YouTubeアプリを立ち上げると、たまに月額サービス「YouTube Premium」の広告が表示されます。
この広告は、不要なら右上の「×」マークをタップすると、閉じることができます。
もともとは、YouTube Music Keyって名前だったんだね。
1. 自分の視聴でYouTubeはどれだけ広告収入をあげている?
食べ放題とかだと、つい元を取ることを考えちゃうんだけど、結局 広告を見るのと、月額課金のどっちが得なのかな?
YouTubeの広告は大きく分けて、6種類あります。
参考:YouTube の広告フォーマット – YouTube ヘルプ
動画再生中に一番気になる広告は、動画広告ですよね。
途中に広告を表示するには、8分以上の動画である必要があります。
8 分以上の動画をアップロードすると、動画の冒頭と最後だけでなく動画の途中(ミッドロール)にも広告を表示できます。
長い動画のミッドロール挿入点を管理する – YouTube ヘルプ
1-1. 動画広告の体感時間と実時間
これを視聴者側からみると、ざっと 8分間に一回 5〜15秒の広告が表示されることになります(広告を毎回スキップしている場合)。つまり、1時間あたり約7回 70秒が広告時間です。
1時間で70秒は、テレビ広告に比べると格段に小さいですよね。ただ、テレビと違ってチャンネルを変えても広告を避けられないので、体感ではもっと長く感じるように思います。タイミングが唐突なのも多く感じる要因かもしれません。
1-2. 月単位で計算する
一日にYouTubeを平均 1時間視聴している場合は、月だと約210回 広告を見る勘定になります。
広告単価は内容によって変動しますが、YouTuberにとっては 約0.1円/回ほどと言われています。
仮に広告収入単価が0.1円の場合、月10万円稼ぐには1ヶ月に100万の再生数が必要です。
YouTube広告収入・単価と計算方法|作業時間はどのくらい?を検証 | VideoLab
収益部分にはかなり幅があるが、この収益の差はビデオのジャンルや内容から広告ターゲットが自動設定され、『広告単価(0.05円〜0.1円と言われている)』の違いによって変化している。
YouTuberは毎月いくら稼いでいるのかを知る一番カンタンな方法『ソーシャルブレード』(神田敏晶) – 個人 – Yahoo!ニュース
Googleの収益比率が50%とすると、自分の視聴によって発生した広告料(つまり企業が支払った広告料)は月42円と計算されます。
発生した広告料 = 視聴時間 / 広告間隔 * (広告単価 / 収益分配率)= 42円/月
視聴した広告時間 = 視聴時間 / 広告間隔 * 広告時間 = 2100秒 = 35分/月
けっこう広告を見ている気がするのですが、自分一人の視聴では意外と広告収益にはなっていないのですね。
1-3. YouTube Premiumで元を取る?
YouTube Premiumは定額サービスです。どれくらい視聴すると「元が取れる」のでしょうか?
YouTube側からすると、YouTube Premiumの1,180円なら仮に家族6人までOKにしても、一日平均5時間までなら、広告を非表示にしてもトントンということになります。家族全員が毎日5時間 YouTubeを見るとすると、これは かなり「YouTube漬け」ですよね。
YouTube側は、基本 YouTube Premium でも損していない。
これは原価の方だよね。
お店側は損しないんだね。
一方、視聴者の拘束時間で考えるみるとどうでしょう。
一日平均 2時間みるなら、1人でも月 70分 は広告視聴に時間を割かれます。これが、1,180円なので、拘束時間に対する「時給」としては妥当に見えてきます。
一方で広告視聴を「内職」と考えると、時給は 300円〜500円ぐらいになります。自分の好きなタイミングで取ることができるからです。これでは、YouTube Premiumの損益分岐は 月で240分の広告、一日なら4時間ですね。
忙しい人なら 一日 平均 2時間の視聴で元が取れる。
時間のある人なら 一日 平均 4時間の視聴でやっと元が取れる。
→ TV 並に YouTube を視聴している人には「お得」
一人でこれか。家族で見てたら、わりと得なのかもね。
この試算は、前提条件にだいぶ幅があるので、「頭の体操」程度に考えてくださいね。
つまり、拘束時間によっては YouTube Premium は「お得」と言えそうですが、広告収益と比べて YouTube側にも「得」になっているんですね。
YouTube Premiumの方が 両者に「得」になるのは面白いです。広告収益はサイト運営上 必要だけれども、視聴者にマッチしない広告動画を流しても、双方のメリットにはなっていないことなのでしょうか。
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