iPhoneを使っていたら
「APP Store アカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」
という画面が出てきました。
どうしますか?
1. 偽のログインページにつながる
「フィッシング詐欺」では、正規のサービスを装った偽のメールやウェブサイトを使って、ユーザーのIDやパスワードを盗み取ります1。
今回の例では、App Storeからの通知を装っています。
偽のログインページなので、正しいパスワードを入れてもログインできません。
必ずエラーになります。
「あれ?正しいパスワードを入れてるはずなのにログインできない」というときは、偽サイトの心配もする必要があります。
画面上部のアドレスバーを見てみると、ランダムな文字列で違和感があります。
また、左端にはウェブサイトの危険性を示す「!」や「×」のマークもついています。
通常、Apple IDのパスワードの再入力は、アプリ内に直接 表示されます。
ふだんと違う画面でパスワード入力を求められたときは、特に慎重になる必要があります。
今回は「安全異常」という不思議な日本語があるから見分けがつきやすいけど、だんだん巧妙になっているからね。
2. 発端は偽メッセージのリンクだったけど
この偽サイトが表示されたのは、迷惑メッセージが原因でした。
しかし、注意すべきは迷惑メッセージだけではありません。
インターネットの検索結果や、ウェブサイトの画面切替広告などの一般的なリンクからも誘導されるケースがあります。
3. パスワードの確認は必ず公式サイトにアクセスし直す
もし、不審に思ったときは、別の経路(検索やブックマークなど)から公式サイトにアクセスします。
また、万が一パスワードが盗まれてしまった場合に備え、Apple IDの二段階認証を設定しておくことが大事です。
二段階認証にしておくと、盗まれたパスワードだけでは不正アクセスできないからです。
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(補足)
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