スマートフォンからWi-Fiルーターの「クイック設定WEB」に接続しました。
ブラウザ画面の上部バーに 「安全ではありません」と表示されました。
ユーザー名とパスワード入力しましたが、大丈夫でしょうか?
ブラウザに「安全ではありません」と表示されると、たしかにびっくりしますよね。
ですが、通常は問題ないです。
ルーターにはセキュリティ証明書はないが、メーカーを信頼して大丈夫。
1. セキュリティ証明書があるかどうか?
ブラウザの表示する
「安全ではありません」というのは、
「セキュリティ証明書がありません」という意味です。
「セキュリティ証明書」は、認証局がウェブサーバに対して発行するものです。
ブラウザは、
自分のスマートフォンに入っているルート証明書と
ウェブページが表示するサーバ証明書を見比べて
暗号通信をします。
この仕組みを「SSL接続」といいます。

通常のインターネット接続だと、自分の見ているウェブページが、どこの誰の用意したものか わかりません。
しかし、セキュリティ証明書のあるページさ、申請の手続きで、ページの管理者の身元と責任を明らかにしているので、安心です。

とはいえ、セキュリティ証明書を過度に信頼するのも危険です。
怪しいページには、別会社に代理で取得してもらっている場合があります。
さて、ルーターの設定画面は、ウェブページと同じ形式です。

この画面は 購入したルーター内に保存されていて、ルーターがウェブサーバになっています。
ルーター一つ一つに、セキュリティ証明書を用意することができないので、設定画面に接続すると「安全ではありません」と表示されてしまいます。
2. どうしてルーターにはセキュリティ証明書がないの?

ルーターのメーカーが、ちゃんと証明書を用意してくれればいいのでは?
ルーターの責任者は誰になるのでしょう?
もし、ルーターごとに証明書を発行できたとしても、悪い購入者がそのルーターをウェブサーバとして転用してしまうと、責任の所在のはっきりしないウェブページが、「安全」と表示されてしまいます。
ルーターの設定画面の場合は、正しく購入したルーターなら信頼してよいでしょう。

あまり考えにくいですが、中古のルーターだと何か仕掛けをすることもできてしまうかもしれませんね。
その場合は、一度 初期化して利用すれば安心です。