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[chkdsk] 「検出された不良クラスターを置換できません」(/r と不良セクター)

[chkdsk] 「検出された不良クラスターを置換できません」(/r と不良セクター)
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  • NVMe SSDをUSBクレードル経由で接続した外付けドライブでchkdskを実行したところ、多数のディスク読み取りエラーが発生しました。
  • ドライブの空き容量不足により不良クラスターの置換ができず、ステージ4で処理が中断されたため不良セクターの総数は確定できません。
  • 早急にデータをバックアップし、別の接続方法を試すか、SSDの交換を検討する必要があります。
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1. 「ディスク領域不足のため、〜 で検出された不良クラスターを置換できません」?

NVMe SSDをUSBクレードルにつないで外付けドライブとして接続しています。
ストレージの読み取りができないので、コマンド「chkdsk d: /r」で検証しました。
すると、「ディスク領域不足のため、〜 で検出された不良クラスターを置換できません」というエラーが多数表示され、中断してしまいました。
どのような原因が想定されますか?

ログを確認すると、chkdskの実行中に複数のディスク読み取りエラーが発生しています。

ファイル システムの種類は NTFS です。
ボリューム ラベルは ボリューム です。

ステージ 1: 基本のファイル システム構造を検査しています ...
進行状況: 0 / 71680 完了、ステージ:  0%、合計:  0%、ETA: 542:41:56    
[進行状況の詳細...]
71680 個のファイル レコードが処理されました。                                                        
ファイルの検査を完了しました。
 フェーズの継続時間 (ファイル レコードの検査): 3.20 秒。

[ステージ2のログ詳細...]

ステージ 3: セキュリティ記述子を検査しています ...
セキュリティ記述子の検査を完了しました。
 フェーズの継続時間 (セキュリティ記述子の検査): 16.95 ミリ秒。

ステージ 4: ユーザー ファイル データの不良クラスターを検査しています ...
進行状況: 18 / 71664 完了、ステージ:  0%、合計:  0%、ETA:  36:02:38    

A disk read error occurredc0000185
ディスク領域不足のため、名前 ¥[バックアップフォルダ]¥[イメージファイル1].zst のファイル 68 で検出された不良クラスターを
置換できません。

A disk read error occurredc000000e
ディスク領域不足のため、名前 ¥[ユーザーデータ]¥AppData¥Local¥AMD¥DxCache¥[キャッシュファイル1].bin のファイル 69 で検出された不良クラスターを
置換できません。

[複数の同様のエラーメッセージ...]

A disk read error occurredc000000e
ディスク領域不足のため、名前 ¥[ユーザーデータ]¥AppData¥Local¥AMD¥DxCache¥[キャッシュファイル20].bin のファイル 7F で検出された不良クラスターを
置換できません。

不明なエラーが発生しました (6e74667363686b2e b67)。
ログに記録されたメッセージを、状態 6 のイベント ログへ転送できませんでした。

「chkdsk」は、Windowsのディスク診断のコマンドです。
/r」は、不良セクターのスキャンと回復を行うオプションで、Dドライブのファイルシステムをチェックして修復しようとしたところエラーになっています。

  1. A disk read error occurred」というエラーが繰り返し表示されています(エラーコード: c000000eやc0000185)
  2. ディスク領域不足のため、…不良クラスターを置換できません」というメッセージが表示されています
  3. 多くのエラーがAMDのDxCacheファイルで発生しています
  4. 最終的に「不明なエラーが発生しました (6e74667363686b2e b67)」で終了しています

1-1. 連続した領域でディスク読み取りエラー

多数のファイルでディスク読み取りエラーが報告されていましたが、不良セクターの総数は確定できていません。

というのも、ステージ4「ユーザー ファイル データの不良クラスターを検査しています」の途中で多数のディスク読み取りエラーが発生し停止してしまったため、ステージ5まで進むことができず、チェックが完全に完了していないからてす。

エラーログを詳しく見ると、不良セクターに関連するエラーが連続して発生し、最終的にチェックが中断されている状態がわかります。
連続するエラーパターンは、物理的に連続した領域に損傷がある可能性を示唆しています。
このような連続した不良セクターのパターンは、SSDの特定のメモリチップコントローラーの問題、あるいはUSB接続の不安定性による影響かもしれません。

連続した領域でディスク読み取りエラー

一部のセクターの問題というよりも、SSDへのアクセス全体に障害が発生しているようです。

2. 不良セクターにアクセスするとどうなるの?

パソコンのハードディスクやSSDには、データを保存する小さな区画があります。
これを「セクター」と呼びます。
時々、このセクターが傷ついたり壊れたりすることがあり、これが「不良セクター」になります。

パソコンのOSが不良セクターにアクセスしようとすると、いくつかのことが起こります。

  • まず、読み込みや書き込みの速度が急に遅くなることがあります。
  • パソコンがフリーズしたように見えることもあるでしょう。
  • しばらく待つと、エラーメッセージが表示されるかもしれません。

また、不良セクターにあるファイルを開こうとすると、ファイルが壊れていることがあります。
例えば、写真が正しく表示されなかったり、音楽が途中で途切れたり、ビデオが再生できなかったりします。

不良セクターにアクセスするとどうなるの?

よくあるエラーメッセージには「ディスク読み取りエラーが発生しました」や「このファイルにアクセスできません」などがあります。
さきほどのログに表示されていた「A disk read error occurred」というのがまさにこれです。

2-1. 放置するとデータ喪失のリスクがある

特に大事なことは、不良セクターが増えると、データを失う危険性が高まることです。

OSは通常、不良セクターを検出すると、そのセクターを使わないように「マーク」します。
そして、そこにあったデータを別の場所に移そうとします。
でも、すでに損傷が大きいと、データを完全に救出できないこともあります。

放置するとデータ喪失のリスクがある

ちなみに、最初のログにあった「ディスク領域不足のため、不良クラスターを置換できません」というメッセージは、OSが不良セクターを見つけたものの、ディスクの空き容量が足りなくて、データを別の場所に移せなかったことを示しています。

ただし、ディスクそのものへのアクセスができなくなっていた可能性もあります。

3. 不良セクターを見つけたらデータのバックアップ

不良セクターを見つけたらデータのバックアップ

不良セクターを見つけたら、すぐに大事なデータのバックアップを取りましょう。

このエラーパターンは、物理的な読み取り問題を示している可能性が高く、SSDが故障の初期段階にある可能性があります。
まだアクセスできるファイルは、別のハードディスクやクラウドストレージにコピーしておくと安心です。

考えられる原因としては:

  1. 物理的なメディアの損傷:
    NVMe SSDに物理的な損傷や劣化がある可能性があります。
  2. USBクレードルの問題:
    クレードル自体の接続不良、電源供給の不安定さ、または互換性の問題がある可能性があります。
  3. ドライブの空き容量不足:
    ログには「ディスク領域不足」と明示されていますので、不良セクタを修復するための十分な空き容量がない可能性があります。
  4. 接続の問題:
    USBケーブルやポートの問題、または接続が不安定になっている可能性があります。

不良セクターの問題は少しずつ悪化することが多いです。
最初は小さな遅延やエラーだけかもしれませんが、放置すると大切なデータをすべて失うことになりかねません。

不良セクターを見つけたらデータのバックアップ

早めの対応が、あなたの大事なデータを守る鍵となります。

3-1. 別の接続方法を試してみる

対処方法としては:

  1. 別のUSBポートを試す: 可能であれば、別のUSBポート(できればUSB 3.0以上)に接続してみてください。
  2. 別のUSBケーブル/クレードルを使用: 可能であれば別のケーブルやクレードルを試してみてください。
  3. 直接接続: 可能ならば、SSDを外付けではなく内蔵として直接PCのマザーボードに接続して診断を試みてください。
  4. 専用のSSD診断ツールを使用: メーカー提供の診断ツールがあれば、それを使用してSSDの健全性を確認してください。

もし不良セクターが多く見つかったり、頻繁に新しい不良セクターが発生したりする場合は、ハードディスクやSSDの寿命が近づいているサインかもしれません。
そんな時は、新しいディスクへの交換を検討するのが賢明です。

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