回復ドライブのコマンドからファイルシステムを修復できたはずなのですが、起動すると「デバイスに問題が発生したため再起動する必要があります」と表示されてしまいました。
1. 「BAD SYSTEM CONFIG INFO」とは?
まずは、ブルースクリーンエラーの内容を確認してみます。
「停止コード:BAD SYSTEM CONFIG INFO」は、「システム設定情報が正しくない」ことを示しています。
システム設定情報の問題としては、
▶ デバイスドライバーの互換性に問題がある、破損している
▶ ハードディスクが破損している
▶ 物理メモリ(RAM)が破損している
▶ ブート領域が破損している
▶ レジストリが破損している
などが考えられます。
1-1. Windowsシステムの階層構造
Windowsシステムは、階層構造になっています。
・OSは、ファイルシステムに乗っかっていて、
・ファイルシステムは、パーティションに乗っかっていて、
・パーティションは、物理ディスク内に設定されている、
という構造になっています。
下に行くほどより原始的なシステムですが、そこでエラーがあると、それより上のものはすべて認識できなくなってしまいます。
つまり、下のものほど慎重に修復する必要があります。
2. bootrecコマンドとブートセクター
ファイルシステムの修復(chkdsk)までは完了していたので、ブートセクターの修復を改めて試みました。
bootrecコマンドは、
・マスター ブート レコード (MBR)
・ブートセクター
・ブート構成データ (BCD) ストア
を修復するためのコマンドです。
ブートセクターは、物理ディスクの先頭領域に書き込まれたデータで、起動方法やパーティション分割の設定が書かれています。
ブートセクタとは、ストレージ(外部記憶装置)内の特殊な記憶領域の一つで、コンピュータの起動用のプログラムや設定情報などが記録されたもの。
ブートセクタ(ブートブロック)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words
ブートセクターが破損すると、
どこに起動プログラムがあるか見失ったり、
パーティションの区切りがわからなくなったりして、
パソコンは大混乱してしまいます。
「セクター(あるいはディスクセクター:disk sector)」は、記憶ディスクを分割した最小単位のことです。通常は、512バイト〜2KB(2048バイト)に分割されています。
また、セクターが細かすぎる場合は、いくつかまとめて「クラスター(cluster)」として管理することも多いです。
bootrecでは、修復したい箇所に応じて、4つのオプションを使い分けます。
bootrecコマンドを使ったところ、
/FixMbrでは正常に終了したものの、
/FixBootではアクセスが拒否されてしまいました。
ブートセクターの修復ができません。