- クレジットカードにたまったポイントを使うのは、インターネットに慣れていないとややこしいです。
- ポイントに細かなルールがあるのは、お店にとっての販売促進のためです。
1. ポイント交換はカタログギフトに近い
最近、「クレジットカードのポイントがたまっているけれど、使い方がわからなくてそのままになっている」という相談がありました。
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確かに、クレジットカードのポイントは、使い道の選択肢が多いため戸惑います。
- PayPayポイントやTポイントなどは、QR決済などで1ポイント=1円 としてそのまま利用できます。
チェック一つでチャージしたお金と同じように使えるのです。 - 一方、クレジットカードの「ポイント交換」では、さまざまな商品から交換したいものを選ぶ必要があります。
手続きには、ANAやVISA、AMEXなど利用しているサービスでの「ログイン」が必要です。
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感覚的には「カタログギフト」に近いです。
1-1. ポイントの「現金化」
今回は、特にほしいものがなかったので、どんな買い物にでも使えるクレジットカードの「キャッシュバック」にしました。
「キャッシュバック」は、次回のクレジットカードの引落金額から相殺されます。
クレジットカードのお支払い金額に対して、いつキャッシュバックが反映されるかというと、原則として翌月、または翌々月です。
Vポイントのキャッシュバック反映はいつ?手続きの方法も解説! |クレジットカードの三井住友VISAカード
ただし、1ポイント単位で使えなかったり、やや還元率が悪くなったりすることもあります。
- ANA カードの「キャッシュバック」:
10000ポイントごと10000円分 - AMEXの「ポイントでお支払い」:
1ポイント = 0.3円など(ランクにもよる)
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使いきれなかったり、目減りしたりしちゃうね。
VISAカードの「キャッシュバック」に交換すると、Vpassアプリで確認できます。
Vpassアプリをご利用の方は、「Vポイント」をタップするとVポイントページに進み、「かんたんに使う」をタップ後、キャッシュバック案内の右側「繰越残高の確認」をタップすると「キャッシュバック繰越残高照会」が表示されます。
Vポイントのキャッシュバック反映はいつ?手続きの方法も解説! |クレジットカードの三井住友VISAカード
2. ポイントの還元率
商品や旅行などを選んで交換した方が、還元率は高くなります。
- 特定の商品なら還元率が高い
- 万能な金券にすると還元率が低くなる
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金券ショップでも使い勝手のよい金券ほど「割引率が低い」よね。
でも、そもそもなんで交換するものによって、得とか損とかがあるの?
どれでも同じ価値の方がわかりやすいよね。
クレジットカードのポイントの価値は、何と交換するかによって変わります。
一方で、Amazonや楽天市場など 1ポイント=1円 のサービスも多いです。
それを基準に考えると、「交換する商品によって還元率が変わるのは複雑だ」と感じます。
2-1. ポイントを「集めさせる」
これは、ポイントの「本来の姿」を考えると当然なのかもしれません。
例えば、地元のパン屋さんでの「スタンプカード」を考えると、「たくさん集めて特別な商品と変えるもの」だとわかります。
これなら、お店側にとってもメリットがあります。
- 継続的に利用してもらったり、
- ふだんは買わない特別な商品に誘導したり、
販売促進につながるからです。
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そう言われてみれば、確かにポイントをためて、ちょっと贅沢ができるのが楽しいんだよね。
2-2. ポイント経済圏
一方、1ポイント=1円のポイントでは、あまりためる意味がありません。
すぐに使っても「損にならない」からです。
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次回すぐに使えばいいんだもんね。
それなら、その買い物で割引してくれた方が便利。
でも、ポイントの意義がなくなっちゃうか……。
確かに「割引」にも宣伝効果はありますが、「ついで買い」や新たな商品の提案などはできません。
ただ、このような 1ポイント=1円のポイントでも、同じポイントを利用しているお店のグループ(ポイント経済圏)の利用を促す効果があります。
割引でなく「ポイント」にしている以上、お客さんの購買行動を促す、言い換えれば「行動をコントロールする」目的があるんですね。
その部分に「複雑さ」があるわけです。
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ある意味、お店側の「振り付け」通りに振る舞うから、「お得」になるわけだね。
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