セキュリティソフトを購入した後は、それで終わりではないことです。
最近では、利用者が複数のパソコン・スマホなどを使うのが一般的です。
そのためセキュリティソフトのライセンスは、その利用者が一定期間・決められた台数のパソコン・スマホなどの保護・監視サービスを提供しています。
住居で言えば、「総合警備の契約」みたいなんだね。
セキュリティソフトを購入したときというのは、いわば「定期契約をして、その第1期分の支払いを終えた」状態です。
その後も保護対象のパソコン・スマホの追加や契約の更新など、まだまだセキュリティソフト会社との「付き合い」は続いていきます。
つまり、セキュリティソフトは、「パソコンの中に入れて使い切り」ではないのです。
その会社のソフトを初めて利用する場合は、新規登録でメールアドレス・パスワードなどを決めます。
そうでなければ登録済みのメールアドレス・パスワードがあるはずです。
アカウントと関連付けるのは、個人のライセンスを「管理」する必要があるからです。
- それぞれのパソコンなどとの紐付け・解除が自由にできる
- 更新時期の確認や支払い・解約ができる
これで、製品の利用権が自分のアカウントとも関連付けられたわけです。
以前は、シリアルコードを入力するだけで利用したものですが、最近はアカウントのログインするのが一般的です。
4. どうして二重になってしまうの?(自己管理は避けられない)
セキュリティソフトのライセンスの意味を理解すると、二重に請求が発生した理由もわかってきます。
実は、パソコンを買い替えるときのセキュリティソフトは、お店任せにできません。
これまでのパソコンで利用しているライセンスがあるのに、新しいパソコンとセットになっているセキュリティソフトを利用したり、購入時にセキュリティソフトを新調すると、それらは別々のライセンスになってしまうからです。
特にもどかしいのがパソコン購入時にセットになっているセキュリティソフトです。
利用期限までは問題ないのですが、1年後や3年後に更新時期が訪れる頃に困ります。
4-1. パソコン買い替え時に要注意
したがって、すでに利用しているセキュリティソフトがあれば、それをパソコンに設定する必要があります。
セキュリティソフトのライセンス管理を理解しないと、なにかあるたびにセキュリティソフトも購入することになりがちです。
他人にパソコン設定を頼むとなかなかそこまではやってくれないよね。
一切合切お任せにしたいけど、ある程度は自分で理解しておく必要があるんだね。
同じ製品ライセンスを何個も購入したり、利用していないライセンスが残っていても、セキュリティソフト会社から注意を促してくれるわけではないんですね。