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Googleアカウントのパスキーを作成した(macOSの場合)

Googleアカウントのパスキーを作成した(macOSの場合)
  • パスキー」は、Googleアカウントのログインが簡単で安全になる新しい方法です。
  • パスキーは、デバイスでの生体認証を行うだけで作ることができます
  • パスキーを使用すると、指紋認証や顔認証などで素早くログインできるようになります。
Googleアカウントのパスキーを作成した(macOSの場合)

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1. パスキーの作成は簡単

Googleアカウントのパスキーを作るには、生体認証をするだけです。

Googleアカウントのパスキー作成の流れ
  1. Googleアカウントにログインした状態で、
    パスキーの作成を開始する
  2. デバイスで生体認証をする
  3. デバイス内にパスキーが作成される
パスキーの作成は簡単

パスキーを使ったログインもかんたんです。
アカウントを選択して、デバイスで生体認証するだけです。

パスキーの作成は簡単

特に入力することなく、スムーズにログインできました。

1-1. 普段通りにGoogleにログインすると…

普段通りにGoogleにログインすると…

私もパスキーを作ってみたいな。

具体的な手順を教えて。

まずは、通常通りブラウザからGoogleアカウントでログインします。

普段通りにGoogleにログインすると…

私はすでに2段階認証が有効なので、スマートフォンのGoogleアプリの通知が来ました1

普段通りにGoogleにログインすると…

1-2. 「ログインをシンプルに」という表示が出てきた

ログインが完了したタイミングで、「ログインをシンプルに」というお知らせが出て来ました。

「ログインをシンプルに」という表示が出てきた

ログインをシンプルに

パスキーを使用すると、指紋認証、顔認証、画面ロックで本人確認を行うことができます。

これがご自分のデバイスである場合のみ、パスキーを作成してください。
[詳細]

[後で] [続行]

「ログインをシンプルに」という表示が出てきた

パスキーは任意なので、よくわからない場合は「後で」を押しても大丈夫です。

後でパスキーを追加したい場合は、セキュリティの設定からもできます(後述)。

1-3. パスキーの作成で「続行」してみた

せっかくなので、パスキーを作成してみます。

「続行」を押すと、macOSの生体認証メッセージが出てきました。

パスキーの作成で「続行」してみた

Touch IDを使用してサインインしますか?

“〜@gmail.com”のパスキーは、iCloudキーチェーンに保存され、お使いのすべてのデバイスで使用できます。

Touch IDで認証すると、パスキーの作成は完了です。

2. パスキーを使ってログインする

パスキーを使ってログインする

今度は実際にパスキーでログインできるか試してみよう。

ログインするGoogleアカウントを選ぶ
ログインするGoogleアカウントを選ぶ

パスキーを登録したデバイスでログインしようとすると、「パスキーを使って本人確認を行います」という表示が出てきます。
これは、Googleにはパスキーを登録したデバイスの識別情報が記録されているからです。

パスキーを使ってログインする

誘導に従って「次へ」ボタンを押して、生体認証をすればログイン完了です。

パスキーを使ってログインする

へー。

知り合いが来たら顔パスできる、みたいなものかぁ。

2-1. 従来のパスワードを使うこともできる

従来のパスワードを使うこともできる

怪我をしてしまって指紋が使えないときとかは、どうすればいいの?

パスキーは任意です。
なので、従来のパスワードを使ってログインすることもできます。

別の方法を試す」を押すと、ログイン方法を選択できます。

従来のパスワードを使うこともできる

3. 結局、パスキーとは何を作ったことになるの?

結局、パスキーとは何を作ったことになるの?

パスキーの作成は拍子抜けするほど、あっという間だったね。

これって、指紋をパスワード代わりにGoogleアカウントに登録したことになるの?

そう見えますが、実は指紋データを登録しているわけではありません。

パスキーを作成すると、2つの電子データが生成されます。

  • 秘密鍵:あなたのデバイスに安全に保存されます。
  • 公開鍵:Google のサーバーに保存されます。
結局、パスキーとは何を作ったことになるの?

これらの鍵のペアが、あなたの新しい認証方法となります。
ログインする際、デバイスの秘密鍵を使って署名を作成し、サーバーの公開鍵で確認します。

結局、パスキーとは何を作ったことになるの?

「デバイス」っていうのは、パソコンとかスマートフォンとかのことだよね。

デバイスに追加される情報
  • 秘密鍵:暗号化された形で安全に保存されます。
  • パスキーの識別情報:どのアカウントに対応するパスキーかを示すデータ。
アカウント(ウェブ上)に追加された情報
  • 公開鍵:デバイスの秘密鍵に対応するもの。
  • パスキーの識別情報:どのデバイスのパスキーかを示すデータ。
結局、パスキーとは何を作ったことになるの?

つまり、パスキーを作ることで、暗号技術を使った新しい認証の仕組みを、あなたのアカウントに追加したことになります。

3-1. 何のために指紋を確認したのか?(TPM)

何のために指紋を確認したのか?(TPM)

じゃあ、指紋を確認したのは何のためなの?

それは、秘密鍵をデバイス内に厳重に保管するためです。

何のために指紋を確認したのか?(TPM)

デバイス内には、生体認証などで保護された特別な保存領域があります。

いわば、「金庫」のようなものです。
秘密鍵を保存するため、この「金庫」を開けるのに生体認証をしたわけです。

何のために指紋を確認したのか?(TPM)

つまり、あなたの指紋や顔は、この特別な金庫の「鍵」のようなものです。
金庫の中身(秘密鍵)を使うときも、毎回この「鍵」で開ける必要があります。

デバイスの安全な領域
  • パソコンでは「信頼できるプラットフォームモジュール(TPM)
  • iPhoneでは「セキュアエンクレーブ(Secure Enclave)
何のために指紋を確認したのか?(TPM)

鍵を鍵付き金庫の中に保管するからややこしいね。

3-2. 秘密鍵ではなく「デジタル署名」を送る

また、金庫の中身(秘密鍵)を使うときも、毎回この「鍵」で開ける必要があります。
これが、パスキーでログインするときに生体認証がある理由です。

といっても中の秘密鍵そのものを送信するわけではありません。
機械の中では、ログインのときに秘密鍵を使って「デジタル署名」を作っています。

秘密鍵ではなく「デジタル署名」を送る


秘密鍵を使って「署名」を作成して、サーバーに送っています。

  1. パスキーでのログインを始めると、サーバーは確認用データ(チャレンジ)を送ります。
  2. デバイスは受け取ったチャレンジを秘密鍵で暗号化します。
  3. 暗号化したデータを「デジタル署名」としてサーバーに送信します。
  4. サーバーは、署名を保存されている公開鍵で復号化します。
  5. 復号化されたデータが元のチャレンジと同じなら、正しいユーザーといえるわけです。

3-3. iCloudキーチェーンには何が保存されたの?(メタデータ)

iCloudキーチェーンには何が保存されたの?(メタデータ)

あと、パスキーをiCloudに保存したってどういうこと?

「iCloudキーチェーン」には、パスキーの秘密鍵や生体認証のデータが送られるわけではありません。

ここで送られるのは、「パスキーのメタデータ」です。

iCloudキーチェーンには何が保存されたの?(メタデータ)

メタデータには、パスキーそのものではなく、どのGoogleアカウントにどのデバイスのパスキーが関連付けられているかという情報が記録されます。

iCloudキーチェーンには何が保存されたの?(メタデータ)

このメタデータは、「パスキーの同期」に使われます。
自分の持つ別のデバイスでもパスキーを作ることができるようになるのです。

4. Googleアカウントのパスキーの設定

Googleアカウントのパスキーは、Googleアカウントの設定の「セキュリティ」で管理できます。

Googleアカウントのパスキーの設定
  1. Googleにアクセスする
  2. 画面右上のプロフィールアイコンを押す
  3. 「Google アカウントを管理」を押す
  4. 「セキュリティ」のタブを押す

セキュリティの「Googleにログインする方法」の中に「パスキーとセキュリティキー」という項目があります。

Googleアカウントのパスキーの設定

「自動的に作成されたパスキー」と「手動で作成したパスキー」が一覧になっています。

先ほど作成したパスキーの情報も追加されていました。

Googleアカウントのパスキーの設定

手動で追加したパスキーは、わかりやすい名前に編集したり、削除したりできます。

Googleアカウントのパスキーの設定

4-1. 設定からパスキーを追加する

パスキーを削除したり、まだ作成していない場合には、この画面でパスキーを作成できます。

  1. Googleアカウントにログインして、「アカウントを管理」から「セキュリティ」を開き、「パスキーとセキュリティキー」を選択する
  2. 「パスキーを作成」を押して、改めて「パスキーを作成」を押す
設定からパスキーを追加する

ここでも必要な操作はデバイスでの生体認証だけです。

設定からパスキーを追加する
設定からパスキーを追加する

意外とあっさり追加したり削除したりできるんだね。

4-2. iCloudキーチェーンに追加されているパスキーのメタデータ

iCloudキーチェーンに追加されているパスキーのメタデータ

iCloudキーチェーンに保存された情報はどうやって確認するの?

macOSの場合は、設定の「パスワード」に記録されています。

iCloudキーチェーンに追加されているパスキーのメタデータ
iCloudキーチェーンに追加されているパスキーのメタデータ

これは、macOSでサインインApple IDでiCloudキーチェーンと同期しているからです。

パスワード一覧から登録したアカウントを選ぶと、「パスキーオプション」という小項目が追加されていることがわかります。

iCloudキーチェーンに追加されているパスキーのメタデータ

パスキーオプション

パスキー  〜に作成

パスキーは従来のパスワードよりも安全なサインイン方法です。パスキーはこのMacのTouch IDで保護されており、iCloudを使用してデバイス間で同期されます。

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(補足)

  1. Googleアプリのほか、GmailやYouTubeもログイン通知を受け取れます。
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