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無料のセキュリティソフトAvastの注意点(2020年のデータ販売)

無料のセキュリティソフトAvastの注意点(2020年のデータ販売)
  • 基本的にはWindows 11の組み込みセキュリティ機能で十分です。
  • あえてセキュリティソフトの使うなら、信頼できるソフトでないとセキュリティを強化したことになりません。
  • たとえば、無料セキュリティソフトの代表格であるAvastは、ユーザーの閲覧データを収集し外部に販売していた過去があります。
無料のセキュリティソフトAvastの注意点(2020年のデータ販売)

無料版のセキュリティソフトを使う前に、プライバシーポリシーをよく理解し、データの収集や使用について把握しておくことが重要です。

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1. 無料のセキュリティソフトって「どう」なの?

インターネットを見ていると、「無料のセキュリティソフト」の広告をよく見かけます。
通常のセキュリティソフトは毎年4,000円ぐらいかかるものが多いので、無料であれば嬉しいです。

しかし、「無料」には罠もあります。
とくに、セキュリティは業者そのものの「信頼性」が大事だからです。

1-1. Avastによるユーザー情報の収集事件(2020年)

無料セキュリティソフトの代表格に「Avast Free Antivirus」があります。

しかし、Avastは、自社製品で収集したユーザーの閲覧データを外部に販売していたことが発覚し、米国の連邦取引委員会(FTC)から罰金と業務改善を命じられた過去があります。

  • Avastは、ユーザーのウェブ閲覧データを保護すると約束していました。
    しかし、実際には2014年から2020年1月まで、そのデータを子会社のJumpshotを通じて第三者に販売していました。
  • しかも、販売されたデータには、ユーザーの政治的傾向、所在地、経済状況、宗教的信念、健康上の懸念などの情報が含まれていました。
  • 連邦取引委員会(FTC)は、「Avastは、自社製品がインターネット上での追跡を抑えると主張し、データの収集と販売についてユーザーに適切に通知していなかった」として、消費者のプライバシーを違法に侵害していると判断し、2024年2月22日、Avastに対し 1650万ドル(約25億円)の支払いと、広告目的での閲覧データ販売やライセンス供与を禁止することを義務付けました。
  • Avast側は、「FTCの主張と事実認定には同意しないが、問題解決のために和解に応じる」としています。

1-2. 「ユーザーの同意はあった」と言えるのか?

Avast側は、ユーザーデータの販売について、「きちんとユーザーの同意を得ていた」と弁明しています。

  1. 事業モデルの正当性
    無料製品を提供する代わりにデータを収集・販売するという事業モデルは一般的である
  2. ユーザーの同意
    ユーザーがAvast製品を使用する際に、データ収集に関する規約に同意していた
  3. データの匿名化
    ユーザーデータを第三者に提供する前に、特別なアルゴリズムを用いて個人を特定できる情報を削除していた
「ユーザーの同意はあった」と言えるのか?

プライバシーの問題は、無料のメールやSNS、AIなど、さまざまなサービスでも同様です。

2. そもそも今のパソコンにセキュリティソフトは必要なの?

Windows 11の Microsoft Defenderは、一般的なユーザーにとって十分な保護機能を提供していると言えます。
以前のバージョンと比較して大幅に改善されているのです。

もちろん、より高度なセキュリティ脅威に対応したいというニーズもあります。
そういう場合には、セキュリティソフトを使用することも検討に値します。

ただし、信頼できるサードパーティ製でないと意味がありません。
そういう意味では、無料のセキュリティソフトの有効性・信頼性は限定的です。

無料セキュリティソフトが必要だとする意見
  • Windows 11組込みのセキュリティ機能 Microsoft Defenderは、サードパーティ製のセキュリティソフトと比較して、検出率や機能面で劣る可能性がある
  • セキュリティソフトは、リアルタイム保護、ウェブ保護、フィッシング対策など、多層的な防御機能を提供し、Windows 11の組み込み機能を補完できる
  • サイバー脅威は常に進化しているため、セキュリティソフトを使えば、最新の脅威に対応できる可能性が高くなる
無料セキュリティソフトが不要だとする意見
  • Windows 11のMicrosoft Defenderは、以前のバージョンと比べて大幅に改善され、十分な保護機能を提供している
  • 無料セキュリティソフトは、システムリソースを消費し、パソコンの動作を遅くする可能性がある
  • 無料セキュリティソフトの中には、ユーザーのデータを収集・販売したり、プライバシーに関する懸念があるものもある

基本的には Windows 11のセキュリティは多くのユーザーにとって十分です。
それでも不安がある場合には、信頼できるセキュリティソフトを追加します。

その場合は、「購入して安心」ではなく、セキュリティ機能や使用方法や利用規約などを丁寧に確認する必要があります。

2-1. データ収集の規約を確認する

一般ユーザーがAvastなどの無料版セキュリティソフトを利用する場合には、以下の点に注意する必要があります。

  1. プライバシーポリシーを確認する
    製品を使用する前に、プライバシーポリシーをよく読み、データの収集や使用について理解しておくことが重要です。
    無料版を使用する場合、ユーザーのウェブ閲覧データを収集に同意することになる可能性があります。
  2. オプトアウトの方法を確認
    データ収集を望まない場合、設定を変更して「オプトアウト」できないか確認します。
  3. 有料版や他社の製品も比較検討
    プライバシーを重視するのであれば、有料版も含めて複数の製品を比較し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

セキュリティソフトを使用する際は、プライバシーポリシーをよく理解し、データの収集や使用について把握しておくことが重要だと言えます。
「無料版」を使用する場合は特に注意が必要です。

データ収集の規約を確認する

乱暴な言い方をすれば、昔のセキュリティソフトは「素人向け」でしたが、今のセキュリティソフトは「玄人向け」なのです。
機能や規約などを理解して、より高度なセキュリティに強化するために使うものです。

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