- Wordで細かな設定で印刷したい場合、毎回と解除されてしまうのが不便で、ミスの元になります。
- CubePDFという無料の仮想プリンターソフトを使うと、印刷の要領でPDFを作成できます。
- CubePDFは印刷時に選択でき、PDFだけでなく様々な画像形式にも変換できます。
CubePDFは、Windows PCにインストールしておくといろんな場面で役立ちます。
1. Wordで印刷すると印刷設定が解除されてしまう
Wordで印刷すると、毎回 印刷設定(ページ指定など)がクリアされてしまいます。
同じ印刷設定のまま次も印刷できるように、PDFに残すにはどうすればいいですか?
印刷する代わりにPDFを作成するには、「CubePDF」という無料ソフトが便利です。
公式サイトで無料でダウンロードできます(ほかにも有償のプログラムも公開されています)。
CubePDFをインストールすると、プリンターの項目に「CubePDF」が追加されます。
2. CubePDFは「仮想プリンター」
「CubePDF」は、「仮想プリンター」として動作する無料のPDF作成ソフトです。
「仮想プリンター」とは、実際の物理的なプリンターではなく、コンピューター上でプリンターのように振る舞うプログラムのことです。
通常のプリンターが紙に印刷するのに対して、仮想プリンターはデジタルファイルを作成します。
たとえば、WordにもPDFのエクスポート機能はありますが、文書をそのままPDF化するだけです。
仮想プリンターを使うと、印刷されたのと同じ状態でPDFにできます。
3. 印刷時にCubePDFを選ぶ
CubePDFは、印刷時に呼び出すことができます。
文書やウェブページなどを「印刷」しようとする際に、プリンターの選択画面で仮想プリンターを選びます。
すると、印刷データは物理的なプリンターではなく、CubePDFに送信されます。
紙に印刷する代わりに、PDFや画像ファイルなどのデジタルファイルが作成されます。
保存されたファイルは、「出力ファイル」に保存場所とファイル名が指定されています。
同じものを2枚割付印刷するように、印刷設定でページ指定やページ枚数を変更しています。
4. 印刷から画像ファイルにもできる
PDFだけでなく、画像ファイルにも変換することができます。
JPEG、BMP、PNG、TIFFなどの画像形式が選べます。
たとえば、WordのチラシをInstagramで公開したい、というときには写真と同じJPEGを選択すればよいわけです。
4-1. PDFの解像度はだいたい300dpiが基本
PDFの解像度はどれぐらいにすればいいの?
ふつうの文書なら、だいたい 300dpi(dot per inch)。
ちょっときれいに印刷するなら 600dpi で十分です。
用途 | 推奨解像度 (dpi) |
---|---|
Web表示/画面表示 | 72-150 |
一般的な印刷 | 300 |
高品質印刷・写真印刷 | 600 |
線画 | 600-1200 |
ポスターなどもっと拡大して印刷する場合は、それにともなって解像度を上げるとにじみにくくなります。
PDFの解像度が適用されるのは主に含まれる画像です。
文字や図形などのベクターデータは解像度の影響を受けません。