子どものゲームを少し遊んでみたら、頭がすごく疲れました。
なかなか「メタバース」が流行らないのは、不慣れな人にとって「感覚的にしんどい」ことがあるのかもしれません。
と同時に、こういうゲームに慣れている世代なら、メタバースや3Dモデリングといった技術も抵抗なく受け入れられるのだろう、とも感じました。
いろんな新しい経験に挑戦して、頭を柔軟にしておきたいものですね。
1. 「大人」に3D仮想世界は疲れる?
最近、子どもの Nintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(以下、ティアキン)』を少し遊んでみました。
ところが、歳を取って頭が固くなっているのか、すぐに疲れてしまいます。
ティアキンをするには気合いが必要なんです。
特に疲れる理由は 3D。
周りを見渡しても、なかなか空間として把握できません。
スーパーファミコンやゲームボーイの「ゼルダの伝説」の2D世界に戻りたくもなります。
もちろん、3Dゲーム自体はもう25年以上前からあって、全然 真新しいものではありません。
ゼルダの伝説シリーズでも、1998年にはすでにNintendo 64で「時のオカリナ」が出ています。
「時のオカリナ」は弟が遊んでいるのを横目に見ていたのが懐かしいです。
ふだんからゲームに慣れている人には何てことないことなのでしょう。
しかし、移動と視点移動を同時にするのは、久しぶりにゲームを触ったファミコン世代には辛いです。
5年ぐらい前から たびたび「メタバース」や「VR(仮想現実)」が流行ると言われつつ、今日までゲーム以外には今ひとつ浸透していないのは、この「疲れる」感覚が根っこにあるのかもしれません。
自分も、いわば「オールドタイプ」です……。
でも、ネガティブ意見を並べてましたが、もちろん仮想的な世界を自由に冒険できるのは、すごくワクワクします。
2. ウルトラハンドは「3Dモデリング」
ティアキンには、「ウルトラハンド」という、好きなモノを組み合わせて、乗り物などを作る機能があります。
これが なかなか思い通りになりません。
ちょうど、はじめてキーボードを練習するときみたいなもどかしさがありました。
自分も子ども時代には、マリオカートをふる大人たちがコントローラーを傾けているのを見て笑っていたのですが……。
それでも 2、3時間ほど苦心しつつやってみたら、モノの移動や回転がだいぶ思い通りになってくるものです。
3. メタバースも3Dプリントも当たり前になる
この感覚は「3D造形」です。
自分でも、これまで 少し 3Dプリンタのモデル作りに挑戦してみて、うまく使いこなせず投げ出してしまった経験があります。そのときの感覚に近いです。
きっとゲームから3Dに入った人たちには、スムーズにできるのでしょう。
マインクラフトとか、動物の森とか、フォートナイトとか、ロブロックスとか、子どもたちを見ると 3D世界を自在に遊んでいます。
たとえば、いまの Windows PCには「ペイント 3D」が標準で入っています1。
特に専門技術があるわけでもない「ふつうの人」が、当たり前に 3Dプリンタで必要なモノを作れる時代も本当に来るんだろう、と実感しました
ちょうど、今のワープロだって、30年ぐらい前には、まだ「専門的な技術」でしたから。
いろいろとジェネレーションギャップを感じる週末でした。
こちらもどうぞ。
(補足)
- Windows 10 Creators Update から 3D をあらゆるユーザーに – Windows Blog for Japan(2016年11月7日)