Windows PCを起動したら、Dropboxが「ドライブをバックアップするか」確認する画面が出てきました。
これは、最近 Dropbox に「バックアップ機能」が追加され、PC内のDropboxフォルダ以外のデータもバックアップできるようになりました。
しかし、オンにすると、PC内の大量のデータをアップロードしてしまうので要注意です。不要なら「オフ」にしておきましょう。

Dropboxは、オンラインストレージサービスです。私は PC用同期アプリをインストールして、利用しています。

うっかりオンにしてしまうと、「Dropboxの容量が足りない!」ってなりそう。
Dropbox v149.4.4568、Windows 11 PC
1. 「回復」をバックアップしますか?
「回復」を Dropbox にバックアップしますか?
試しに「フォルダを選択」を選ぶと、フォルダは表示されなかったので、「キャンセル」にしました。

次に「ドライブを Dropbox にバックアップしますか?」と表示されました。
バックアップ機能は必要なかったので、「次回から表示しない」にチェックをつけて、「後で」からメッセージを閉じました。
1-1. 非表示のパーティション

「回復」とか「ドライブ」っ何なの?
はじめは、何か戸惑ったのですが、これは「回復パーティション」を指していたようです。
Windowsには、ふだん見えない 隠しパーティション があります。「ディスクの管理」で見てみると、ディスク内に表示されないパーティションがあることがわかります。

ほとんどの領域は C:ドライブですが、ほかに、システムパーティション、回復パーティションがあります。
「回復パーティション」には、システム修復用の予備システムが入っています。

ふだんはエクスプローラーには表示されないのですが、Dropboxでは隠しパーティションも認識されることにビックリしました。
「ドライブ」は、パソコンに接続した記憶装置のことです。「ドライブ」は機械装置なので、本来は「ディスク」と同じ意味です。
しかし、物理的に1つの「ディスク」を、システム上は複数の「ドライブ」として分割して認識させることができます。この分割した1つずつの記憶領域を「パーティション」といいます。
ですので、「ドライブ」という用語は、「パーティション」のことを指していることも多いです。
2. Dropboxに追加された「バックアップ」機能
急にDropboxが確認画面(セットアップ通知)を表示したのは、「Dropbox Backup」というバックアップ機能が追加されたからです。2022年4月6日のツイートで言及されています。
ファイルを保管するだけでなく、復元機能もあります。

タスクバーのDropboxアイコンから「基本設定」を表示します。すると、項目に「バックアップ」が追加されています。

バックアップ設定を見てみると、「新しい外付けドライブが接続されると、セットアップ通知を表示します」というチェックがあります。

また、「このPC」のバックアップの「設定」をクリックすると、Dropboxに同期するフォルダを選ぶことができます。
これまでは、「PC内にDropboxフォルダを入れていた」のですが、「PC内のフォルダをDropboxにバックアップできる」ようになったわけです
つまり、Dropboxフォルダの外のフォルダも、Dropboxにアップロードされるようになりました。

OneDriveにも追加されていた機能ですね。
よく考えずにオンにすると、PC内の大量のデータをアップロードしてしまうことにもなるので、要注意です。
Dropbox Backupは、無料プランでも利用できますが、バックアップ用の有料プランも用意されています。
Dropbox Backupは、無料で利用できるDropbox Basicおよび有料のDropbox Plus、Professional、Family、Standard、Advanced、Enterpriseのプランで利用可能です。
また、Dropbox Backup専用のBackupプランも現時点で一部ユーザー向けに提供されています。このBackupプランでは無料のDropbox Basicの機能に加えて1台のPCをバックアップするために必要となる十分な容量が提供され、編集または削除してから30日以内のファイルであれば復元できる機能、ログインできるデバイス数が無制限、といった機能が提供されています。
DropboxがPCやMacのバックアップ機能「Dropbox Backup」を発表。選択したフォルダやファイルを継続的にバックアップ - Publickey
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