- Chromeで「Osaka」のダウンロードを何度も求められるのは、固定幅フォントとして設定画面で使っているからです。
- 以前はシステムフォントとして使われていた「Osaka」ですが、現在は初めて使うときにダウンロードする必要があります。
- これは、macOS Mojaveから導入されたストレージ容量を節約するための仕組みによるものです。
何度も遭遇するので、macOSのアップデートのタイミングなどで、自動的に削除されているような気もします。
1. 「Osaka」をダウンロードのメッセージが出たら?
「Osaka」のダウンロードをする必要があるのはなぜですか?
Chromeの「設定」を開こうとすると、メッセージが出てきます。
Mac版のChromeでは、「固定幅フォント」として「Osaka」が選ばれていることがあります。
しかし、これは、現在は標準フォントには含まれていません。
Chromeの方は「OsakaならMacにあるはず」と思っているのに、いつの間にかMacからは削除されていたんだね。
1-1. Chromeでそのままダウンロード
出てきたメッセージに従って、「Osaka」をダウンロードすると、インストールされます。
1-2. Font Bookでダウンロードする
Macの「Font Book」アプリからも「Osaka」を手動でインストールできます。
1-3. フォント設定からOsakaを使わなくする
chrome://settings/fonts
で、
Chromeのフォント設定を変更すれば、「Osaka」を使用しないように設定できます。
2. どうして必要なフォントがないの?
フォントのダウンロードを促すポップアップが表示されるのは、Chromeの設定画面を表示するのに「Osaka」フォントを使おうとするからです。
直接的な理由は、フォントの非標準化。
2-1. Osakaは昔のシステムフォント
「Osaka」は、Apple Inc.によって開発された日本語のフォントです。
1992年〜1999年の間、システムフォントとして使われていました。
その後、今は「ヒラギノ角ゴ」が日本語のシステムフォントになっています。
年代 | 日本語フォント | 欧文フォント |
---|---|---|
1984年〜1991年 | Sapporo, Kyoto | Chicago |
1992年〜1999年 | Osaka | Chicago |
2000年〜2009年 | ヒラギノ角ゴ Pro, ヒラギノ明朝 Pro | Lucida Grande |
2010年〜2014年 | ヒラギノ角ゴ ProN, ヒラギノ明朝 ProN | Lucida Grande |
2015年〜2016年 | ヒラギノ角ゴシック W0〜W9 | Helvetica Neue |
2017年〜現在 | ヒラギノ角ゴシック W0〜W9 | San Francisco |
うーん…
もう20年以上前じゃない。
3. ストレージ節約のため(macOS Mojaveから)
「Osaka」は、システムフォントでなくなったものの、今も macOSに含まれています。
ただし、通常は ファイルとしては 保存されていません。
ストレージ容量を節約するために、必要に応じてダウンロードする仕組みになったのです。
このように、macOSが標準フォントを必要に応じてダウンロードする仕組みになったのは、2018年のmacOS Mojave(10.14)からです。
こっちは、わりと最近なんだね。
ファイル同期の「ファイル・オンデマンド」と考え方は一緒。