- 「Windows バックアップ」は、ファイルや設定をインターネット上に安全に保存し、新しいPCに簡単に転送するためのアプリです。
- Microsoftアカウントを使って、重要なデータをOneDriveにバックアップできます。
- しかし、無料の範囲では 5GBの容量に限られ、ファイル全体のバックアップには不足しがちです。

最近、Microsoftは「OneDrive」をめちゃくちゃ推しているよね。
1. 「Windows バックアップ」の機能

- デスクトップ、ドキュメント、画像などのユーザーフォルダーを指定して、どのPCからもアクセスできるようにOneDriveに自動的に同期します。
- インストールされているアプリ、Wi-Fiのパスワード、言語設定などのWindows設定をバックアップします。
- 新しいPCで同じMicrosoftアカウントにログインするだけで、以前にバックアップしたフォルダーや設定を復元できます。

新しいパソコンで、すぐに Wi-Fi につながるのは便利だね。
2. Windows バックアップを設定する
バックアップを開始するなら、かんたんです。
「Windows バックアップ」を起動して、OneDriveにバックアップするフォルダーを選ぶだけ。

「Windows バックアップ」アプリは、アプリ一覧にあります。
Windowsからの「おすすめ」でもたびたび表示されます。
3. クラウド依存の懸念
Windowsバックアップアプリは、OneDriveの使用を促進するために設計されています。
Microsoftアカウントが必要であり、クラウドへのアクセスが行われることから、プライバシーや信頼性に関して懸念を持つ人もいます。
また、Windows 10 以降にこのアプリは自動的に追加されています。
しかも、システムコンポーネント(Windows Feature Experience Pack)の一部なのでアンインストールできません。


設定を同期・移行できるのは便利なんだけど、だいぶ「ゴリ押し」感があるんだよね。
3-1. クラウド・ファースト
2010年代からMicrosoftは、WindowsやMicrosoft Officeなどの「製品販売」から、「クラウドサービスの提供」にビジネスモデルを変えています1。
今後は企業向け(B2B)だけでなく、消費者向け(B2C)の分野でも、クラウドサービスの比重が増えていくのでしょう。
こちらもどうぞ。




Windows 11がセットアップでMicrosoft 365の定期購入を勧めてくる
Windows 11のパソコンを起動して、サインインをすると、たまに全画面で「セットアップ」の通知が表示されることがあります。起動パスワードの設定やMicrosoft 365の定期購入プラン、OneDriveバックアップや、既定ブラウザの変更など、重要な設定変更があります。よく読まずに「次へ」「次へ」と選択すると、意図しない変更になってしまうので、注意が必要です。ただし、定期購入の確定前には、ちゃんと支払い方法の確認があります。通常は間違って契約することはないので、そこまで心...

問題. 「ファイルをバックアップしましょう」、そうすべき?
パソコンを起動したら、こんな画面が出てきました。どうしますか?「次へ」進まないと大事なファイルが消えてしまうのでしょうか?回答例「今はスキップ」の方がよい場合が多いです。「次へ」が向いているケースは、保管したいデータが少ない場合や OneDriveの有料プランに加入している場合です。「ファイルをバックアップ」というとデータを保存するために「必要」な操作に見えますが、大きな落とし穴があります。それは、このバックアップ先には容量制限があることです。無料の場合は、5GB。「一生の思...

Windows PCで全てのデータ消去をするには【ドライブのクリーニング】
パソコンを処分したり、中古に出したりするなら、個人ファイルを復元できないように、「完全に消去」しておく方が安全です。Windowsでは、「このPCをリセット」の設定項目に、「ドライブのクリーニング」があります。時間はかかりますが、内部データを完全消去できます。Windows 10の初期化機能「設定」から→→→→ から対象ディスクを消去できます。「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択すると、「ファイルの削除のみ行う」と同様に削除されますが、簡単に回復できないように完全に削...
(補足)
- サティア・ナデラ氏は「地球上のすべての個人と、すべての組織がより多くのことを達成できるようにする」というミッションを掲げ、製品販売のビジネスモデルから、顧客の課題を解決するために、よりオープンなエコシステムを前提としたITプラットフォームをサービスとして提供するビジネスモデルへと大きく舵を切った。 – ビル・ゲイツからサティア・ナデラへ 「クラウド」ビジネスへと舵を切ったマイクロソフトの挑戦 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
QRコードを読み込むと、関連記事を確認できます。
