- lin.eeの短縮アドレスは、LINE公式アカウントの「友だち追加」などで使われています。
- ただし、LINEの「友だち登録」を集める迷惑メッセージの場合もあるので、注意が必要です。
1. リンクURLが通常のLINE招待と違う
ショートメッセージで知らない電話番号から「LINE招待」が届きました。
もしかすると、昔の友人からかもしれませんが、迷惑メッセージなのかもしれません。
どうやって確認したらよいのでしょう。

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「LINE」の招待が届いています。
https://lin.ee/〜
知らない電話番号から、「LINE招待」のメッセージが届いても開けない方がよいです。
一見、通常のLINE招待メッセージのようですが、URL(アドレス)に違和感があります。

通常のLINE招待は、「line.me」というアドレスで始まるのに対して、このメッセージでは「lin.ee」から始まっているのです。

招待メッセージは迷惑メッセージと区別がつきにくいです。
これは、自分から LINEに招待するときにも言えます。
一言メッセージを添えた方が、相手にわかりやすいですね。
1-1. lin.ee はLINE社のドメイン

lin.eeは、偽物なの?
結論から言うと、「lin.ee
」はちゃんとした LINE社のドメインです。

ドメイン情報を確認してみると、2014年から LINE社が取得していることがわかります。
「.ee」 という部分は見慣れないですが、これは エストニアの国別コードトップレベルドメイン (ccTLD) です。
つまり、LINE社がエストニア国内のドメインを取得していることになります。

なんで エストニア!?

lin + ee で「LINE」になる最も短いドメイン名ということで、取得したのでしょう。
1-2. lin.ee と LINE Pay
lin.eeのアドレスといえば、LINE Payでも見たことがあります。

LINE Payでの「支払い依頼」をするときに利用するURLが、この lin.eeの形式でした。

QRコード決済で利用されることが多い LINE Pay ですが、コード中身はURLになっています。
2. 出会い系?のようなアカウントにつながった

これで おしまい でもよいのですが、社会見学もかねて検証用アカウントで接続してみます。
いきなり悪意のあるウェブサイトにつながることはなさそうですが、もしかすると LINE Payの支払い画面が表示されるかもしれないと予想しました。
不審なURLをブラウザに入力すると、「line.me/R/ti/p/〜〜」というアドレスにリダイレクトされました。

「LINEアプリで開く」をタップすると、「友だち追加」の画面になりました。
アイドルのような女性アイコンのアカウントが表示されています。


支払いリクエストではないので、すぐにお金を騙し取られたりするわけではありませんでした。

でも、出会い系っぽい感じで、なんとなく不自然だね。
2-1. 個人っぽい「公式アカウント」?

「友だち追加」はせずに、もう少しアカウントの情報を確認してみます。
「トーク」をタップしてみると、アカウント名の左に灰色の盾マークがありました。
これは、LINE公式アカウントのマークです。
「LINE公式アカウント」は、主に企業や店舗などで使われるLINEアカウントの種類です。
個人アカウントとは違って、複数の従業員などで対応できるような機能があります。
ただし、企業以外でも携帯番号なしでかんたんに取得できるので、使い捨てのアカウントが悪用されることもあります。

ということで、SMSで送られてきたリンクは、誰かの運営する「公式アカウント」の「友だち追加」だったことが分かりました。
2-2. やたらとLINE友だちを集めるアカウントの目的とは?

LINEの友だち登録を集めて、なんか意味があるの?
- 一つは、出会い系サイトなどを利用させようとしたり、プリペイドカードを買わせてコードをだまし取ろうとしたり、という詐欺の対象になる場合があります。
- そのほかに「登録者〜人のLINEアカウント」として、集客名簿としてアカウントごと取引するケースがあるようです。

もちろん、これらは規約違反です。

2-3. トークに残った名前を削除した

あれ?
トーク一覧に名前が残っちゃったよ💦
「友だち追加」しなくても、トークには名前が残ってしまいます。

元の状態に戻すには、長押しして「トーク履歴を削除」します。
3. 公式アカウントの友だち追加URL
この「友だち追加」リンクはどのように作成したのか、調べてみました。
「LINE公式」アプリには、「友だちを増やす」という機能があります。

この機能で作成したURLは、SNSなどでシェアしやすいように通常のURLよりも短いアドレスになっていて、ここでも lin.ee が利用されていました。

この機能を使って、SMSを送ってきたのかな?
ところが、サンプルメッセージを確認してみると、通常のLINE招待の文面とは違います。

〜がLINE公式アカウントに登場!
お得な情報を受取るには、以下のリンクから友だち追加してください。
https://lin.ee/〜

このメッセージなら、公式アカウントの「友だち追加」リンクであることがわかりやすいですね。
もちろん、サンプル通りにする必要はありません。
しかし、今回のメッセージの、公式アカウントであることを伏せて広告する方法は、誤認させようとする意図を感じざるを得ません。
3-1. 【余談】nav.cx から lin.ee へ(短縮URLの変化)
ところで、ちいラボでも公式アカウントを利用していますが、この「lin.ee」というドメイン名には馴染みがありませんでした。
確認してみると、2020年2月当初に作った友だち追加URLは「http://nav.cx/cXn8hJ7」というURLです。
「nav.cx」というドメインでした。

これが、今リンクを作成すると、「https://lin.ee/8hjlE7C」になります。
どちらも接続先は、「https://line.me/R/ti/p/%40959zvyha」です。
久しぶりにアクセスしてみたら、
nav.cxとlin.eeのリンク先が変わっていました。

どんどん変わっているんですね。
nav.cxと違って、SSL接続ですし更新しようかな。
nav.cx はLINE社のドメインですが、LINEの親会社NAVERに由来するようです。



