結局、VPNは何をしているセキュリティなのでしょうか?
仕事用PCで使う場合と、個人用スマホで使う場合には区別して考えましょう。
「VPN」はインターネット通信の間に入る仕組みです。
また、VPNアプリは、同時にファイアウォールや詐欺サイト検出などのセキュリティ機能もセットになっていることが多いです。
自宅のWi-Fi(パスワード保護あり)で Microsoftアカウントにサインインしようとすると失敗しました(常にではない)。
仕事用パソコンでVPNアプリ(Cisco AnyConnect)がインストールされていることが関係している可能性はありますか?
AnyConnectは、ユーザーが外出先や自宅から会社のネットワークに安全に接続するためのVPN(仮想プライベートネットワーク)クライアントです。
これにより、ユーザーは場所を問わず、会社のリソースやデータにアクセスできるようになります。
このアプリには、VPNクライアント機能以外のセキュリティ機能も統合されています。
ウェブセキュリティ、マルウェア対策、ネットワークの可視化など。
1. 外出時にVPNが有効化される
Cisco AnyConnectには「信頼ネットワーク検出」という機能があります。
この機能は、接続しているネットワークが信頼できるかどうかを判断します。
信頼できないと判断された外出先のWi-Fiに接続した場合、自動的にVPN接続を確立したり、特定の通信を制限したりすることができます。
次に、「ネットワークアクセス管理」機能があります。
これにより、管理者が承認したネットワークにのみ接続を許可するよう設定できます。
承認されていない外出先のWi-Fiへの接続を防ぐことができます。
また、「クライアントファイアウォールポリシー」を使用して、特定のネットワークからの通信をブロックすることも可能です。
これにより、セキュリティが確保されていない外出先のWi-Fiからの通信を制限できます。
さらに、「アクセスコントロールポリシー」を設定することで、特定のネットワークからのアクセスを制限することができます。
これにより、外出先のWi-Fiからの企業リソースへのアクセスを制御できます。
2. VPNが認証エラーの原因になる
Cisco AnyConnectを使用中にMicrosoftアカウントへのサインインに失敗した理由としては、以下のような機能が関係します。
VPNはウェブサービスの認証エラーの原因になる可能性があります。
まず、VPN使用時にはユーザーのIPアドレスが変わります。
通常の接続先とは異なる場所からのアクセスと判断され、セキュリティ上の理由で認証が拒否されることがあります。
次に、VPNサーバーのIPアドレスが、ウェブサービス側でブロックリストに登録されている可能性があります。
これは、そのIPアドレスから不正なアクセスが多く発生している場合などに起こります。
また、VPNを経由することで通信の経路が変わり、ネットワークの遅延が発生することがあります。
この遅延が原因で、認証プロセスがタイムアウトすることもあります。
さらに、VPNの設定によっては、特定の認証に必要なポートやプロトコルがブロックされている可能性もあります。
これにより、認証プロセスが正常に完了できないことがあります。
最後に、VPNを使用することで、ユーザーの実際の位置情報と異なる場所からアクセスしているように見える場合があります。
位置情報を利用した認証システムを使用しているサービスでは、これが問題になることがあります。