- スマートフォンを使っていたら、インターネットを利用するアプリが急に表示されなくなりました。
- 画面上部を見ると鍵マークが表示されていて、VPNが有効になっています。
- 広告ブロック機能を一度停止し、再度有効にすることで問題が解決しました。
VPNそのものが原因ではなかったのですが、一時的にVPN接続に不具合が発生していたようです。
YouTube動画でも話しています。
1. インターネットが表示されない?
携帯ショップで設定を変更してもらってから、急に YouTube や Googleマップ、ニュースアプリなどが表示されなくなりました。
画面上部に「鍵」のマークが表示されているのも気になります。
これは、「VPN」が有効になっている状態です。
「VPN」は、主に、インターネット通信のプライバシー保護や広告ブロックのために利用する機能です。
「設定」アプリのネットワーク接続に関する設定から、どのアプリによってVPN機能が有効になっているのか確認できます。
1-1. 広告ブロックのVPNがある
VPNを見ると、「アドクリーナー」と「AdGuard」の2つのアプリがあります。
どちらも広告ブロックアプリです。
そういえば、携帯ショップで広告が多すぎるのを相談していました1。
そのときに、アドクリーナーを入れてもらったかもしれません。
広告ブロック機能によって、たまにインターネット通信がうまくいかなくなることがあります。
2. 広告ブロック機能を一時的にオフにした
「アドクリーナー」アプリを開いてみると、ブロックした通信量が 0 になっていて、全く働いていないようでした。
そこで、いったん広告ブロックを停止にしてみました。
すると、インターネット通信はできるようになりました。
YouTubeなどが表示され、通知も届くようになりました。
2-1. オンに戻してもインターネット接続できた
そこで、再度広告ブロックをオンにしてみました。
すると、それでもインターネットは表示されました。
「節約通信量」も計測されています。
どうも、一時的に通信エラーになっていたようで、再接続によって問題が解消したようでした。
3. YouTubeの広告が消えていない?
ただし、アドクリーナーで「広告ブロック中」でも YouTubeアプリ内の広告はそのまま表示されていました。
YouTubeは、広告の非表示を「利用規約違反」だとして、広告ブロックへのアクセス制限を強化しています2。
YouTube 広告をブロックすると、YouTube の利用規約に違反することになります。
視聴している動画で広告を許可する – YouTube ヘルプ
具体的には、以下の利用規約で広告の迂回・無効化を制限しています。
本サービスの利用
許可と制限事項2. 本サービスのいずれかの部分を迂回、無効化、不正利用、またはその他の方法で妨害すること(またはこれらのいずれかを試みること)。なお、この「本サービスのいずれかの部分」には、セキュリティ関連の機能、または(a)コンテンツのコピーもしくはその他の利用法を防止もしくは制限する機能、もしくは(b)本サービスもしくはコンテンツの利用を制限する機能が含まれます。
YouTube 利用規約
広告非表示にするサブスクリプション YouTube Premiumを提供しているし、仕方ないかもね。
そのため、広告ブロックアプリ側も、その機能を「弱く」調整して対策しているようです。
え?そうなの?
広告ブロッカーの売り文句に、「YouTubeの広告を消せる」ってあったのに3。
広告を表示する側とブロックする側の関係は、「イタチごっこ」。
送信側が通信のルールを変えて、広告ブロックをしていると受信できなくすることはよくあります。
とりあえず入れておいたらOK、というわけでもないんだね。
(補足)
- 「ドコモショップでアドクリーナーと言う広告ブロックソフトを月額550円で契約した」 – ドコモショップでアドクリーナーと言う広告ブロックソフトを月額550円で契… – Yahoo!知恵袋
- YouTubeは、広告を主な収入源にしており、広告を非表示にすることは利用規約違反であるとの立場を明確に取っています。 – YouTubeが「広告ブロッカー」の取り締まりを強化しサードパーティーアプリも禁止に – GIGAZINE
- YouTube動画広告のブロック機能を搭載。所定の設定を行うことで、動画の最初や途中に流れる動画広告をブロック。 – 公式|アドクリーナー – 簡単操作の広告ブロックアプリ