AIの話題

Claude 3.5のアップグレードと「computer use」 AIの話題

Claude 3.5のアップグレードと「computer use」

Anthropicは2024年10月にClaude 3.5 SonnetとHaikuをアップグレードし、新機能「computer use」を発表しました。一応、従来の「Claude 3.5 Sonnet(2024年6月)」も「Legacy Model」として選択肢に残っていますが、最新の「Claude 3.5 Sonnet(2024年10月)」の方が処理速度や推論能力で向上しています。「computer use」は、AIの生成結果として「コンピューター操作」を追加し、画面をフ...
PerplexityのMacOSアプリを起動するショートカットキー(⌘⇧P) AIの話題

PerplexityのMacOSアプリを起動するショートカットキー(⌘⇧P)

PerplexityのMacOS用アプリが発表され、10月24日にリリースされる予定です。このアプリは、キーボードショートカット(⌘⇧P)で起動でき、音声対話機能も備えています。PerplexityのMacOS用アプリPerplexityの新しいMacOS用アプリが発表されました。(ダウンロード)Perplexity: Ask Anything on the MacAppStore(公式サイト)Perplexity(スマホ版アプリ)perplexity.ai/download...
Comotoのアカウント登録とデータ保存 AIの話題

Comotoのアカウント登録とデータ保存

Cotomoの会話データの保存に、iCloudやGoogleドライブが使えるようになっていました。クラウドに保存することで、デバイスの故障や紛失時のデータ損失リスクが軽減されます。iCloudは iPhoneの連携がスムーズで、Google ドライブはGoogleアカウントを持っていれば利用できます。個人の好みや既存の利用環境に応じて、iCloudかGoogle ドライブを選択できるのは大きなメリットです。こちらもどうぞ。(参考)Google ドライブの使い方について、基本か...
AIと「会話」はできるのか?(会話型AIの課題) AIの話題

AIと「会話」はできるのか?(会話型AIの課題)

近年、「人々の会話し心に寄り添う」というAIが登場しています。対話型AIアプリのユーザーレビューを元に、現時点での課題と本質的な課題を整理してみます。もともと人間の代替は無理だろうけど、どの辺に「違い」があるのかな。AIと「自然な会話」ができるようになったCotomoやSELFは、音声会話型のAIです。(参考)Cotomo(コトモ:音声会話型おしゃべりAI)(AppStore / Playストア)SELF:毎日、AIと話そう(AppStore / Playストア)かなり自然な...
AI生成コンテンツの自家消費と収益化(人間のクリエイターの役割) AIの話題

AI生成コンテンツの自家消費と収益化(人間のクリエイターの役割)

生成AIは、まず個人向けの「自家消費型コンテンツ」の生成での利用が広がりました。しかし、それをそのまま「収益化型コンテンツ」にしようとすると、多くの人に共感を得ることに課題があります。クリエイターとしての人間の選別や編集が加わることで初めて感動を与えるコンテンツになるようです。統計的に処理される AI生成コンテンツは平均的な内容になりがちで、個人の好みとも少しずつずれる可能性がある点で、自家消費型コンテンツとしても課題があります。誰のための生成?生成AIでコンテンツを作るとき...
推論によるスケーリング(OpenAI o1のChain of Thought) AIの話題

推論によるスケーリング(OpenAI o1のChain of Thought)

OpenAIが発表した新しい人工知能「o1(オーワン)」は、「Chain of Thought」という推論の仕組みを使って複雑な問題を解決します。問題を小さな部分に分けて段階的に解決することで、より正確な答えを導き出すことができます。モデルサイズではなく推論時間を延長することで性能を向上させるアプローチの登場で、生成AIの世界は大きく変化する可能性があります。従来の生成AIとは違う「推論」の仕組み2024年9月12日、OpenAIは新しい人工知能「o1(オーワン)」を発表しま...
テキストから図解を生成するNapkin AI AIの話題

テキストから図解を生成するNapkin AI

「Napkin AI」は、入力された文章から図解を自動生成するAIツールです。生成された図解は編集可能で、画像やSVGファイルとしても保存したり、クリップボードにコピーしたりできます。現時点ではひな型の数が限られていますが、高機能なSmartArtのような便利なツールとして利用できます。「Napkin AI」と「Auto Spark」ボタン「Napkin AI」は、入力した文章を元に図解を作ってくれる生成AIです。(参考)基本的な編集画面は、「白紙のノート」のような感じです。...
Windowsの「Recall」機能とプライバシー(Copilot+ PC) AIの話題

Windowsの「Recall」機能とプライバシー(Copilot+ PC)

Microsoftは、Windows 11の新機能「Recall」をCopilot+ PC向けに発表しました。Recallは、AIを使ってPC上の作業画面を記録し、後から簡単に検索・再開できる機能です。データはローカルで処理・保存され、暗号化されますが、まだセキュリティ・プライバシーの懸念が払拭できていません。YouTube動画でも話していますWindows 11の新機能「Recall」2024年5月、Microsoftは 「Copilot+ PC」と呼ばれる新しいタイプのW...
検索して要約してくれる AI検索エンジン「Genspark」(Sparkpage) AIの話題

検索して要約してくれる AI検索エンジン「Genspark」(Sparkpage)

Gensparkは、AIを活用して検索と要約を行う新しい検索エンジンです。Sparkpageという機能により、複数の情報源からデータを集めて1つのウェブページにまとめます。リアルタイム検索や対話式探索が可能で、個人のニーズに合わせた情報整理ができます。AI検索エンジンGenspark「Genspark」は、AIを活用した新しい検索エンジンです。その特徴は、包括的な情報を一つのウェブページにまとめてくれること。従来の検索エンジンとは異なり、ユーザーが複数のウェブサイトを巡る必要...
生成AIだけでは「創れない」問題 AIの話題

生成AIだけでは「創れない」問題

生成AIが生み出す大量のコンテンツは、「創作」としての品質を伴わないものも多いです。そのため、まだまだ指示を出す側である人間の経験や能力も重要で、AIを活用するには役割を分担するのがコツ。あるいは、既存の表現形式から脱却した、「AIに最適化された新しい創作表現」に可能性があるのかもしれません。生成AIを使った「創作」と「手直し」現時点では、生成AIを使ってコンテンツを生み出す「創作」には大きな「課題」があります。高速・大量に作品を生み出せても、品質が低いものが多いことです。品...
AIの「脱AI化」(「特別」な技術を「普通」の道具に溶け込ませる) AIの話題

AIの「脱AI化」(「特別」な技術を「普通」の道具に溶け込ませる)

AIの機能が当たり前になり「AI」という言葉自体が強調されなくなる状態を「AIの脱AI化」と表現されていました。生成AIは、「キラーアプリ」を求めている、って話とも似ているね。「AI」という宣伝文句の違和感「これはAIです!すごいでしょう!」という宣伝文句をよく目にします。確かに、自動生成されたイラストや動画、プログラムの完成度にびっくりします。しかし、一方では、サービスの前面にAIを押し出さない方が良いのではないかと考える人も増えています。逆説的ですが、技術を前面に出す宣伝...
「ドリフト現象」とは?(漂流するAI) AIの話題

「ドリフト現象」とは?(漂流するAI)

AI(人工知能)は、学習量が多くなればどんどん賢くなると思われています。しかし、実際には学習するほど「おかしな回答」をする「ドリフト現象」があります。AIの仕組みはとても複雑です。そのため、AIの一部を良くしようとすると、別の部分の性能が下がってしまうことがあります。学習するほど賢くなる、という単純なものじゃないんだね。「ドリフト」って何?「ドリフト」とは、利用しているうちに AI の回答精度が下がってしまう現象です。例えば、こんな感じです:以前はきちんと答えられていた質問に...
「プログラム」と「AI」の違い(従来型プログラムと機械学習ベースのAIプログラム) AIの話題

「プログラム」と「AI」の違い(従来型プログラムと機械学習ベースのAIプログラム)

従来型プログラムは決まった手順に従い予測可能な結果を出しますが、AIプログラムはデータから学習し新しい状況に対応できるのが特徴です。人間に打ち勝つようなコンピュータプログラムは、チェスのDeep Blueから囲碁のAlphaGoへと進化しました。現在のAIブームは、コンピュータの性能の向上、ビッグデータの出現、深層学習の登場によって、過去のブームよりも社会に大きな影響がありました。YouTube動画でも話しています。チェスの名人Deep Blueと囲碁の達人AlphaGoコン...
Claudeの新機能Artifactsを表示できるようにした(Claude 3.5 Sonnet, Feature Preview) AIの話題

Claudeの新機能Artifactsを表示できるようにした(Claude 3.5 Sonnet, Feature Preview)

Anthropicが新しい人工知能モデル「Claude 3.5 Sonnet」を発表し、その主要機能を紹介しました。新機能「Artifacts」を使うと、AIが生成したコンテンツをリアルタイムで確認・編集できるようになりました。Artifactsを表示するには、claude.aiのメニューにある「Feature Preview」から有効にします。「Claude 3.5 Sonnet is here」というメールAnthropicから「Claude 3.5 Sonnet is ...
結局 Claude 3 Opus と 3.5 Sonnetのどっちを使えばいいの?(Claude 3.5 Sonnet) AIの話題

結局 Claude 3 Opus と 3.5 Sonnetのどっちを使えばいいの?(Claude 3.5 Sonnet)

Anthropicの Claude 3.5 Sonnetは、回答精度・応答速度・コスト効率が良くなりました。日常的な質問や通常のタスクなら Claude 3.5 Sonnet でも十分なレベルになっています。まだ、本一冊まるごと分析するなど、膨大なデータを分析するようなケースでは Claude 3 Opusが役に立つケースもあるようです。私は Claude Pro プランで、今までは主に Claude 3 Opusで文章処理をしていました。これからは まずは Claude 3...
パソコンでYouTubeを「読む」方法 AIの話題

パソコンでYouTubeを「読む」方法

文字起こしを上手く活用することで、長い動画の内容をすばやく把握できます。また、自分のペースでノートを見ながら話を聞くこともできるため、非常に便利です。YouTubeの文字起こしは概要欄から表示するYouTube動画の音声をテキストに変換してくれるソフト教えてください。YouTubeには、もともと「文字起こし」を自動生成する機能があります。特に、パソコン版では文字起こしをコピーして、別の画面で活用できます。パソコンを使いこなすスキルは、情報を効率的に処理する上で重要です。情報を...
AppleのWWDC2024のざっとまとめ AIの話題

AppleのWWDC2024のざっとまとめ

「WWDC」は、Appleの開発者向けイベントです。「Worldwide Developers Conference」の略で、「世界開発者会議」という意味です。2024年は米国時間の6月10(日)にオンラインで開催されました。2024年のイベントから、個人的に響いた要素をざっとまとめます。ユーザーがすぐに使える新機能よりは、アプリ開発との相乗効果が期待できるものに注目します。すると、やっぱりメインは、AI機能の統合と「空間コンピューティング(ゴーグル型デバイスの仮想現実)」で...
[Claude 3] Anthropicから利用規約などの変更のお知らせメールが届いた(社会的受容のためのルール整備) AIの話題

[Claude 3] Anthropicから利用規約などの変更のお知らせメールが届いた(社会的受容のためのルール整備)

Anthropicから利用規約などの変更のお知らせが届きました。 勤務先のメールアドレスで登録していると、アカウントの所有権や閲覧権限で注意が必要です。 また、ユーザーにAIだとわかるように示すルールも加わるなど、適切な利用に向けた取り組みが進んでいるようです。
GrokはXの中で使える対話型AI(Xプレミアム) AIの話題

GrokはXの中で使える対話型AI(Xプレミアム)

「Grok」は、Xに新たに追加された対話型AIで、Xにある多様な情報を要約して回答することができます。Grokの特徴は、Xのリアルタイム情報から素早く調査して結果を提示できること。現在、Grokは「Xプレミアム」以上の有料会員のみが利用可能です。「Grok」は、Xの膨大な情報を収集するときの「水先案内人(pilot)」のような役割が期待できます。YouTube動画でも話しています。フォローや検索・タグとは違った、対話型の情報収集が主流になっていくのかな。Xに「/」が追加された...
Claude 3 Opusに「振り飛車」を聞いてみた(事前学習が弱い分野の具体例) AIの話題

Claude 3 Opusに「振り飛車」を聞いてみた(事前学習が弱い分野の具体例)

Claude 3 Opusは、自然な文章を生成するのが特徴です。しかし、事前学習だけによる回答には、「知ったかぶり」も含まれるので注意が必要です。そのうち改善されると思いますが、どこまでいっても「信頼性」の問題はあります。生成AIとの対話では、情報源ではなく情報加工に使う、ということを意識するとよいです。まんべんなく賢いわけではないんだね。自分が知らない分野の話だと、ころっと「だまされてしまう」かも。環境:2024年4月時点、Claude 3 OpusClaude 3 Opu...
Claude 3 Opusに出戻った AIの話題

Claude 3 Opusに出戻った

先日、GPT-4 Turboの公開があり、Claude Proの更新をキャンセルしました。結局、Claude 3 Opusの方が「感覚的に好み」だったので、Claude Proのサブスクリプションを再開しました。GPT-4の方が「AIらしい文章」で その良さもあるのですが、要約タスクなどは やはり Claude 3の文章の方がスッと読める気がします。AIの性能は、スペックやスコアだけではわからない感じがします。人やタスクによっても相性もありますし。1か月だけならどちらも$20...
ChatGPTがS式を解釈する?(自然言語処理と構文解析) AIの話題

ChatGPTがS式を解釈する?(自然言語処理と構文解析)

「S式風のプロンプトの書き方が使えるかも?」という説を目にして、実験してみました。結果は、全く異なる構造のプロンプトを与えても、ほとんど同じ結果になってしまいました(GPT-4, Claude 3 Opus)。カッコをほとんど省いて「うまいこと」解釈しているようで、現状は修飾関係を明示するような用途では使えなさそうでした。生成AIは、もっともらしく動作します。だからこそ、うまくいくケースだけを与えて判断して、評価するのは危険ですね。エラーチェックや境界条件を調査することが、プ...
GPT 4-Turboが使えるようになったので(サブスクリプションの再開) AIの話題

GPT 4-Turboが使えるようになったので(サブスクリプションの再開)

Chat GPTの言語モデルがGPT 4-Turboにアップグレードしました。そこで、使い比べるために Claude Proをいったん停止して、ChatGPT Plusを再開してみました。GPT 4-Turboでは、主に処理速度やコスパが向上しています。ふーん。GPT 4-Turboで回答精度が上がったわけではないのかぁ。本当に「ターボ」ということなんだね。GPT 4 から Claude 3 Opusに移行したときほど、GPT 4-Turbo には驚きはありませんでした。個人...
生成AIのリアルタイム回答は傍受されやすい(単語長からの解読) AIの話題

生成AIのリアルタイム回答は傍受されやすい(単語長からの解読)

ユーザーの質問に対する生成AIの回答を傍受すると、暗号化されていても単語の長さが推測できたようです。しかも、単語の長さの情報だけでも、データ解析によってある程度AIの回答内容を復元できたそうです。これは、生成AIがリアルタイムに回答を表示するために、細切れにデータを送信する性質が原因になっています。「解読可能」であっても実際には条件が厳しいので、ふつうに生活していたら、そこまで気にする必要はないです。ただ、生成AIとのやり取りは、たとえ通信が暗号化されていても、外部から見られ...
「憲法AI」とは?(AIフィードバックからの強化学習) AIの話題

「憲法AI」とは?(AIフィードバックからの強化学習)

「憲法AI」は、与えられた原則を元にAIの自己改善によって倫理的な判断の精度を上げる手法です。 うまくすれば人間の仕事は、AIの判断基準となるルール規範(「憲法」)を明文化するだけで済むわけです。
「ハルシネーション」とは? AIの話題

「ハルシネーション」とは?

生成AIの「ハルシネーション」というのは、AIが学習したデータの範囲を超えて、でたらめな答えを出力してしまう現象です。人工知能が幻覚を見ているかのように回答することから名付けられました。
Claude Proに登録した(サブスクリプション) AIの話題

Claude Proに登録した(サブスクリプション)

生成AI Claude 3 Opusの評判がよいので、Proプラン($20/月)に登録してみることにしました。ただ、使ってみるとハルシネーションも目立つので、ChatGPTに戻すか検討中。Claude Proにアップグレードした生成AIのClaude 3 Opusの評判がよいので、ChatGPT 4から切り替えることにしました。トップ画面にある「upgrade to Claude Pro」を押します。Claude Proは、$20/月のサブスクリプション。支払い情報を入力すれ...
ChatGPT Plusを解約した(プランのキャンセル) AIの話題

ChatGPT Plusを解約した(プランのキャンセル)

Claude Pro($20/月)を試したいので、いったんChatGPT Plus($20/月)を解約しました。ChatGPTは、「カスタムプロンプト」が便利だったので、Claude への切替えは迷いました。ただ、何事も経験と思って、変えることにしました。サブスクリプションのキャンセルChatGPTの有料プランをやめるのはかんたんです。自分のアカウントから「My Plan」を選び、「サブスクリプションの管理(Manage my subscription)」に進みます。現在のプ...
Claudeという生成AI(調べものの回答では本当っぽい捏造を含むので注意) AIの話題

Claudeという生成AI(調べものの回答では本当っぽい捏造を含むので注意)

Claudeは、ChatGPTよりも「流暢な日本語」を生成するAIで、クリエイティブな作業や長文の生成に向いています。長い複雑な文章を与えても、かなり精度よく要約や回答させることができます。しかし、前提なしに調べものの回答をさせると、いかにも本物っぽい事例が架空のものだったりするので、受け売りは要注意です。Claude 3が話題なので気になる、という話。調べものに使うと足元をすくわれそうですが、要約はとても自然でわかりやすいです。自然言語処理にはいろんな用途があるので、得意・...
生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク) AIの話題

生成AIはデータとコードが一体化しているようなものでは?(コードを注入されるリスク)

生成AIシステムは一般的なプログラム以上に深刻な脆弱性を抱えているように思えます。それは悪意のあるユーザーによって、システムの動作を不正に操られる可能性。AIの動作を決める学習データが容易にインプットできるためです。最近、『情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか』という本を読んでいます。コンピュータの歴史を振り返ると、生成AIの「安全機構」の弱さが心配になりました。そもそも自然言語って、入力チェックが可能なのかな?原理的に。ノイマン型コンピュータの脆弱性プログラ...
「Gemini」アプリと思ったら?(GeminiはGoogleアプリの一部) AIの話題

「Gemini」アプリと思ったら?(GeminiはGoogleアプリの一部)

ホーム画面にある「Gemini」アプリのアイコンを起動すると、AI対話画面になります。ところが、アプリ情報を見てみると「Google」。「Gemini」のアプリがインストールされているわけではありませんでした。Geminiを普及させるために、既存のアプリ・機能を置き換えているから、こんなちょっとややこしいことになっているんだろうね。環境Pixel 5Geminiアプリの画面はGoogleアプリ?Geminiアプリで検索している画面を、アプリ切替画面にして「アプリ情報」を見てみ...
動画生成AI「Sora」への温度差を考える AIの話題

動画生成AI「Sora」への温度差を考える

動画生成AI Soraによる動画には衝撃を受けた人も多いと思います。しかし、「生成AIが動画まで生成できるようになるなんて!」と熱弁しても、意外と「へー、すごいんだね」という反応が返ってくることも多いようです。この温度差の背景を、「イノベーター理論」と「生成AIは生産者向けの技術だから」という2つの観点で考えてみます。Soraの動画生成デモ2024年2月15日にOpenAIは、動画生成AI Soraのデモを公開しました。テキストによる指示から、高品質な1分程度の動画を生成して...
生成AIは「正解のない問題」を聞く道具(検索との違い) AIの話題

生成AIは「正解のない問題」を聞く道具(検索との違い)

代表的な生成AIとしては、ChatGPT、Copilot、Geminiなどがあります。すごく当たり前ですが、生成AIは「生成」が必要な作業に役立ちます。生成AIを「調べもの」に使うと、「遅くて」「的外れ」な回答が多いと感じるかもしれません。しかし、対話を伝え続けると「文脈」が共有され、徐々に意図に沿った回答が得られるようになります。生成AIは、「正解のない問題」が得意です。反対に「正解がある問題」を調べるには従来の検索エンジンの方が速い面も。「生成AI」というと、「なんでも答...
音声アシスタントをGeminiから元に戻したい AIの話題

音声アシスタントをGeminiから元に戻したい

GeminiはGoogleの試験運用中のAI搭載アシスタントで、創造力や生産性を高めることを目指しています。しかし、複雑な質問に対する回答に時間がかかるので、速さを求めるなら「Google アシスタント」がおすすめ。元の「Google アシスタント」に戻すには、「設定」ー「Google」ー「すべてのサービス」ー「Google アプリの設定」ー「検索、アシスタントと音声」ー「Googleアシスタント」ー「Google のデジタル アシスタント」で選択します。いずれは速くなるだろ...
ロック画面だとGeminiの音声アシスタントが動かない?(クイック音声操作の設定) AIの話題

ロック画面だとGeminiの音声アシスタントが動かない?(クイック音声操作の設定)

Androidスマートフォンで、Geminiの音声アシスタントを使うと、ロック画面での音声操作ができなくなることがあります。これは設定によるものです。Geminiアプリは初期状態だと「ロック画面での応答」の設定がオフになっています。Geminiアプリの設定で有効にすると、スマートフォンがロック中でも、いちいち解除せずにクイック音声操作ができます。てっきり、Geminiは、ロック解除しないと動かないのかと思っていたよ。ロック画面で音声操作ができなくなった?GoogleのGemi...
「Geminiをお試しください」(音声アシスタントの切替え) AIの話題

「Geminiをお試しください」(音声アシスタントの切替え)

Androidスマートフォンに新たな音声アシスタント機能「Gemini」が登場しました。従来の「Googleアシスタント」から切り替えられて、簡単なスワイプ操作で すぐに生成AIに相談できます。スクリーンショットを添付することで、画面内の情報を「見る」能力も備えています。利用には「Google 利用規約」と「生成AIの利用規約」の同意が必要です。環境Pixel 5、Android 14細かいバージョンセキュリティアップデート:2023-11-05Google Play システ...
AIと話してみたいなら?「Cotomo(コトモ)」 AIの話題

AIと話してみたいなら?「Cotomo(コトモ)」

音声会話型おしゃべりAI「Cotomo(コトモ)」をインストールしてみました。アカウント作成などもなく、すぐにアプリを試せます。かなり自然に会話できるので、「パーソナルなVTuber」という感じです。ハマる人はハマると思います。 今のところ、iPhoneアプリのみです(2024-02-25現在)。(参考)「Cotomo(コトモ:音声会話型おしゃべりAI)」をApp Storeで(Android版は現時点では未公開)「AI」といえば返事が遅いイメージだったけど、相槌などで自然な...
タスクバーにもCopilotが追加されている(Windows 11) AIの話題

タスクバーにもCopilotが追加されている(Windows 11)

Windowsが生成AIのCopilot機能をプッシュしています。Edgeに組み込んだのに続いて、WindowsのタスクバーにもCopilotボタンを追加しました。OSにインターネット接続前提の機能がどんどん増えています。便利ではあるけど、シンプルに使いたい人にはちょっと困るね。それに、独占禁止法的に大丈夫なのかな。自社のクラウドサービスを優遇し過ぎな気も……。どんだけCopilotを使ってほしいの?生成AIといえば、OpenAIのChatGPTが有力です。そのOpenAIを...
やっぱりCopilotはイルカの生まれ変わり?(Clippitとのレーベンシュタイン距離) AIの話題

やっぱりCopilotはイルカの生まれ変わり?(Clippitとのレーベンシュタイン距離)

かつて Microsoft Office 97には、イルカの対話型ヘルプが搭載されていました。この機能の名前は「カイル」、英語名は「Clippit」。そう、名前が最新AI機能「Copilot」に酷似しています。「Copilot」と「Clippit」のレーベンシュタイン距離は「5」。一般的な7文字の英単語の間の平均 約8.4 に比べて、かなり小さい値になっています。「レーベンシュタイン」言いたいだけでしょ。「だからどうした?」って話ではあるけど、Microsoft的にはあのイル...
ChatGPTの「誤動作」(修正し続けるソフトウェア) AIの話題

ChatGPTの「誤動作」(修正し続けるソフトウェア)

2024年2月20日、ChatGPTは突如として多くのユーザーに対し奇妙な回答をするようになりました。例えば、単純な質問に対して無関係で意味不明な回答をしたり、エンドレスのループに陥ったりしました。これらの問題は、大規模言語モデルの言語処理にバグが発生したことが原因でした。OpenAIは、翌2月21日までに問題を修正しました。当たり前ですが、どんなシステムも誤動作があります。業務システムにAIをつなぐことで効率化が期待できる一方、このような不具合への備えも大事だと思いました。...