- 「突然iPadにウィルスの警告画面が表示されて困った」という相談がありました。
- 実はこれは「サポート詐欺」と呼ばれる悪質な手口。
- 「画面を閉じるだけで問題ない」のですが、タブ操作に気づかないケースも多いです。
サポート詐欺に遭わないためにも、ブラウザの基本操作は大切ですね。
YouTube動画でも話しています。
1. 突然 iPadに表示された(偽の)警告画面
「iPadを使用中に突然ウィルスの警告画面が表示されて消えない」という相談がありました。
これは最近問題となっている「サポート詐欺」です。
「サポート詐欺」とは、IT機器やソフトウェアのサポートを装った詐欺行為のこと。
履歴を見ると直前には Yahoo!ニュースを見ていただけで、その中の広告リンクに詐欺ページが紛れ込んでいたようです。
本来は、メディアが広告を精査して出すべきなのですが、ネット広告ではこのような悪質な広告・詐欺が少なくありません。
パソコンでは以前からよく相談を受けるのですが、最近は iPadでも発生するんですね。
身に覚えのない警告画面が表示された場合は、安易に連絡先に連絡しないことが重要です。
2. 「画面を消せばよい」とは?
相談者は遠方の家族にも聞いてみて、「警告画面を消せばよいだけだよ」と言われたそうです。
このアドバイスはその通りです。
このウィルスの警告画面は見かけだけの「ハリボテ」。
実際にはセキュリティ上の問題がないので、消せばそれで大丈夫です。
ところが、うまく消すことができなかったそうです。
なぜ削除できなかったのか、その理由は画面を消す操作の仕方に誤解があったからなのでした。
この場合の正しい消し方は、ブラウザの「タブ」を閉じること。
しかし、相談者の方は、まず表示された偽の警告画面の「×」ボタンを押して消そうとしたそうです。
ところが、まったく反応がありません。
それもそのはず、このボタンは実際には機能しない「ハリボテ」だからです。
次に、ホームボタンを押したそうです。
確かに、ホーム画面が表示され、インターネットは「消え」ます。
しかし、これでは中断するだけ。
再びインターネットを見ようとすると、また前の画面が表示されてしまいます。
2-1. ブラウザの「タブ」の基本操作
慣れないうちは、インターネットの「基本操作」を意識することが大事です。
- まず、新しいタブを作成し
- 検索を行って必要な情報を確認し
- 終わったらタブを閉じる
偽警告をうまく消せなかった原因は、タブ操作を理解していなかったことにあります。
3. 基本操作の知識がセキュリティ対策になる
この事例から、サポート詐欺対策という観点でも、ブラウザのタブ操作という基本的な知識が重要であることがわかります。
スマホやiPadに慣れていれば当たり前の操作ほど、知らない人には戸惑うものです。
逆に言えば、インターネットのセキュリティの問題からも、ブラウザの基本操作を学ぶことができるわけです。
基本の習得って、やっぱり大事なんですね。