- Gmailは後ろに+記号とカテゴリを付けると、受信用のアドレスを簡単に「作る」ことができます。
Gmail宛に送信されたメールは、+以降の文字列が無視されるのです。 - サービスの登録時に伝えるメールアドレスに +記号を付け足しておけば、迷惑メールが来たときにまとめて削除できます。
- ただし、ログインページによっては受け付けてくれないこともあるので要注意。
Gmailのメールアドレスって、受信トレイに届くまでにいろんな処理が施されているんだね。
豆知識としては面白いですが、イレギュラーな処理なので使い所は難しいです。
1. Gmailアドレスのプラス(Gmailエイリアス)
Gmail には、ユーザー名の後にカテゴリなどを追加して、メールを分類する使い方があります。
これを「Gmailエイリアス」といいます。
Gmail エイリアスを使用する
別のアドレスやエイリアスからメールを送信する – Gmail ヘルプ
ユーザー名の後にカテゴリを追加すると、簡単にメールを分類できます。
Gmailでは、メールアドレス内の「プラス」を特別な解釈をします。
+以降のカテゴリ名が無視されるのです。
例えば、元のGmailのアドレスが username@gmail.com
だとすると、
- username+shop@gmail.com
- username+bank@gmail.com
などのメールアドレスが有効なアドレスとして使え、
すべて username@gmail.com の受信トレイに届くのです。
つまり、+と半角英数字の組み合わせで、受信用メールアドレスをたくさん持つことができます。
1-1. 不要なメールをカテゴリ分けできる
この方法の一番のメリットは、届いたメールを受信アドレスで絞り込み(フィルタリング)できることです。
例えば、広告メールの多いオンラインショップなどは、登録時にあらかじめプラスを追加した別名で登録しておきます。
そうすれば、届いたメールをまとめて削除できます。
あるいは、迷惑メールばかりであれば、「自動振り分け設定」で迷惑メールフォルダに入れることもできます。
1-2. サイトによっては入力欄で弾かれる
ただし、サイトやアプリのログイン画面の設計によっては、「+」を含んだメールメールアドレスが「無効なメールアドレス」として弾かれてしまうこともあるので、注意が必要です。
ウェブ版ではログインできたけど、アプリではログインできない、ということが起こりうるのです。
2. Gmailアドレスのピリオド
Gmailアドレスでは、もう1つ無視される文字があります。
それは ユーザー名の途中に含まれるピリオド です。
他のユーザーがあなたにメールを送信する際に、誤ってメールアドレスにピリオドを追加した場合でも、メールはあなたの受信トレイに届きます。
Gmail アドレスでのピリオドの扱い – Gmail ヘルプ
例えば、username@gmail.com
というアドレスの場合、user.na.me@gmail.com
というアドレスでも元の受信トレイに届きます。
2-1. ピリオドの禁則
ただし、Gmailアドレスのピリオドについては 2つの禁則があります
(Gmailに限らずメールアドレス一般ですが)。
- 二つ以上連続したピリオドはダメ
- ユーザー名の先頭・末尾のピリオドはダメ
つまり、
- user..name@gmail.com や
- username.@gmail.com
などは、無効なメールアドレスになってしまいます。
特殊文字
ユーザー名の作成 – Gmail ヘルプ
ユーザー名にはアルファベット(a~z)、数字(0~9)、ピリオド(.)を使用できます。
ユーザー名にはアンパサンド(&)、等号(=)、アンダースコア(_)、アポストロフィ(’)、ダッシュ(-)、プラス記号(+)、カンマ(,)、山括弧(<>)、連続するピリオド(.)を使用することはできません。
英数字以外の文字(ただし、ピリオド(.)を除く)をユーザー名の先頭または末尾に使用することができます。Gmail アドレスでのピリオドの扱いもあわせてご確認ください。
3. googlemail.comというドメイン
Gmailには、もう1つドメイン名があります。
日本国内では、Gmailを取得すると「username@gmail.com」の形式です。
しかし、イギリスやスイスなどヨーロッパの一部の国では、商標上の理由で gmailドメインが取得できなかったケースがあります1。
そういう国では、Gmailのドメインは @googlemail.com となっています。
ただし、システムそのものは同じ。
- 「username@googlemail.com」と
- 「username@gmail.com」
は、同じものとして扱われ、同じ受信トレイに届きます。
逆にいうと、Gmailを取得すると自動的に同じユーザー名を使った「username@googlemail.com」も使えるようになっています。
ただし、GmailやGoogleアカウントと連携するサービス側で、@gmail.comのドメインを想定した設計になっている場合もあるので注意が必要です。
2010年に英国でGoogleのメールサービスの名称がGoogleMailからGmailに変わりました。現在多くのユーザーは@gmail.comドメインを使用していますが、まだ変更していないユーザーもいます。ユーザーが@googlemail.comのドメインを使用している場合、Boxアカウントの使用に問題が生じる可能性があります。
メールアドレスのドメインが@googlemail.comであるユーザーに問題が発生する – Box Support