LINEの友だちリストからの削除は、Facebookの友達リストからの削除とは意味合いが異なります。
LINEの「友だち削除」は、自分の連絡先から消すこと。
相手からのメッセージ・通話を拒否するのは、「ブロック」です。
相手をブロックしてから友だち削除することで、「ブロック削除」することもできますが、相手のLINE上では友だちリストに自分のアカウントが残り続けます。
LINEの「ブロック」・「削除」は、「相手をなるべく刺激しないように」という配慮があるような気がするね。
XやFacebookの「ブロック」だと相手にはっきり伝わるけど。
Facebookの「友達リスト」は、相互承認性なので、片方が削除すると相手の友達リストからも削除されます。
しかし、LINEの「友だち追加」は、単方向なんです。
似たような名前でも、微妙に仕組みが違うので戸惑いますね。
1. 「ブロック」と「友だち削除」をかけ合わせると?
LINEでメッセージのやり取りをしたくないときに使うのが「ブロック」や「削除」です。
この2つの操作をかけ合わせることもできます。
かんたんに違いをまとめます。
- ブロック:
連絡を遮断するが、自分の友だちリストに相手は残る。 - 友だち削除(非表示削除):
自分の友だちリストから相手が消えるが、連絡は取れる状態が続く(通話は除く)。 - ブロック削除:
連絡の遮断に加えて、自分の友だちリストからも相手が消える。
ブロック | 友だち削除 (非表示削除) | ブロック削除 | |
---|---|---|---|
メッセージ送受信・既読 | 表示・既読なし | そのまま | 表示・既読なし |
通話発着信 | 応答なし | 応答なし | 応答なし |
グループ招待・スタンププレゼント | できない | そのまま | できない |
自分の友だちリストでの表示 | そのまま | 表示なし | 表示なし |
相手の友だちリストでの表示 | そのまま | そのまま | そのまま |
元に戻しやすさ | ブロックリストから 解除できる | トーク履歴から 友だち追加できる | トーク履歴があれば 友だち追加できる |
2. LINEアカウントのブロックの「曖昧さ」
LINEでは、関わりたくない相手からの迷惑なメッセージを遮断したいときのために、相手を「ブロック」する機能があります。
「ブロック」は、「受信拒否」です。
LINEでアカウントをブロックした場合、相手にはブロックされたことは直接は伝わりません。
相手から見ると、通常通りはメッセージは送信されたように見えます。
しかし、実際にはメッセージはこちらに届かず、既読にもなりません。
- 相手からのメッセージ送信、通話発信を受け付けない(ブロック中は自分からも送れない)。
- 自分をグループに招待できなくなる。
- 自分にLINEスタンプをプレゼントできなくなる。
つまり、「たまたまLINEアプリを見ていない」というのと区別がつかない仕組みです。
もちろん、LINE通話をかけるとすぐに「応答なし」になるので、ブロックされているか確かめることはできます。
ただし、この仕組みにはデメリットもあります。
ブロックしても相手の友だちリストには自分のアカウントが残り続けるからです。
3. 友だちリストから「削除」する
一方、友だちリストからの削除は、連絡先から削除する操作です。
友だちリストから(ブロックせずに)直接削除した場合、された相手側での変化は LINE通話ができなくなることだけです。
それ以外、メッセージの送受信などはそのまま可能です。
こちら側が相手のメッセージを閲覧したら、相手にも「既読」が表示されます。
こちら側のトークルームの上部には「友だちではないユーザーです」と表示されますが、そのままメッセージのやり取りができるのです。
相手がLINE通話を発信した場合、すぐに「応答なし」になります。
自分の方には「〜からの着信がありました」というメッセージが表示されます。
〜からの着信がありました。
友だちに追加後に、通話が可能です。
- 相手の友だちリストに変化はない。
- メッセージの送受信は通常通り可能。
- 削除した側への通話ができなくなる(発信しても着信しない)。
つまり、LINEの友だち削除には相手を拒否する意味合いはありません。
単なる「連絡先の整理」という感じです。
「友だち削除」では、相手の方の友だち登録は残ったままなので、相手からのメッセージがあれば、通常通りやり取りができます。
ほかのSNSと違って、「友達関係を切る」というわけでもないのです。
へぇ。
友達関係は双方向なのか、単方向なのか。
深い話だね。
たとえば、Facebookの場合は相手を「友達リスト」から削除すると、相手の友達リストからも削除されます1。
つまり、「友達」という双方向のつながりが解消される仕組みになっています。
4. ブロックと削除の合わせ技
ブロックした後に、自分の友だちリストから相手のアカウントを削除した場合は、「ブロック削除」です。
「ブロック」と「ブロック削除」の違いは、削除した側だけの問題です。
ブロックリストにも残さないことになります。
相手側から見ると、ブロックとブロック削除に違いはありません。
別に相手の友だちリストから自分のアカウントを消せるわけではありません。
どちらも連絡が取れなくなるという点では同じなのです。
とはいえ、一時の感情に任せてブロック削除するより、とりあえずはブロックにしておくのが良いと思います。
ブロックだけでも、相手からのメッセージは受信拒否できるからです。
4-1. トーク履歴が残っていれば
とはいえ、相手とのトーク履歴を削除していなければ、トーク履歴からブロックを解除したり、改めて友だち追加することができます。
そこで、さらに相手の痕跡を完全に消そうと思えば、「トーク履歴」を削除します。
ここまでしてしまうと、後から気が変わってもブロック削除した相手を元に戻せなくなります。
相手の協力を得て、再度 友だち追加をしないといけないからです。
つまり、ブロック削除は、ブロックの効果を継続させつつ、自分のLINE上から相手の存在を完全に消す操作だと言えます。
(補足)
- プロフィールを友達リストから削除すると、あなたもそのプロフィールの利用者の友達リストから削除されます。 – 他の利用者を友達リストから削除またはブロックする | Facebookヘルプセンター