- ニュース記事やブログなどを読んでいて、段落末尾に小さな検索リンクボタンが表示されていたら、それは「広告インテントチップ」かもしれません。
- Google AdSenseのこの機能は、記事を読んでユーザーが気になった商品にすぐにたどり着けるようにするための広告機能です。
Googleは、ユーザー行動ではなくページ内容から効果的な広告が表示できないか模索してしているみたいです。
1. 「広告インテント チップ」とは
Google AdSenseから、まもなく「広告インテント チップ(ad intent chips)」という新しい広告表示方法を導入する、というお知らせが届きました。
「広告インテント チップ」が有効だと、ウェブページ上の段落の末尾に小さな検索リンクのボタンが自動挿入されます。
このボタンはページ内にある商品などに関連するテキストを基に生成され、クリックするとダイアログが開き関連する商品リンクが表示されます。
1-1. 「気になった商品をすぐに探せる」のがメリット
この機能の想定する使い方は、ページを読んだユーザーが気になった商品をすぐに探して購入できる、ということです。
ただ、広告の読み込みによってページの表示が遅くなるデメリットがありますし、そもそも「広告は不要」と考えるユーザーにとっては閲覧の邪魔になるかもしれません。
広告インテントチップは、ウェブサイトの収益を増やすことを目的としています。
ただし、ユーザーエクスペリエンスとのバランスを取ることが重要です。
サイト運営者は、この機能を使用するかどうかを選択できます。
私は「広告インテント」全体をオフにしています。
2. 「広告インテント」とは?
そもそも「広告インテント」ってなんなの?
「広告インテント」は、ウェブページ上のコンテンツからユーザーの意図や関心を推測し、それに基づいて関連性の高い広告を表示するための仕組みです。
広告インテントチップは、「広告インテント」の表示形式の一つということになります。
ほかの形式としては、すでに「広告インテントリンク」や「広告インテントアンカー」があります。
- 他の広告インテント機能と一緒に使える。
組み合わせて使ってもよいし、それぞれ単独でも使える。 - 1ページに表示される広告インテントチップの数は、ページ内容・ユーザーの使いやすさとのバランスで調整される。
パーソナライズ広告は「過去から現在まで」のユーザーの行動全体から決めるのに対して、広告インテントが「今」のコンテキストに焦点を当てているのが特徴です。
これは、ネット広告でプライバシーへの配慮が求められるようになっていることへの対応策だと考えられます。
3. 【注意】自動的にサイトで有効になることがある
Googleには、「新機能を追加の設定なし(デフォルト)で提供する」という考え方があるようです。
すでに「広告インテント」機能が有効になっているサイトでは、チップ機能が自動的に有効になります。
広告インテントの新しいフォーマット「チップ」: 自動オプトインまもなく開始
広告インテントの新しいフォーマット「チップ」が近日中にリリースされます。
お客様には自動オプトインが適用されます。
サイト管理者が広告インテントチップを使用したくない場合、自動広告の設定画面でチェックがオフになっているか確認する必要があります。