- SMSは電話番号に宛てて直接 短文メッセージを送受信するサービスで、
- SNSは「プラットフォーム」内で友だちと交流するサービスです。
仕組みはまったく違いますが、意外と見た目は似ています。
キーワードは、「プラットフォーム」。
SMSとSNSの違いを上手に説明できるようになると、理解が深まります。
1. MとNの違い?
「SMS」と「SNS」。
字面は似ていますが、略語の意味を知ればまったく違うことがわかります。
SMS(Short Message Service)は、携帯電話番号宛の「短文メッセージ」を指します。
一方、SNS(Social Networking Service)は「友だち交流の会員サイト」の総称で、Facebook、Instagram、LINEなど様々なサービスがあります。
「メッセージ」の「M」と「ネットワーク」の「N」なんだね。
2. 確かにデザインも似ている
しかし、SMSとSNS、どちらもメッセージのやり取りができます。
アプリの見た目も似ているので、こんがらがるのも無理はありません。
SMSの代表的なアプリは、「メッセージ」アプリ。
これは、電話帳に登録した相手に直接メッセージを送るものです。
一方、代表的なSNSと言えば FaceBook や Instagram ですが、
身近なアプリだと「LINE」アプリもSNSです。
LINEは「友だち」との交流が中心で、トークや写真やスタンプの送信などができます。
なんとなく見ると確かにアイコンやトーク画面も似ています。
しかし、これはデザイン上の類似性で、仕組みには大きな違いがあります。
3. SNSはプラットフォーム内でのやり取り
- SMSは「電話の発信・着信」の延長にあるメッセージサービスです。
- SNSは「会員サイト」内でのメッセージサービスです。
通信料や文字数制限などの違いもありますが、
仕組みの上では「会員登録」の有無が一番の違いです。
SMSは、携帯電話を持っていれば、お互いがどの通信事業者で契約していてもやり取りできます。
一方、LINEなどのSNSは、そのサービス(プラットフォーム)に登録している人同士しかやり取りできません。
LINEを利用するには、はじめに「アカウント作成」が必要なのです。
また、はじめてメッセージを送る相手とは、「友だち追加」という作業もあります。
利用者同士が情報をやり取りするための「基盤」や「場所」となるサービスのことを「プラットフォーム」と言います。
会員登録した人々が様々な機能を利用できるように提供される、デジタル上の空間や仕組みです。
SMS | LINE | |
---|---|---|
通信方法 | 携帯電話キャリアのネットワーク | インターネット |
制限 | 1つのメッセージに文字数制限がある(通常は160文字以内) | 長文や画像、動画など様々な形式のメッセージを送れる |
課金 | SMS通信料がかかる | LINE自体は無料。 通信プランによってはモバイルデータ通信料がかかる。 |
SNSの場合は、提供している会社がサービスを終了してしまえば、利用できなくなります。
一つの会社に依存した仕組みなのです。