大津市内でも「しが割」のポスターをよく見かけます。
割引券の配布 第2弾が再開したようなので、試してみました。
最近、チケットやクーポンなど、いろんなものが「デジタル化」されていますね。
「しが割」は「お店共通の割引券」をデジタル化したものです。
LINEの登録に尻込みする人もいるかもしれないけど、やってみるとかんたんだよ。
1. 「しが割」はデジタル割引券
滋賀県の地域振興のためのデジタル割引券「しが割」。
おおまかに言えば、いろんなお店で 「だいたい3割引」になるデジタル割引券です。
(1,000円以上の買い物で、最大3,000円分まで割引になります)
1000円ごとに300円割引、というわけでもないんだね。
途中が抜けてるところがある。
1-1. 「しが割」は「早いもの勝ち」?
2022年11月14日に始まった第一弾は好評すぎて、販売から4週間ほどで予算をすべて消費してしまったそうです。
その「しが割」の第二弾が、2023年1月23日に再開したそうです。
先月、想定以上のペースで、予算を消費して終了した滋賀県の消費喚起キャンペーン「しが割」が23日から再び始まりました。
滋賀県の消費喚起キャンペーン「しが割」 第2弾が始まる|NHK 滋賀県のニュース
前回は気づいたときにはすでに終了になっていたのですが、今回は早めに知ったので実際に試してみることにしました。
◆ 「しが割にアクセスできない」と相談を受けたことがありました。
大津市内でも、いろんなお店でポスターが掲示されています。
2. 「しが割」を使うには?(デジタル割引券の仕組み)
「しが割」は、スマートフォンで利用権を管理する「デジタル割引券」です。
まず、はじめにLINEアカウントの連携と利用者登録が必要です(1)(2)。
実際に割引を利用するには、事前に割引券の権利を確保する必要があります(3)。
あとは、支払い時にお店に掲示されているQRコードを読み取むと割引を受けます(4)。
3. デジタル割引券はサーバに記録された電子データ
「しが割」のデジタル割引券は、スマホの中にあるわけではありません。
インターネット上のサーバで、利用者ごとに記録されています。
自分のスマホでお店のQRコードを読み取ることで、お店の方に利用された記録がつきます。
それをもとに、「しが割」から各店舗に割引分の補填が支払われるわけです。
紙のチケットはなくて、電子帳簿に記録されているだけなんだね。
4. 「しが割」の仕組みとLINE登録
どうして LINE登録が必要なの?
「しが割」の仕組みをみてみると、LINEの「認証」と「メニュー」という機能を活用していることがわかります。
独自に1からシステムを作るより、既存のサービスを活用する方が、コストを抑えて機動的にキャンペーンができるのだと思います。
4-1. LINEで認証
ひとつの理由は、割引券を独り占めできないようにするためです。
LINEアカウントは電話番号に紐付けられているため、一人で割引券を重複して取得しにくくなるわけです。
「しが割」を使うには、まず ポスターなどから公式サイトにアクセスし、「LINE友だち登録」をします。
「友だち追加」すると、「しが割」の公式アカウントからメッセージが届きます。
ただし、これは まだ「登録」ではありません。
登録は、「しが割」のトークルームにあるメニューから進みます。
左上の「取得・利用はこちら」をタップすると、専用ページにアクセスできます。
「参加時のご注意」の赤いボタンにびっくりしますが、「確認しました」を押して進みます。
動作環境はChromeで、GPS機能が必要なんですね。
「LINEでログイン」を選択すると、「しが割」がLINEアカウントの
▶ 「プロフィール情報」
▶ 「ユーザー識別子」
にアクセスできるように「許可する」ことになります。
つまり、この「ユーザー識別子」で利用者を区別し、デジタル割引券を管理しているわけです。
「LINEでログイン」のおかげで、「しが割」では個人認証のためのパスワードはありません。
なるべく登録の手間を減らすための工夫ですね。
LINEのユーザー識別子を確認できると、参加登録ができます。
このときに、自動的に「利用者No」を割り当てられています。
あとは、「しが割を取得する」を押せば、毎週1回 割引券をもらうことができます。
ちょっと待つことになるから、買い物前に済ませておかないとね。
取得できると、取得ボタンは「今週のしが割は取得済です」とグレーになって、押せなくなります。
これは、LINEアカウントで利用者を区別しているからです。
4-2. LINEからページを表示
「しが割」でLINE登録する もう一つの理由は、「しが割」のページへのアクセスをわかりやすくするためです。
「しが割」の仕組みでは、会計時に「しが割」のページを使います。
LINEのトークに「しが割」があれば、初心者でもアクセスしやすいからです。
店員さんも「スマホでLINEを開けて」と言えば、説明しやすいね。
会計時にお店のQRコードを読み取ると、割引券の利用履歴に記録されます。
5. アクセス権限の意味と管理
アクセス権限を「ブロック」するとどうなるの?
「しが割」では、位置情報とカメラの権限を要求されます。
一度 許可した権限であっても、後から確認したり、リセット・ブロックしたりできます。
Chromeでは、アドレスバーの左にある「錠」のマークをタップして、「権限」を確認します。
5-1. 現在地から近いお店を探す
現在地情報は、近くにある利用できる店舗を探すときに利用されています。
shigawari2022.net から、デバイスの現在地情報の使用許可を求められています
[ブロック] [許可する]
ブロックすると、近くの店舗を探せなくなります。
5-2. 位置情報はなくても「しが割」は取得できた
「位置情報」をオフにした状態で、「しが割」を取得できるのか試してみると、ちゃんと取得できました。
もしかすると、混雑時の優先順位に影響があるかもしれませんが、基本的には位置情報はオフでも問題なさそうです。
5-3. カメラでQRコードを読み取る
カメラはもっと重要です。
しが割を利用するときに、QRコードを読み取るのに必要だからです。
こちらは、ブロックすると割引を受けられません。
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