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個人間取引(CtoC)アプリのメリットとリスクをどう考える? 【家事代行のトラブル】

個人間取引(CtoC)アプリのメリットとリスクをどう考える? 【家事代行のトラブル】
  • 個人でもアプリを利用して、かんたんにモノを売り買いしたり、仕事を請け負ったりできるようになりました。
  • しかし、便利な一方で注意も必要です。
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1. 個人間取引に伴うトラブル

個人間取引に伴うトラブル

ビジネス・インサイダーの記事(2020年12月4日)から、実際に訪問してサービスを提供する場合のリスクを、改めて考えさせられました。

マッチング型家事代行業者のCaSyで、一般家庭を訪問して家事代行を行う働き手が、利用者による性的ハラスメントに遭ったという被害が起きていたことが、明らかになった。

家事代行サービスで「密室の性被害」どう防ぐ…AV見始め全裸になる顧客も(ビジネス・インサイダー)2020年12月4日

CaSy(カジー)」は「クラウド家事代行サービス」、つまり家事代行の「個人間取引」サービスです。
報道を受けて、CaSyからも安全対策について発表されています。

ただし、このような個人間取引のトラブルは、なにも家事代行に特有のことではありません。
海外も含めると、すでに似たような事例は多く探すことができます。

例えば、

「個人間取引」のタクシー配車サービス Uber でも一定の割合で事件が起こっていることが報道されています1

1-1. CtoC(シー・トゥー・シー)って何?

個人間取引」は、インターネットやアプリによって広がっています。

CaSyUberの他にも、フリマアプリのメルカリや、出前サービスのUber Eats、仕事外注のCrowdWorks(クラウド・ワークス)などがあります。

CtoC(シー・トゥー・シー)って何?
CtoC(シー・トゥー・シー)って何?

これらのサービス会社は、個人間取引の仲介手数料から収益を得ることで、運営しています。

このようなビジネスを総称して「CtoC(シー・トゥー・シー)」といいます。

CtoC」は、「Consumer to Consumer(消費者から消費者へ)」の略で「個人間取引」を意味します。
消費者が消費者に対してモノやサービスを販売する形態のビジネスです。

CtoC(シー・トゥー・シー)って何?

1-2. 個人間取引のメリット・デメリット

個人間取引のメリット
  • 好きな時間に利用できる
  • 安く利用できる
  • 個人間取引では、事業所に雇用されるパートタイム労働と違って、登録しておけばスキマ時間を活用できる、というメリットがあります。
  • また、事業所の運営コストを少なくできる分だけ、利用者は安く利用でき、働き手は高い報酬を受け取ることができます。

1-3. 家事代行の「個人間取引」サービスとは

CaSy(カジー)」は2018年に開始した「クラウド家事代行サービス」、つまり家事代行の「個人間取引」サービスです。

クラウド家事代行サービスのメリット
  • 利用者にとっては、「比較的 低価格でいつでも簡単予約で利用できる」
  • 働きたい人にとっては、「高時給で、空き時間を活用して好きな時間に仕事ができる」

CaSyのアプリには、利用者用のアプリと働きたい人用の2種類のアプリがあります。

スマートフォンのアプリから登録できるようになり、手軽になりました。

CaSyの利用者用アプリと提供者用アプリ
CaSyの利用者用アプリと提供者用アプリ

いくら低価格といっても、掃除代行を2時間お願いしてもだいたい7,000円ほど利用料がかかります。

家事代行の「個人間取引」サービスとは

一体どんな人が使うの?

例えば、アプリのレビューを見ると、「共働きの家庭で助かった」という感想がありました2

2. 個人間取引のトラブルを回避する仕組み

一方で、事業所がないことにはリスクもありますよね。

サービス会社が直接雇用しているわけではないので、どうやって利用者・働き手を保護するか、という課題があるのです。
素性を知らない個人の間で取引することの代表的な不安は、ちゃんと約束通りに支払われるのか、とか、商品に不備があったら対応してくれるのか、ということでしょう。

サービス運営会社はシステムを設計するときに、個人の信用を担保するようにさまざまな工夫をしています。

2-1. 「評価」によって信用を担保する

例えば、「評価」という仕組みがあります。

購入者が支払った代金はいったんサービス運営が預かり、購入者が商品を確認してから、出品者に支払われるような仕組みになっています。

しかし、訪問サービスの場合は評価にも気を使うケースがあります。
というのも、もしサービスがいまいちでも、家を知られている相手に対して、正直な低評価を書くことには不安があるからです。

2-2. 利用者のトラブルを防止するための取り組みは?

さきほどの CaSyのページをもとに、利用者のトラブルを防止する取り組みについて整理してみましょう。

トラブル防止策には、利用者への注意喚起提供者の安全確保緊急時の対応、の3つの軸があります。

利用者への注意喚起
  • 違反行為の利用規約への明記
  • 本人確認を兼ね、クレジットカード決済に限定
  • 依頼画面での違反行為に関する注意喚起の表示
  • 安心・安全への取り組み」ページのサービスサイトでの公開
  • お客様会員登録時における反社会的勢力との関連有無/犯罪歴の自己申告義務化
提供者の安全確保
  • 安全面も考慮しながら仕事を選択できる仕組み
  • 個人の連絡先を伝えなくてもやりとりできる匿名電話/チャット機能の実装
  • アプリ上の「おしらせ」やメールでの注意喚起
  • 採用時のガイダンスにおけるリスクと対応の説明
  • マニュアルでのリスクと対応の明記
緊急時の対応
  • 匿名での問い合わせ機能
  • サービス毎の日報提出の必須化
  • サービス日報への全社員での返信制度
  • 重大インシデント発生時の対応フローの整備

「個人間取引」を安全に運営するために、「身元の確認」や「緊急時の通報・対応体制」が重要なことがわかります。

これまでも多くの「個人間取引」サービスは、便利や手軽という利点で利用され始めます。
利用者が増えていくと当初想定しないトラブルが起こり、その都度 安全を強化していく、ということになります。

アプリを利用するときの登録情報には、大事な意味があるんですね。

利用者のトラブルを防止するための取り組みは?

うーん、こういうサービスが増えていくのはわかるけれど、まだまだ不安もあって使えないかなぁ

利用者のトラブルを防止するための取り組みは?

そうですね。
まだまだ不安も多いですね。

とはいえ、「CtoC」は、今後 少しずつアルバイト・パートなどの働き方を変えていくきっかけにもなるかもしれません。
直接 利用しない人にも、影響が出てくるのかな、と思います。

ポイント

個人間取引だからこそ、お互いの信用をどう構築していくかが大事です。

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