Twitterが閲覧数制限で混乱しているさなか1、Metaの新SNS「Threads」がスタートしました。
まさに 「Instagram製のTwitter」という感じです。
ただ、見た目は Twitterそっくりでも、アカウントの仕組みなどはだいぶ違うので要注意です。
1. Threadsは「Instagram製のTwitter」
アプリを開いてみると、「InstargamのデザインによるTwitter」という印象です。
Twitterの移行先の第一候補になるのかな2。
でも、「つぶやき」というよりは、やっぱりちょっと「オシャレ感」がある気がするんよね。
あと、「Threads」というサービス名が一般名詞だから ちょっと検索しにくそう……。
2. Threadsを始める(Instagramアカウントでログイン)
すでに Instagramアカウントを持っていれば、ホントに数タップだけで始められます。
Instagramユーザーの「予約フォロー」があるのが、面白いです。
初日でアクセスが集中しているのか、最後の「Threadsに参加する」というボタンがなかなか反応しませんでした。1分ほど待って、もう一回押したら、無事にログインできました。
2-1. Threadsと Instagramと連携する注意点
ただし、Threadsには独自のアカウント作成がありません。
必ず Instagramアカウントと連携することになります。
これには注意点もあります。
InstagramのプロフィールにThreadsへのリンクが表示されます。
ただし、この「バッジ」は期間限定で、非表示にすることもできます。
より重要なのは Threadsのやめ方です。
「Threadsアカウントを作り直す」つもりでアカウントを削除すると、Instagramアカウントが削除されてしまいます。
特に、Twitterの代替として「匿名アカウント」で運用したい場合は、注意する必要があります。
Instagramユーザーに文章メインの交流機能を追加したかったけど、Instagramそのもののデザインは崩したくなかった、って感じなのかな。
3. Threadsの投稿・いいね・再投稿
ThreadsがTwitter風と言えるのは、「再投稿(いわばリツイート)」の仕組みがあることです。
Instagramでは取り入れていなかった「拡散性」が付加されたわけです。
ただ、「Threads(糸)」というネーミングや、投稿を「新規スレッド」としていることから、返信による「電子掲示板」のようなコミュニケーションを想定しているような感じはするね。
3-1. ホームにフォロー以外の投稿が並ぶ(「おすすめ」のみ)
ただし、現状では「ホーム」で表示される投稿が、Threadsからの「おすすめ」なのが気になりました。
フォローしたアカウント以外の投稿も並んでいます。
しかも、時系列順でもありません。
タイムラインを自分で管理したい Twitterユーザーからすると、勝手に関係ない投稿が並ぶのは気に入らないかもね。
もとから、Instagramを使っている人からすると気にならないかもしれないけど。
「見せるコンテンツをコントロールしたい」というサービス側の思惑もあるんでしょうね。
流行を操作できるようになるので。
3-2. アカウントやプライバシーの設定
「プロフィール」から、アカウントやプライバシーの設定が変更できます。
はじめから「休憩」という設定項目があるのが、面白いです。
休憩
ここで指定した時間を超えて Threadsを使い続けると、休憩をすすめるリマインダーが表示されます。
「ツイ廃」ならぬ「スレ廃」対策なのかな。
4. Threadsアプリのプライバシー
ちなみに「Threadsは Twitterより個人情報を収集しているのでは?」という話も聞きます。
確かにそうですが、Instagram/Facebookとは同等なのですよね。
すでに Metaのサービスを利用しているなら特に変化はなさそうです。
4-1. 「商用利用できない」?→規約の誤訳
確かに、Threadsの利用規約には、禁止事項に「商業目的でThreadsサービスを活用すること」と書かれています。
しかし、原文では「exploit the Threads Service for any commercial purpose」となっています。つまり、詐欺などの「悪用(exploit)」を禁止しているようです。
米Metaの日本法人であるFacebook Japanに確認したところ、規約の翻訳にミスがあり、正しくは商用目的での悪用を禁止するものだと明かした。例えば、詐欺的利用などが該当し、企業が公式アカウントを開設するなどの一般的な商用利用は問題ないという。
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2307/06/news135.html
5. Threads公式サイトではアプリのダウンロードのみ(ウェブ版はない)
Threads(https://www.threads.net/)でウェブ版でアクセスできるのかと思ったのですが、アプリダウンロードの QRコード(https://www.threads.net/download/redirect)があるだけでした。
ウェブ版がないのも、初期の Instagram っぽいね。
こちらもどうぞ。
(補足)
- ツイッターを買収した実業家のイーロン・マスク氏は1日、利用者が1日に閲覧できる投稿数に上限を設けたと明らかにした。- ツイッターが閲覧数制限 マスク氏、データ収集に対抗―「緊急措置」で混乱:時事ドットコム(2023-07-02)
- ほかには、Mastodon や Misskey が有力