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「Temu」の安さについて考える

「Temu」の安さについて考える

Temu(ティームー)」は、さまざまな商品を中国から安く買えるネット通販アプリです。

服や家具、家電からペット用品まで、いろいろなものがあります。
このお店の特徴は、何と言っても商品の価格が非常に安いことで、特に60代に人気です1

しかし、その安さには、ちょっとした注意も必要です。
もし、企業が利益のためになりふり構わない姿勢では、消費者にとってもリスクがあるからです。

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1. 「Temu」と「SHEIN」、似ている

「Temu」とよく比較される「SHEIN」というお店もあります。
両者は少し違いますが、共通するのは商品の安さと中国資本。

「Temu(ティームー)」は、日用品や雑貨などを幅広く提供しています。
運営会社はアイルランドに籍がありますが、中国のネット通販大手のPDDホールディングス(拼多多:Pinduoduo)の傘下です。

「SHEIN(シーイン)」は、ファッションに特化した通販サイトです。
現在はシンガポールが拠点で日本法人もありますが、中国のセコイア・キャピタル・チャイナや順為資本などが出資しています2

ちなみに、Temu と SHEIN はけっして仲が良いわけではなく、アメリカ市場ではお互いに訴訟を起こして法廷闘争になるほど激しく競争しています3

TemuSHEIN
ジャンル雑貨ファッション
発送元中国世界各国
送料1400円〜2800円
以上無料
2000円以上無料
返金対応全額返金商品の状態に応じて
3〜10割返金
返品90日以内30日以内

1-1. 安さとコンプライアンス

安さとコンプライアンス

物価高で大変だし、安い方がいいんじゃない?

価格が安い要因の一つに「コンプライアンス」上の問題をかかえていることは、指摘しておかないといけません。

Temuの広告は、実際にサイトにアクセスすると価格や条件が違っていることがあります4
これは、日本国内の景品表示法のルールに適合していない可能性があります。

また、SHEIN に対して、英テレビ局によって過酷で強制的な労働実態を指摘されています5
Temuについても、「ウイグルでの強制労働によって作られた商品が含まれている可能性がある」と米議会で同様の問題が提起されています6

「ウイグルの強制労働問題」との関与では、いくつかの日本企業も指摘を受けたことがあります7

SHEINには「デザイン盗用」による訴訟もあり、中国系企業の法令遵守への姿勢や社会的責任が問題視されています8

安さとコンプライアンス

そもそもの法や権利についての文化的な背景も違うから、摩擦も大きいのかな。

2. ネット通販で安い商品を買うときにありがちな注意点

ただし、安い商品にまつわる問題は、なにも TemuやSHEINに限ったことではありません。
Amazonや楽天市場などでも、ネット通販の安い商品には問題がつきものです。

2-1. 届いた商品のイメージが違う

そもそも、ネット通販では商品の品質を確かめることが難しいです。
例えば、服が予想よりも薄い素材でできていたり、写真で見た色と実際の色が違ったりすることはよくあります。

どうしても安いものだと実際に届いた商品がイメージと違う、ということが多くなります。

2-2. 届くまでの間に

しかも、海外から送られる商品は届くまでに時間がかかります。
届くのが遅れたり、届いた商品が壊れていたり、期待と違ったりすることもあります。
そんなときの返品や交換も手間がかかります。

2-3. ちゃんと個人情報を守る気があるの?

また、インターネットで買い物をするときは、住所やクレジットカードの情報など、大切な個人情報を入力しています。
このような情報が悪用されないかどうかは、その企業の「モラル」に依存しています。

たとえ、企業が積極的に悪用することはなくても、経営者が顧客情報の保護に労力や費用をかける判断をしなければ、情報漏洩などのリスクは高まります。
関連性は明らかではありませんが、一部のユーザーは「Temuを使ったあとに国際電話による詐欺があった」とするレビューを寄せています。

出典:App Store、Google Play のアプリ
出典:App StoreGoogle Play のアプリ

問題は、1月下旬にチャイルドシートを買ったんですが、なんと到着が遅れて(2月の中旬に来ました)ダブル補償をして貰い、TEMUクレジットが入ったり荷物が別々に違う所に届いたり(一緒に何か買えと言われボビンを買いました。)と、怪し目なゴタゴタが続いていた時にパートナーに国際電話の電話詐欺が来ていましたwww

しかも、複数回。。3月現在も。。。

情報漏洩が考えられるのとしては、

LINEアカウント・TEMUアカウント・カード会社の情報です。

きkらkら、2024/03/13 appstore

特に、Temuに関連するeコマースアプリの「Pinduoduo(拼多多)」は、過去に「Androidスマートフォンの脆弱性を利用して、ユーザーのスマートフォンでのアプリ使用記録やアプリ通知を読み取るコードが埋め込まれていた」と報道されています91011

ネット通販では「Temu」に限らず、商品の安さに潜在的なリスクを理解し、慎重に利用することが求められます。

ちゃんと個人情報を守る気があるの?

買う側も「賢い消費者」にならないとね。

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(補足)

  1. (米国での調査では) Temuはベビーブーマー世代(59歳以上)に最も人気で、過去12カ月間の利用回数は約6回と、Z世代(18-26歳)の2倍となった。 – 激安ネット通販Temu、年齢高めの層が熱烈ファンに-若者上回る人気(Bloomberg) – Yahoo!ニュース
  2. 創業者である許仰天は中国人で、出資者には中国のセコイア・キャピタル・チャイナや順為資本などが含まれています。
  3. 中国発の新興EC「Temu」と「SHEIN」が米国で法廷バトル突入(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース
  4. [Google] ショッピング検索の広告価格がおかしい?(Temu.com) – スマホ教室ちいラボ
  5. 新しいドキュメンタリーがSHEINの工場内に潜入 – Thred Website
  6. 米議員らは、中国のオンラインショッピングサイト「Temu」で販売されている商品が強制労働で作られているという「極めて高いリスク」を警告している。- テム:人気ウェブサイトが強制労働商品を販売 – BBCニュース
  7. ウイグル族の強制労働問題 問われる日本企業のビジネスと人権への対応 | サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan
  8. SHEIN、アメリカで「パクリ」訴訟が続発する事情 大半の訴訟で和解決着、早期解決を優先か | 特集 | 東洋経済オンライン
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