- スマートフォンは、大画面タッチパネルやインターネット接続、アプリの追加などの機能を持つ便利なデバイスです。
- iOSとAndroidという2つの基本システムがあり、それぞれに特徴があります。
- スマートフォンを使い始めるには、アカウントの設定が必要で、これによりアプリのインストールやクラウドサービスの利用が可能になります。
1. 「スマートフォン」と「ガラケー」の違い
「スマートフォン」は、従来の携帯電話(ガラケー)と比べてとても便利な機能を持っています。
画面が大きく、インターネットの閲覧や様々なアプリの利用が簡単にできます。
電車の乗換案内を調べたり、レストランを探したり、友達と写真を共有したりすることが、外出先でも手軽にできるのです。
1-1. 知っておきたいタッチ操作
スマートフォンの操作は主に「タップ」と「スワイプ」で行います。
- 画面に軽く触れることを「タップ」と言います。
アプリを開いたりボタンを押したりする時に使います。 - 指を画面に触れたまま動かすことを「スワイプ」と言います。
画面をずらす時に使います。
特に、「スワイプ」は画面端から内側に動かすことで画面切り替えができます。
後は、「ロングタッチ」「ピンチアウト」などがよく使う操作です。
ホーム画面のアプリも「長押し」すると、好きな位置に動かすことができるよね。
スマートフォンのタッチパネルは、圧力に反応するわけではありません。
指先の静電気の流れによってタッチを検出します。
そのため硬い爪や手袋ではなく、指の腹の部分で触れるとうまく反応します。
最初は慣れないかもしれませんが、練習すればすぐに上手になりますよ。
1-2. インターネット通信の2つの経路
スマートフォンの特徴はインターネット接続です。
主に2つの通信経路があります。
- 1つは「モバイルデータ通信」。
携帯通信会社の電波を使うと、どこでもインターネットに接続できます。 - もう1つは「Wi-Fi通信」。
自宅や喫茶店などのWi-Fiルーターからインターネットに接続します。
通常、接続にはパスワードの入力が必要です。
外出中にも使える「モバイルデータ通信」には、通信契約ごとに「月〜ギガ」という上限があります。
月の上限に達すると「低速モード」になってしまいます。
特に、インターネットで動画などを視聴するとデータ通信量を消費します。
家庭にインターネット回線を引いている場合は Wi-Fiを使うのがおすすめです。
また、Wi-Fi 通信は携帯通信会社とは関係ないので、機種変更後の古いスマートフォンでもインターネットにつないで利用できます。
2. AppleとGoogle:2大テック企業
スマートフォンに関わる企業・サービスはたくさんあります。
中でも、AppleとGoogleというテクノロジー企業が重要です。
それは、Apple や Google がスマートフォンやアプリに関わる企業全体の「エコシステム」を形作っているからです。
その要は、「OS」と「アプリストア」。
2-1. OS:iPhoneとAndroidスマートフォン
スマートフォンは、大きく2種類の系統に分かれます。
それは、iPhoneとAndroidスマートフォンです。
その違いは、「基本システム(OS:Operating System)」にあります。
スマートフォンの基本的な動作を制御するソフトウェアのことです。
Apple社の「iOS」は iPhone用、そしてそれ以外のスマートフォンは Google社の「Android」やその派生システムを元にしています。
- iPhoneは操作が直感的で、全体的に高価格帯なこともあり、性能も高水準で安定しているのが特徴です。
- Androidはカスタマイズの自由度が高いのが特徴で、様々なメーカーの端末で使われています。
多様な価格帯の製品があり、非常に高性能のものから、最低限の処理性能のものまで幅広く販売されています。
「シニア向けスマートフォン」は、Androidスマートフォンの中で、処理性能よりも表示の見やすさなどに調整した機種と言えます。
2-2. スマートフォンを選ぶ観点(価格と性能)
スマートフォンを選ぶ際には、以下のポイントを考えると良いでしょう。
- 価格
はじめは中庸の価格帯のものがオススメ。 - 処理性能
画面を切り替える速さなどが変わります。
また、長期的に使う場合も性能が高い方がよいです。 - 画面の大きさ
大きいと見やすいですが、持ち運びやすさも考慮しましょう。 - カメラの性能
写真をよく撮る方は、カメラの性能が良いものがおすすめです。 - バッテリー持続時間
長時間使う方は、バッテリーの持ちが良いものを選びましょう。
3. 「アプリ」と「アプリストア」
「アプリ」とは、スマートフォンで使用するソフトウェアのことです。
平たく言えば、スマートフォンの画面に並んでいる一つ一つの機能のボタン(アイコン)のことです。
- 例えば、地図アプリを使えば道案内してくれますし、カメラアプリを使えば写真を撮影できます。
- また、ゲームアプリで楽しんだり、勉強アプリで学習したりすることもできます。
アプリは、はじめから用意されているものだけでなく、後から追加できます。
アプリを追加することを「インストール」といいます。
iPhoneには「App Store」、Androidスマートフォンには「Play ストア」というアプリストアが用意されていて、さまざまなアプリが公開されています。
3-1. スマートフォンに必要な「アカウント」
このアプリストアを使うためには会員登録、つまりスマートフォンにアカウント情報を設定しておく必要があります。
スマートフォンを使い始める際に、iPhoneの場合は「Apple ID」、Androidスマートフォンの場合は「Googleアカウント」を作ります。
「アカウント」の本質は、「デジタルアイデンティティ」です。
スマートフォンの使い方は、ユーザーごとに異なります。
デジタルの世界でそれぞれのユーザーを区別するために、AppleやGoogleの「会員登録」があるわけです。
- このアカウントを使うと、アプリの追加やクラウドサービスの利用ができるようになります。
- また、メールの設定も行うことで、外出先でもメールの確認や送信ができるようになります。