- オンラインショッピングの途中で「CVCの代わりにWindows Helloを使用しますか?」という画面が表示されました。
- これは、ブラウザ(Google Chrome)がカード情報を記憶し、Windows Helloで本人確認をすることで、次回以降の入力を簡略化する機能です。
- 「Windows Hello」は、指紋認証や顔認証などを使って安全にサインインできる、Windowsのセキュリティ機能です。
Windows 10、Google Chrome
1. Windows Helloとは
パソコンでクレジットカードの入力をしたら、
「CVCの代わりに Windows Hello を使用しますか?」
という画面が出てきました。
一体何なんでしょう?
インターネットで買い物でクレジットカードの情報を入力したときに、
「Windows Hello を使用しますか?」という通知が出てきました。
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CVCの代わりに Windows Hello を使用しますか?
今後 Windows Hello を使用して、カードの確認をより迅速に行います
「Windows Hello」は、Windows 10のセキュリティの機能です。
設定するとパスワードの代わりに、指紋認証や顔認証、あるいはPINコード(暗証番号)を使ってデバイスにアクセスできるようになります。
- Microsoftアカウントのパスワード(もともと)
- PINコード
- 指紋認証
- 顔認証
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一つのWindowsパソコンにアクセスするのにいろんな方法を設定できるわけです
指紋認証を使用するには指紋リーダーが、顔認証には対応したカメラが必要です。
フロントウェブカメラならほとんどのノートパソコンについていますし、最近は 指紋リーダーがついているパソコンも増えています。
1-1. CVCはセキュリティコードのこと
「 CVC」は、クレジットカードやデビットカードの裏面に記載されている番号です。
「CVCの代わりに Windows Hello を使用する」というのは、ブラウザ(Google Chrome)にCVCを記憶させる機能です。
インターネットで買い物をするときに、Windowsのパスワードなどの認証方法で本人確認できれば、カードの裏面を確認せずに自動的にCVCを入力できるようにするのです。
「CVC」は、「Card Verification Code(カード確認コード)」の略で1、通常は「セキュリティコード」といいます。
インターネットでクレジットカードを利用するときには、まず表面に記載されている情報を入力します。
- カード番号
- 名義人氏名
- 有効期限
さらに裏面の署名欄の端に記載されている「CVC」という番号を入力して、本人確認をします。
2. 実際に Windows Hello を使ってみる
実際に「Windows Helloを使用」をクリックすると、ユーザーを確認する画面になります。
ユーザーを確認しています
〜〜として google.comにサインインするために、Windows Helloをセットアップしてください。
この要求は、Google LLC によって発行された Chrome から取得されました。
Windows セキュリティ
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このメッセージのポイントを解説します。
まず、こういうときは何がメッセージを表示しているのかが大事です。

メッセージを表示しているのは「Windows セキュリティ」になりました。
これは、Windowsの基本システムの一部です。
「Google LLCによって発行された Chrome」というのは、Chromeアプリから引き継いで動作していることを示しています。
つまり、先ほどの画面がChromeアプリです。
「Google.comにサインイン」というのが、「GoogleのサービスとWindows Helloを連携する」ことを指しています。
Googleがクレジットカード情報を記憶するのですが、その「本人確認」部分をWindows Helloが代行するわけです。
2-1. Windows Helloをはじめて設定する場合は?
- [スタート] メニューに移動し、[設定] を選択します。
- [アカウント] から[サインイン オプション] を表示します
- [デバイスへのサインイン方法の管理] で、Windows Hello の項目を選択し、「追加」します。
2-2. どうして簡単なPINコードの方が安全なの?
最近のパスワードの考え方では、
- アカウントのパスワードは難しくしておいて、
- 日ごろパソコンを使うときは簡単なPINコードや指紋認証にする、
ということが多いです。
複雑なパスワードを毎日 頻繁に入力するのは面倒です。
すると、多くの人は、パスワードを簡単なものにしてしまいがちになります。
これでは、悪用される危険性が増してしまいます。
特に、アカウントのパスワードは、インターネットにつながっていれば、どの端末からでもアクセスできてしまいます。
それに対して、PINコードや指紋認証は、設定したパソコンだけで有効。
簡単なコードにしても、パソコンそのものを盗まれない限り、使われることはないのです。
3. まとめ:基本システムとブラウザ
パソコンでインターネットの買い物をする場合、セキュリティについては基本システム(OS)とブラウザ(この場合はGoogle Chrome)が協調して動作しています。
Windows Helloの設定ができていれば、オンラインで買い物をしていてクレジット決済をするときに、認証を求めるWindowsのポップアップ画面が表示されます。
顔認証、指紋認証、暗証番号のうちで自分が設定している方法で認証します。
もし記憶させたクレジットカード情報を使うではなく、自分で入力したい場合は、Windows Helloを使わないようにスキップすることもできます。
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