メルカリアプリを立ち上げたら、「プライバシーポリシーを改定する」というお知らせが表示されました(2022年3月1日)。
「詳しくみる」をタッチしてみると、「メルカリびより」の説明ページにアクセスしました。
1. 個人情報保護法が改正されたのでプライバシーポリシーが改定された
ポイントをかいつまんで読んでみます。
2. メルカリの個人情報管理について
プライバシーポリシーで重要なのは、
・何が パーソナル情報 として記録されているのか?
・なんのために利用されるのか?
の2点です。
「個人に関する情報(パーソナル情報)」は、いわゆる「個人情報」よりは広い範囲です。
フリーマーケット取引では、住所や氏名、クレジットカード情報など幅広いパーソナル情報を必要としています。
「取得する情報と取得する方法」をみると、メルカリで扱うパーソナル情報について確認できます。
改めて並べてみると、すごい個人情報だね。
また、パーソナル情報の利用目的については、「情報の利用目的と提供」で確認できます。
大きくわけると、
(1)フリマアプリとしての販売・購入・発送、
(2)サービス改善や広告・告知のため、
(3)メルペイのクレジット与信管理のため、
と分けることができます。
そっか、メルペイはクレジット機能(後払い)もあるのね。
3. パーソナル情報で「使いやすく」なる面もある
ここで、消費者として重要なのは、(2)のサービス改善や広告・告知 という部分です。
多くのウェブサービスでは、「顧客に合った情報を提供する」ために、顧客の閲覧履歴などを利用しています。これには、「探したいものが見つけやすくなる」効果があります。
お客さまに合わせてサービスをカスタマイズするため
お客さまが目的の商品を見つけやすくするために、商品の検索履歴や閲覧履歴を利用し、お客さまに適した商品を表示する場合があります。
商品だけでなく、広告についても、一人ひとりの消費行動に基づいて、どれを表示するのか、機械(プログラム)が選んでいます。
広告を配信したり、その広告の配信の結果を分析したりするため
メルカリやメルペイのサービス内で第三者の広告を配信することや、外部の広告配信会社を通じて他のサービス上でメルカリやメルペイの広告を配信することがあります。この広告配信のために、お客さまに関する情報を利用いたします。また、お客さまの行動履歴等を分析したうえでお客さまに最適な広告を配信することがあります。
情報の利用目的と提供 | 株式会社メルカリ
広告を配信する企業にとっては、当てずっぽうにたくさんの人に広告を出すよりも、興味のありそうな相手を選んで表示することができるので、広告効果が高くなる、というメリットがあります。消費者側も関係ない広告が減る傾向があります(それでも広告は邪魔な場合も多いですが)。
「パーソナル情報を利用される」というと、監視されているような不安な面がありますが、実際には顧客・企業の双方にメリットのある使い方が多いです。
もちろん、プライバシーが心配な場合は、不要なサービスは利用しないことも大事です。ただし、スマートフォンやインターネットを利用していると、個人に関する情報を完全に守ることは難しいのも事実です。
結局は、便利さと危険性をどう考えるか?なのね。
今回の個人情報保護法の改正で、このようなパーソナル情報を勝手に使うのではなく、規約などに利用目的を明確にしないといけないようになりました。インターネットの時代に合わせて、少しずつ法律も整備されているんですね。
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