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「プライバシーに関する警告」とネット広告【プライベートWi-Fiアドレスのメリット・デメリット】[iPhone]

「プライバシーに関する警告」とネット広告【プライベートWi-Fiアドレスのメリット・デメリット】[iPhone]

iPhoneのWi-Fi設定に「プライバシーに関する警告」が表示されました。

「プライベートアドレス」ってなんですか? どんな問題がありますか?

ネット広告が関連する広告を「追跡」して表示することに「気持ち悪い」と感じる人も多いです。それを防ぐために導入されたのが、「プライベートWi-Fiアドレス(プライベートアドレス)」です。

以前はなかったプライバシー保護の機能なので、プライベートアドレスが無効だからといって、「何でも監視されてしまう」わけではありませんが、現在は有効にしてWi-Fiに接続するのが一般的です。

ポイント
  • 「プライベートアドレス」は、MACアドレスをランダム化する機能。
  • ルータのセキュリティ設定によっては、ランダムにすると接続できなくなる。
  • MACアドレスが固定されていると、ネット接続の履歴などが追跡されてしまう。
「プライバシーに関する警告」とネット広告【プライベートWi-Fiアドレスのメリット・デメリット】[iPhone]

ネット広告などにiPhoneでのネットワークアクセスを解析されたくない場合は、「プライベートアドレス」は有効にします。

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1. MACアドレスとプライバシー

Wi-Fiの「プライバシーに関する警告」は、いくつかあります。これは、「プライベートアドレス」についての警告です。

プライバシーに関する警告

このネットワークではプライベートWi-Fiアドレスはオフになっています。

プライベートアドレスを使用することで、複数のWi-Fiネットワーク間のiPhoneのトラッキングを減らすことができます。

プライベートWi-Fiアドレス(プライベートアドレス)」は、「MACアドレス」をランダムに切り替える機能です。

iPhoneのプライバシー保護を強化するために、iOS14から加わった機能で、一般のスマートフォンでは、「ランダムMACアドレス」とも呼ばれます。

機能の目的は、iPhoneでのインターネット操作を、追跡して記録(トラッキング)されないようにするためです。

MACアドレスとプライバシー

MACアドレス」は、端末ごとに個別に割り振られるアドレスで、ネットワーク上の機器を区別するためにあります。iPhoneの設定では「Wi-Fiアドレス」と表記されています。

ネットワークごとに割り振られる 「IPアドレス」と違って、「MACアドレス」はこれまで端末に固定されていました。

Wi-Fi ネットワークと通信するため、デバイスは MAC (Media Access Control) アドレスと呼ばれる一意のネットワークアドレスを使って、ネットワーク上で自身を識別する必要があります。

iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watch でプライベート Wi-Fi アドレスを使う – Apple サポート (日本)

1-1. ネット広告のビッグデータとMACアドレス

ネット通販サイトでクリックしたり検索すると、関連した広告がいろいろなウェブサイトで表示されたりしますよね。

ネット広告などでは、興味に合った広告表示が優先的に表示される(ターゲティング広告)ことがありますよね。このときに利用者を識別する情報として、「MACアドレス」が利用されているからです。

ネット広告会社は、提携しているウェブサイトに「広告用のコード」を配布しています。このようなコードは広告を表示するだけでなく、アクセス記録とMACアドレスをネット広告会社に送信しています。

ネット広告会社は、たくさんのウェブサイトから集まったデータを照合していくことで、MACアドレスに紐付いた「アクセス履歴」を作ることができてしまうのです。

ネット広告のビッグデータとMACアドレス

「ビッグデータ」って奴だね。

ネット広告のビッグデータとMACアドレス

ただし、MACアドレスで識別しているので、「個人」を認識しているわけではありません。

スマホを替えたら、かんたんに「追跡」は途切れます。

MACアドレスをランダムにすると、自分の興味・関心に関する情報を保護して、「ターゲティング広告」を無効化することができます。

2. MACアドレスとセキュリティ

一方で、プライベートアドレスを無効にして、MACアドレスを固定する必要がある場合もあります。

古いルータで、ネットワークセキュリティに厳しい設定にしている場合、MACアドレスをランダムに切り替えると、Wi-Fiに接続できなくなることがあるからです。

企業などのWi-Fiネットワークでは、あらかじめ登録されているMACアドレスを持つ端末だけを、接続許可するルータ設定にしていることがあります。

そのような場合には、Wi-Fi設定で「プライベートアドレス」をオフにする必要があります。この設定は、Wi-Fiネットワークごとに設定します。

MACアドレスとセキュリティ

このようなWi-Fiでは「プライバシーの警告」が表示されますが、仕方ないことになります。

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