- 古めのパソコンで動作が異常に遅い場合、こまめに「シャットダウン」する習慣が原因になっていることがあります。
- 今のパソコンは背後で更新処理を実行していて、まとまった時間起動させておく必要があるからです。
- また、生活の中でパソコンを活用するには、すぐに使える状態にすることも大事。
ふだんは「スリープ」がオススメです。
シニアの方の家庭用パソコンだと、10年以上前のものが現役のことも多いです。
とくにWindows 7が10に無償アップグレードできたことも、長く使うことに関係していますね。
YouTube動画でも話しています。
Windows 10(もともとはWindows 7からアップグレード)
1. こまめに「シャットダウン」しすぎると遅くなる
「シャットダウン」とは、パソコンの電源を完全に切ることです。
しかし、特に家庭で古めのパソコンを使っている場合には、終わったら毎回すぐにシャットダウンするような使い方だと悪影響が出ることがあります。
そういうパソコンは内部のディスクがずっとフル回転になり、動作が急激に遅くなっています。
これは、とくにストレージにHDD(ハードディスク)を採用しているパソコンの場合に顕著です。
Windows 7やWindows 8のパソコンをWindows 10にアップグレードしている場合に、よくあります。
1-1. 更新処理の時間を取る必要がある
理由は、現在のパソコンはバックグラウンド(背後)で更新作業を行っているためです。
更新作業を適切に行うには、パソコンをある程度の時間、起動したままにしておく必要があります。
もし、すぐにシャットダウンしてしまうと、更新作業が中断され、パソコンの動作が不安定になったり、セキュリティ上の問題が生じたりする可能性があります。
確かに以前は、パソコンの終了操作として「シャットダウン」が推奨されました。
しかし、今はそうすると更新作業がずっと滞ってしまうわけです。
多少つけっぱなしにしておいた方が、パソコンの調子はよくなるんだね。
このような「常識」の変化は、インターネットに常時接続するようになり、セキュリティの更新などが増えたからです。
パソコンの性能を維持・向上するために、ソフトウェアやセキュリティ対策などを自動的に最新の状態に保つ作業のことです。
2. 不要な自動機能をオフにする(同期やニュース)
古いパソコンでももう少し使いやすくならないの?
Windows 10は、インターネットと自動的に連携する機能がかなり増えています。
これが古いパソコンだと処理が追いつかなくなる原因になっています。
たとえば、OneDriveの同期処理やニュース自動読み込みです。
もし、OneDriveを利用していないなら、同期プロセスをオフにします。
また、タスクバーにある「検索のハイライト」や「ニュースと関心事項」も無効にしておくとよいです。
2-1. 「ニュースと関心事項」を無効にした
たとえば、タスクバーにある「ニュースと関心事項」は、右クリックをしたメニューから「無効にする」ことができます。
これらの設定はちょっとややこしいですが、不要な機能をオフにしていく、というのが大事です。
3. 「スリープ」だと起動が速い
電源を入れてから使えるまでに何十分もかかるようでは、パソコンを使うのがだんだん煩わしくなってしまいます。
せっかくパソコンがあっても使わなければ意味がありません。
そんなときは「スリープ」を使うのがおすすめ。
スリープモードにすると、作業中のデータやアプリケーションの状態が保存され、次に電源を入れたときに、すぐに元の状態から作業を再開できます。
つまり、シャットダウンして再起動するよりも、はるかに短い時間で作業に戻ることができるのです。
スリープにもデメリットがあります。
それは、少しずつ待機電力を消費すること。
でも逆に言えば、ふだん据え置きで使っているならスリープにしても大丈夫、ということです。
ただし、ノートパソコンを長時間 持ち運ぶ場合には、いつの間にかバッテリー切れになることもあるので注意が必要です。
ちなみに、電源ボタンに「オレンジの印(更新)」があるときには、「更新してシャットダウン」を選んでください。
システムのメンテナンスには、シャットダウンや再起動も必要だからです。
パソコンを上手に使うコツは、更新作業を妨げないように適度な時間起動させておくこと、そして、スリープモードを活用して利便性を高めることです。